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Yamareco

記録ID: 47938
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)

2009年10月04日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
09:38
距離
16.4km
登り
2,415m
下り
2,408m

コースタイム

5:10竹宇駒ヶ岳神社−8:56七丈小屋(休憩給水8分)−10:28甲斐駒ヶ岳山頂(休憩22分)
10:50下山開始−12:02七丈小屋(休憩給水5分)−14:48竹宇駒ヶ岳神社
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
本日は当初、北岳−間ノ岳の予定であったが、3:00頃に芦安に到着してみると、夜叉神−広河原間が10/1に発生した土砂崩れで通行止めだという。
そこで一番近い甲斐駒ヶ岳に急遽行き先を変更した。
黒戸尾根を日帰りする場合は、日没時刻を考慮すると、できれば3時頃、遅くとも4時には出発したかったが、何とか日のある内に下山できた。

樹林帯は針葉樹の葉が堆積したフカフカの登山道が続き、膝が悪い私にとって下りで非常に助けられた。
屏風岩から上部はハシゴとクサリの急登の連続であるが、高度感があまり無いため、それ程困難には感じなかった。
黒戸尾根日帰りは本日8名程度。その内約半数がトレランスタイルであった。今回は下山時刻の関係で少し速めに歩いたが、それでも途中3名の方にあっという間に抜かれた。
丹沢もそうだが、ここも猛者が多いと思う。

