金比羅山《九州百名山》
- GPS
- 03:55
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 468m
- 下り
- 464m
コースタイム
天候 | 曇り一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は明瞭だが蜘蛛の巣が多い |
写真
感想
長崎駅は先月の新幹線開業ですっかり様相が変わっていた。以前の駅は跡形もなく、駅前広場は未だ工事中だった。早速歩き出し諏訪神社を目指した。平日の8時30分は通勤人達が慌ただしく行き交い、ザックを背負った山屋は浮いた存在だった。諏訪神社の石段を上がると幼稚園児を連れたお母さん、境内に幼稚園があり毎日この石段を登り下りしているようで親子ともさぞや足腰が鍛えられることだろう。
39年振りに諏訪神社に詣で懐かしさにジンとくる。神社の横には日本最古の噴水が復元されていた。神社裏手の車道に出ると市街地はまだまだ続き坂の街長崎を実感する。立山公園に入り展望台から市内を展望した。更に登り市街地が途切れる頃工事現場の警備員にこの先の登山道は工事中で通行止めだと云う。裏側からも行けると案内され分からぬまま一本西の道を進んで行くと藪で途切れ手前の民家の横の細道を行くと丸太階段の道が続いていた。
この道は直接金比羅神社に向かうのではなく金比羅公園多目的広場を経由しているようで乗り上がったピークは平坦地で展望台があり、長崎市内が一望できた。傍らには原爆死没者慰霊碑があった。P285との鞍部で通行止めの登山道が合流し金刀比羅神社の鳥居に達した。苔むした土の壁の向こうに立派な社殿があった。鳥居の手前にあった「金星観測台→」の標識に従ってP285の東側を行くがピークは通らないので適当なところから稜線に取り付いた。大岩があるだけで何もないピークだったが稜線を進んで行くと金星観測地の三角形の石碑、煉瓦造りの観測台の遺構が残っていた。P285の東側にも遊歩道があり神社の東側に戻ってきた。広い広場に出るとトイレもあり観光目的で整備されたのだろうが草生して誰もいない。
金比羅山(366m)に向けて登り返すと開けた地点の上部に大岩があった。ドンク岩(長崎の言葉で「蛙」の意味)と呼ばれる岩で縦走路から外れて見に行った。丸太階段が続き山頂に到ると此処にも金刀比羅神社があった。展望台があり長崎市街や長崎港、稲佐が望め素晴らしい。展望台のベンチで暫し休憩した。3等三角点「天狗山」を探すと草むらの中に埋もれていた。
江平への下山路も丸太階段が整備されているが余り人が歩かないのか蜘蛛の巣が多い。長崎市の貯水施設があり回り込むように道があり住宅地に到った。坂の街長崎は、将に階段道だけが通じる民家がいかに多いことか。新聞や郵便配達の大変さが察せられる。平地に住む身としてはとても考えられない処だ。本尾山に登るべく近づいて見たが住宅に阻められ、別の道からアプローチすると登路があり山頂に達することができた。本尾山(96m)は、住宅街にポツンとある山で4等三角点「本尾」が置かれ、山頂域には児童公園があり遊具も設置されていた。しかし草が生い茂り子供が遊ぶことはあるのだろうか。西側にも明瞭な登山道があるが蜘蛛の巣が酷い。
住宅街を下りて来た処は浦上天主堂で此処も39年目の訪問地、入口の扉越しに内部を見て若い日の思い出に浸った。原爆で吹き飛ばされたドームが北側に残り爆心地に近いことが感じられた。平和祈念公園に立ち寄り噴水越しに平和祈念像に手を合わせると目頭が熱くなった。爆心地公園にも立ち寄り浦上天主堂の柱の一部にあの日を偲んだ。電車道を歩き長崎駅に戻り周回登山道を終えた。
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