北ア・馬場島からブナクラ峠経由で猫又山往復
- GPS
- 10:03
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,722m
- 下り
- 1,715m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:02
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナクラ峠への登山道の入口が分かりにくい。 ブナクラ峠までは普通の登山道並みだけど、赤谷山方面と猫又山方面に登山者が二分するだけあってブナクラ峠までより先は道が荒れる。 ブナクラ峠から猫又山方面に向かって最初の急登の石も木の根もなく足がかりが全くない土の急斜面は、おとなしくロープに縋ったほうが無難。 猫又山直下の氷河跡草原は、ピンクテープを見逃さないように注意が必要。 |
その他周辺情報 | 行きも帰りも馬場島キャンプ場のトイレ利用。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
サングラス
ポール
テント
シェラフ
ヘルメット
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感想
毛勝三山の猫又山に行って来た。前年に毛勝山の登頂を果たした時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3561738.html)に「翌年は残りの2山のうちどちらかに登る」とすでに決めていた。これまで早月川上流の白萩川のさらに上流となるブラクラ谷の山には一度も登ったことは無かったけど、そろそろ年齢的にもチャレンジ出来る期間は残り少なくなって来た。釜谷山、猫又山、そして赤谷山…ブナクラ峠経由で登るこれらの山のうち、一番難易度が低いとされる猫又山を最初のターゲットに選んだ。ぶっちゃけ言うと、釜谷山まで行く「下見」(苦笑)。6月だと残雪が多く、7月8月9月だと暑いので、気温が下がりヤブもおとなしくなる10月を最初から狙ってたけど、10月も遅くなると昼が短くなり、天候が荒れると真冬並みになるという欠点もある。晴れの天気予報が出ていた10月16日日曜日を決行日に選択。
当日は朝4時に起床し、クルマで馬場島を目指す。馬場島に向かうのは、2年前の早月小屋までのボッカ訓練(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2505492.html)以来。馬場島に向かう途中の県道333号の剱橋の手前に、トランスジャパンアルプスレースの選手も使う自動販売機があったのに、無くなってた…。馬場島荘の駐車場には5時半前に到着。クルマのなかで弁当を喰ったりしてる間にすっかり周囲は明るくなり、キャンプ場のトイレで用を足してから、5:55に出発。ハイシーズンほどでは無いけど、クルマがそれなりに路駐されてる。ゲートをくぐってからブナクラ谷取水口まで車道歩き。林道分かれで誤って白萩川沿いの林道に行ってしまい、間違いに気付いて引き返す間に数名の登山者に追い抜かれた。これが幸いし、取水口の林道終点からブナクラ峠への道の分岐の分かりにく〜いところも、先行登山者の後に付いてくだけで難なくクリア(苦笑)。多分、初めてのひとは迷うと思う(苦笑)。登山道に入るとすぐに大ブナクラ谷を渡渉。マイナーな山のハズなのに登山者の姿を多くみるのは、きっと、みんな私と同じように10月がベストシーズンと考えてるからだろう(苦笑)。
『富山の百山』のなかでもエキスパートな者のみがチャレンジを許されるされるブナクラ峠への道だけあって、どの登山者も歩くのが速い。足に自信があるひとだけが来てる印象。私は『富山の百山』で書かれてるように万が一のためのビバークのためテントやシュラフなどの一式を持ってるため荷物が重く、とてもじゃないけど彼らのペースには付いていけない…(苦笑)。テント装備を持ってるので、今回は弟子(妻)から借りた真っ赤なTATONKAのザックを使用。馬場島から1時間経ったけどなかなか休憩適地が無く、「岩屋」と思った岩のそばで休憩したけど、そこは岩屋では無かった(苦笑)。ブナクラ谷を高巻きする箇所を通り、ホンモノの岩屋を過ぎ、戸倉谷を渡渉すると、登山道にどんどん傾斜が付いてくる。予報どおり天気は晴れだったけど、これまで谷間のせいで陽射しが届かなかった。しかし、太陽が昇ってこちらも高度が上がるとまともに陽射しを受けるようになる。暑〜い! 。ブナクラ峠直下の岩ゴロ地帯を通過すると、お地蔵さんの待つブナクラ峠に9:10に到着。ブナクラ峠からは朝日岳から五竜岳にかけての後立山連峰がよくみえた。