下山後は、名水公園べるがの尾白の湯(700円 サウナ有り)に入浴した。ここは駐車場入り口で200円を払い、その券を見せて残りの500円を入り口で払う。
予約できる山小屋
七丈小屋
尾白川の吊り橋。今回は下調べ不十分で、暗い中この吊り橋を直ぐに発見できず、神社の駐車場に入ってしまい、周りを探し回ってしまった。準備不足が災いしてスタートからつまずく。
尾白川の吊り橋。今回は下調べ不十分で、暗い中この吊り橋を直ぐに発見できず、神社の駐車場に入ってしまい、周りを探し回ってしまった。準備不足が災いしてスタートからつまずく。
笹ノ平分岐点。ここは熊の生息地であり、熊鈴はもちろん、意識的に声を出したりして、薄暗い中、おっかなびっくりここまで歩いてきた。
本日最初の入山者だと思っていたが、途中で本日2時頃入山した先行者に会った。心臓が悪いそうで、ゆっくり登っているという。黒戸尾根は心疾患がある人には辛いだろう。
笹ノ平分岐点。ここは熊の生息地であり、熊鈴はもちろん、意識的に声を出したりして、薄暗い中、おっかなびっくりここまで歩いてきた。
本日最初の入山者だと思っていたが、途中で本日2時頃入山した先行者に会った。心臓が悪いそうで、ゆっくり登っているという。黒戸尾根は心疾患がある人には辛いだろう。
トレランの方に刀渡りの手前で抜かれた。本人は少し速い登山ですよ、と謙遜していたが、あっという間に見えなくなった。この方とは山頂手前でも再会した。
トレランの方に刀渡りの手前で抜かれた。本人は少し速い登山ですよ、と謙遜していたが、あっという間に見えなくなった。この方とは山頂手前でも再会した。
刀渡りの岩場。地図に危険印があるのでちょっと恐れていた。
両側は切れ落ちているが、クサリの手摺りもあるため危険箇所ではないと思う。
でもここに雪が着いたら怖いだろう。
刀渡りの岩場。地図に危険印があるのでちょっと恐れていた。
両側は切れ落ちているが、クサリの手摺りもあるため危険箇所ではないと思う。
でもここに雪が着いたら怖いだろう。
屏風岩。ここからハシゴやクサリが連続する。
ここのハシゴは中途半端な傾斜が多く、手摺りが無いため、下りは前向きで降りるか、後ろ向きになるか判断に迷った。丸太のハシゴのため、濡れていれば滑りそうである。
屏風岩。ここからハシゴやクサリが連続する。
ここのハシゴは中途半端な傾斜が多く、手摺りが無いため、下りは前向きで降りるか、後ろ向きになるか判断に迷った。丸太のハシゴのため、濡れていれば滑りそうである。
七丈小屋。写真左奥の登山道に面したシンクがここの水場。
今回はコース上の行動を全く計画していなかったため、行動食と水を少し持ち過ぎた。登山口から2.5Lを持ってきたが、五合目で七丈小屋までのコースタイムを再考して1.5L近くを廃棄した。ここで山頂往復1Lと見積もり給水し余分な行動食は近くにデポしたため、この後は軽快に歩くことができた。
七丈小屋。写真左奥の登山道に面したシンクがここの水場。
今回はコース上の行動を全く計画していなかったため、行動食と水を少し持ち過ぎた。登山口から2.5Lを持ってきたが、五合目で七丈小屋までのコースタイムを再考して1.5L近くを廃棄した。ここで山頂往復1Lと見積もり給水し余分な行動食は近くにデポしたため、この後は軽快に歩くことができた。
駒ヶ岳神社奥宮。山頂はこの先5分。
ここで北沢峠からの登山道を合わすため、ここからは登山者が激増する。
駒ヶ岳神社奥宮。山頂はこの先5分。
ここで北沢峠からの登山道を合わすため、ここからは登山者が激増する。
駒ヶ岳山頂から。
先ずは富士山でしょう。鳳凰山越しに山頂部だけが出ていた。地蔵岳のオベリスクもくっきり。
駒ヶ岳山頂から。
先ずは富士山でしょう。鳳凰山越しに山頂部だけが出ていた。地蔵岳のオベリスクもくっきり。
本日登れなかった北岳と間ノ岳。次の3連休が今年最後のチャンスだろう。
右奥には荒川、赤石、塩見が見えている。来年登頂予定である。
さらに右には中盛丸山と大沢岳、右端には南ア南部の200名山の池口岳までが見えている。
ちなみに私は百名山が終わっても、200だ、300だ、には全く興味がない。
もちろんそのいくつかには登ると思うが、暇と金を湯水の様に使う馬鹿げたコレクションは百だけで十分でしょう。
本日登れなかった北岳と間ノ岳。次の3連休が今年最後のチャンスだろう。
右奥には荒川、赤石、塩見が見えている。来年登頂予定である。
さらに右には中盛丸山と大沢岳、右端には南ア南部の200名山の池口岳までが見えている。
ちなみに私は百名山が終わっても、200だ、300だ、には全く興味がない。
もちろんそのいくつかには登ると思うが、暇と金を湯水の様に使う馬鹿げたコレクションは百だけで十分でしょう。
鋸岳。相当に険しい山容である。
高度感NGを克服しないと登れない山だと思う。
鋸岳。相当に険しい山容である。
高度感NGを克服しないと登れない山だと思う。
仙丈ヶ岳を中心にパノラマ。
仙丈は北沢峠までのバスが無い時期に、戸台から登るつもり。
仙丈の右には中央アルプスが広がる。その右奥には御嶽の山影も見える。
仙丈ヶ岳を中心にパノラマ。
仙丈は北沢峠までのバスが無い時期に、戸台から登るつもり。
仙丈の右には中央アルプスが広がる。その右奥には御嶽の山影も見える。
槍、穂高アップ。
本日は北アの展望もバッチリである。
槍、穂高アップ。
本日は北アの展望もバッチリである。
立山、剱岳のアップ。
本日は空気の透明度が高く、写真ではイマイチだが、遠くの山までくっきりと見えていた。
下界の雲は多かったが、おそらく上空視界は300kmを越えていたと思う。
立山、剱岳のアップ。
本日は空気の透明度が高く、写真ではイマイチだが、遠くの山までくっきりと見えていた。
下界の雲は多かったが、おそらく上空視界は300kmを越えていたと思う。
下山時の吊り橋。この前にいたお年寄りに、駒ヶ岳までどれくらいで登れるのか聞かれたが、「夜明け前から登って今下山です」と言ったら、驚いて「無理だね」と言っていた。オイオイ、登る気でいたのか?
手軽なハイキングコースで無かったことは確かである。
下山時の吊り橋。この前にいたお年寄りに、駒ヶ岳までどれくらいで登れるのか聞かれたが、「夜明け前から登って今下山です」と言ったら、驚いて「無理だね」と言っていた。オイオイ、登る気でいたのか?
手軽なハイキングコースで無かったことは確かである。
午前9時の天気図。
全線が通過した後、西から延びる高気圧の尾根の中に本州がすっぽり入り、雲は多かったが、ピンポイントの好天であった。
午前9時の天気図。
全線が通過した後、西から延びる高気圧の尾根の中に本州がすっぽり入り、雲は多かったが、ピンポイントの好天であった。

感想

急遽決まった甲斐駒であったが、大展望にも恵まれて、気持ちの良い山行を楽しむことができた。
黒戸尾根は紅葉する植物が殆ど無く、紅葉は期待はずれだった。
帰路は中央高速のサービスエリアで20時近くまで仮眠して渋滞解消を待ったが、上野原手間で事故があったらしく、酷い渋滞に嵌ってしまった。むしろ夕方早い時間にそのまま帰った方が良かったと思う。

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コメント

やはり方向転換でしたか、、、
MATSUさん
やはり北岳、間ノ岳狙いで方向転換ですね、、。
林道閉鎖は私にも情報として土曜日には、入っていました。
鳳凰山はその恩恵を受け、人が多かったらしいです。
奈良田からなら、広河原へのバスも出ていたはずですが、あちらに方向転換するのは、難しいですね。
距離もあるし、、、、。