ブナクラ峠から猫又山への道に入ると、登山道のコンディションが目にみえて悪くなる(苦笑)。ブナクラ峠までは赤谷山に登るひと歩くけど、こちらの道は猫又山・釜谷山方面に用があるひとしか歩かないので仕方ない。岩塔を回避するため廻り込んだ道は足場が悪くロープにしがみつきながら上り下りするような悪路。この最初のロープ場以外に決定的な悪場は無かった。稜線に出てしまうと、あとはほぼ稜線に忠実にアップダウンを繰り返す。たまに滑落したら命は無さそうなヤセ尾根となるところもあるけど、慎重に通過すれば問題無い。ブナクラ峠から1時間ほどの歩きで、これから登る道も剱方面もみえる展望のよい場所に出た。ベンチ代わりになる倒木もあり、勝手に「倒木ベンチ」と命名。あと1時間ほどの登りで猫又山の頂上に着くハズだけど、ガスが上がって来た…(汗)。前年の毛勝山の時も頂上まであと1時間ってところで、ガスが上がって来たな(苦笑)。特に、剱方面はあっと言う間にガスでみえなくなった…。
稜線を離れ、氷河跡と言われる草原に出る。ここは赤テープ類がホントに必要最小限しか無く、自分で歩き易そうな箇所を捜しながら岩と草のうえを往く。これまでの疲労が来てるのか、なかなか思うように登っていけない…。大猫山へのコースの分岐を過ぎるとひと登りで頂上で休憩中の登山者がみえるようになる。登山者が4名ほど休憩してる池塘のある広場を通過し、稜線の西側に出るとお地蔵さんが鎮座する猫又山頂上に11:23に到着。頂上東側にある池塘のある広場では多くの登山者が休憩してたけど、頂上は不人気なのか、誰も居なかったし、休憩の間誰も来なかった(苦笑)。次から次へとモクモクとガスが上がって来てて、釜谷山や毛勝山方面の展望には間に合ったけど、剱岳方面はアウト。あまり時間的な余裕も無いため、頂上で昼食食ってからすぐに下山にかかる。氷河跡の草原はまだガスに巻かれる前に下れたけど、ここで真っ白になったらどうなるんだろう? 下りの途中に上りのソロ登山者2名とすれ違った。下りもブナクラ峠までのほぼ中間点の倒木ベンチで休憩したけど、3人くらいのパーティーが下ってった。頂上ではみかけなかったパーティーなので、おそらく釜谷山の往復組だろうか。岩塔の基部の難所の下りをロープにしがみつきながら下り、赤谷山からの下りの登山者が憩うブナクラ峠に13:08に到着。ここはガスの影響の範囲外で、まだ後立山連峰連峰がみえた。
ブナクラ峠まで来てしまえば、残りは馬場島まで下るだけ。その下りが意外に長かった…。戸倉谷渡渉点までは岩や石が多く、歩きづらい。戸倉谷渡渉点で休憩したけど、後から来た登山者が渡渉に難儀してるのを目の当たりにする。最初の1人は危なっかしい足取りで通過したけど、後から来た1人は濡れることを全く厭わず靴のまま沢に入って渡った! この先にも渡渉箇所は数箇所あるし、登山道と沢が一体化した区間もあるので「濡れることを厭わない」という手もあるということを知って目から鱗が落ちたような気がした。だけど、足が臭くなるのはイヤなので、自分ではやらない(苦笑)。もう少しで大ブナクラ谷…というところで、間違った踏み跡に誘い込まれる。突然道の状態が怪しくなったのですぐに異変に気付いたけど、遭難するひとはそういう違和感を大切にしないんだろうなあ、きっと…。ブナクラ谷入口で車道に出れば生還はもう約束されたも同然。馬場島に15時台に戻る目標で居たけど、なんとか目標ギリギリの15:57に馬場島荘に戻った。
休憩時間も入れて行動時間が10時間を2分超過…(苦笑)。ブナクラ峠を通る山で一番難易度が低いとされてるので少し軽く考えてたかもしれないけど、まさか、あの毛勝山往復より行動時間が長くなるとは思わなかった(苦笑)。有事に備えてテント泊一式を背負ってたけど、荷物を軽くしてさっさと上ってさっさと下りたほうがよかったかもしれない。
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