Y-chan
2009/10/5 7:10
Y-chanさん、こんにちは。
やはり情報は大事ですね。
私も土曜日にHPを確認したつもりでしたが、不十分でした。

今回北岳と間ノ岳を広河原から日帰りするに当たっては始発の乗り合いタクシーが必須で、時間的に余裕のある17:00のタクシーがある休日狙いでした。
確かに奈良田という手段も少し考えましたが、その場合は奈良田までの周回ルートになるため、日没後の下山が必至で、ルートのシミュレーションが不十分と感じて今回はパスしました。
2009/10/5 7:28
黒戸尾根
MATSUさん、こんにちは。

そうなんですか、MATSUさんも方向転換されたんですね。 77ms1ksbさんもそうでしたが、お二人とも、スゴく切り替えがうまいんですね。

雲ひとつない甲斐駒の景気も素晴らしいですが、この日のように、澄み切った青空の下に雲海が広がっている景色も、すごくいいです! 
眺望ファンの私としては、「絶対にこの景色が見れる!」と分かっていれば、このような天気の日に登ってもいいかな?と思ってしまいます。

でもやっぱりMATSUさんもスゴい足してるなぁ。黒戸尾根で日帰りだもんなぁ。
2009/10/5 17:15
w-koboriさん、こんにちは。
下は曇りがちでしたので、上が晴れていたのはラッキーでした。
w-koboriさんの谷川も晴天域にうまく入ったようで何よりでした。

77ms1ksbさんとは知らず、七丈小屋でお話をしていました。後で山行記録を見て気がつきました。
2009/10/5 18:32
MATSUさん、こんばんは
連休の22日に甲斐駒に行ったんですけど、生憎のガスで、MATSUさんのようなロケーションには出会えませんでした。南アルプスは今年3回行きましたがなかなかいい日に巡り会えないようです(^^;)
2009/10/5 21:33
黒戸尾根
予定変更先が、いきなりの黒戸尾根ですか。
初めてですよね。。

もう日が短い季節で、初めてでは躊躇してしまいそうですが、
結果9時間台ということは、かなり自信があっての予定変更ですね。。

私も来年あたりにチャレンジしたいと思ってます。
トレランの猛者達も見てみたいし。。
2009/10/5 21:41
toshi4454さん、こんばんは。
下山時間のことを考えなければ、もっと長時間山頂に滞在したいぐらいでした。
私は南アは鳳凰山くらいしか経験が無く、今回の晴天はラッキーだったかもしれません。
2009/10/5 21:56
To-さん、こんばんは。
あまり考えないで登山口の近さで黒戸尾根に決めました。
チェックポイント毎のタイム計画もしない山行は最近はやっていないので、少々反省しています。
自信は全くなく、12時をタイムリミットとして途中敗退も覚悟していました。
七丈小屋で77ms1ksbさんと話したときも、その話をしましたが、「大丈夫でしょう」という励ましを頂き、山頂を目指しました。

ここを走っている人は正直信じられません
2009/10/5 22:05
どうもはじめまして
私が間違っていた山を教えていただきありがとう
ございました。
しかし黒戸尾根から甲斐駒ですかぁ。
以前に日向山に登った時に対岸に見える
黒戸尾根から甲斐駒の登山道を見て
いつかは私達も!って思っていますよ。
健脚の方には、ちょうどいい運動量なのかな?
私達は、まだまだです
2009/10/5 22:32
belltakuさん、こんばんは。
黒戸尾根は高低差はありますが、下の方は歩きやすいため、下山時には助かりました。
私は所謂健脚では無く、下りは膝痛を騙しながらどうにか歩いています。
belltakuさんの山行記録から見れば楽勝ではないでしょうか。
2009/10/5 23:49
MATSUさん、こんにちは
富士山でご一緒させていただいた、IDをnatureからAraに変えたYAです。
名前にちなんだIDじゃないとなじめないので、Araに変えました。

ところで、毎回タフな山行ですね。
百名山制覇、陰ながら応援しています。

私も日帰り一人での山行が中心なので、MATSUさんの山行記録を興味深く見させていただいています。(住んでいるところも横浜に近いです。)

来週の週末天気が良ければ日帰りで赤岳と横岳に行こうと思っています。MATSUさんの記録を参考に楽しんできたいと思います。
2009/10/8 13:53
Araさん、こんにちは。
改名おめでとうございます。
富士山の後、お元気でしたでしょうか。

私の山行は後で見ても反省が多く、殆ど参考にならないと思います
(八ヶ岳も午前中に赤岳、午後に蓼科という忙しない山行をしてしまっていますので。。)

百名山も残り11ですが、最近は展望の望める好天の日を選んでいますので、達成はいつになることやら

週末の八ヶ岳を楽しんできてください。
私もどこかの山らか、八ヶ岳を望んでいると思います。
2009/10/8 16:05
プロフィール画像
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甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
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体力レベル
5/5

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