白毛門(1泊2日の馬蹄形縦走のつもりが、飲料水不足で撤退)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 08:40
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 1,070m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
9:06 1154mの標高点
10:20-32 松ノ木沢の頭
11:30-12:10 白毛門山頂(昼食休憩)
13:00 松ノ木沢の頭
13:25-14:10 標高1350m付近のブナの木の下で休憩
14:35-15:00 1154mの標高点で休憩
16:05-16:23 東黒沢で休憩
16:25 駐車場
■所要時間:8時間40分
■歩行時間:480分(小休止・大休止含む、昼食休憩を除く)標準CT(335分)の1.43倍。
■距離:9km
■累積標高差:+-1070m
■行程量:9/0.5+1070/50+1070/100=50.1P (25.55EK)(★★)
■ラップタイム:9.58分/P (登りのみでは225/30.2=7.45分/P)(マイペース登高能力:+235m/h、登りのみでは+302m/h、ランク検
(標準CT:6.69分/P、+336m/h)
■エネルギー定数:(480-45-25-22)*0.03+1.07*10+1.07*0.6+9*0.3=25.682(ルート定数:335*0.03+....=24.092)
■山のグレーデイング:3C
■消費カロリー:25.682*(78.0+(14.0+10.8)/2)=2,322kcal
※各指標の説明を、プロフィールの欄に書いています。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土合駅を過ぎ、踏切を渡り、次のカーブにMAXという看板が出ています。その手前を右に入ると駐車場があります。白毛門へは駐車場の奥から道がついています。 高速代(練馬〜水上)ETCを使って片道3030円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポストは駐車場を出てすぐ、東黒沢の橋の手前にあります。 ■水場は東黒沢のみです。 ■白毛門への登りには、木の根、岩場が出てきます。等高線の混み具合からしてもきつい登りで、下るのにも難儀します。 ■松ノ木の頭より上は、樹林帯を抜けるため、日差しがきつい日は日焼けに注意が必要です。 ■谷川岳の馬蹄形縦走を反時計回りでやる場合、残雪期には朝日岳を過ぎて、宝川温泉への分岐点を宝川温泉方面に少し下った所に水場がありますが、そこまで行くには、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳を越えなければなりません。(時計回りの場合は、天神平、谷川岳肩の小屋(有料)、蓬峠、清水峠、朝日岳手前と、水の補給がしやすいです。) ******ヒヤリ・ハット事案****** ■登山ジャンル、場所 無雪期ピークハント(1泊縦走装備)、白毛門。 ■時刻 11:30〜16:00 ■事故のきっかけ 高温、炎天下、飲料水の不足、肌の露出。 ■事故分類(結果) 熱中症? ■傷病の程度 軽度(通院せず) ■概要 (1) 白毛門への登りで2.5リットルの水を飲み、白毛門山頂到着時には、500mlの非常用水とテルモスのお湯500mlしか残っておらず。テルモスのお湯はカップラーメンに使用。飲料水不足のため、馬蹄形縦走はあきらめ白毛門で撤退することに。 (2) 前の晩、寝る前に家の冷蔵庫のフリーザーに2リットルのハイドレーションバッグと1リットルの容器を入れたところ、朝起きても十分に凍っておらず、おまけにフリーザーの中でハイドレーションバッグが圧迫されて、上部の縫い目から水漏れが発生。山に着いた時には氷は完全に解けていて、あまり冷たくなかったことも、水の大量消費の原因になった。 (3) 半袖のシャツで登ったために、首筋と両腕が日焼けして体が火照った。 (4) 白毛門から撤退の下りも、飲料水不足と体の火照りで、ペースは上がらず、挙句の果てに、ずり落ちて尻もちをつく始末。事故防止のため、途中で大休止を取って身体を冷やしながら下ることに。ブドウ糖やコンデンスミルクを常時なめていたので、バテではなく軽い熱中症だった可能性あり。 ■対策 (1) 夏の炎天下で笠ヶ岳、朝日岳を越えて行くには、少なくともあと2リットルの水が必要。 (2) 炊具持参でお湯は沸かせたため、テルモスには水を入れていくべき。 (3) 夏場は、フリーザーの中を早めに空けてもらって、水を早めに凍らせる必要。(凍らせすぎて解けないのも問題なので、季節によって冷凍時間の加減は必要)コンビニで凍らせたペットボトル飲料を買うのも一つの手段。 (4) ハイドレーションバッグは、縫い目からの水漏れは防ぎようがないので、下部だけでなく上部も含めて縫い目部分に全面的に防水テープを貼る必要。 ➡その後、(ペットボトル、プラテイパス)+ハイドレーションチューブの組み合わせに変更。 (5) 日差しがきつい時は、暑いけれども襟つきの長袖を着用。 |
その他周辺情報 | ■登山の後、谷川温泉まで車で移動。湯テルメ谷川で入浴。大人550円。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
ヘッドライト
携帯ラジオ
予備電池(単3単4)
替えメガネ
細引き3mmX10m
折り畳み傘
スパッツ
タオル
手袋
雨具上下
ツエルト
洗濯ハサミ4本
LEDランタン
折り畳みマット
シュラフカバー
絹製のシュラフ用シーツ
着替え(下着・靴下・Tシャツ・短パン)
敷物用シート
携帯トイレ
サムスプリント
三角巾
レスキューシート
ガーゼ
ハサミ
付箋
テーピングテープ
バンドエイド
消毒薬
綿棒
応急ギブス
救急用手袋
コッフェル
ガスバーナー
ガスカートリッジ
ストック2本
ライター2本
地図
地図コピー
シルバコンパス
筆記具
裁縫道具
カメラ
アーミーナイフ
テイシュペーパー
Ag+入りの汗取りシート
ハイドレーションバッグ(保冷バッグ込)(1.5L)
ボトル(1L)
ペットボトル(0.5L)
テルモス(お湯0.5L)
プラテイパス2本(空)
非常食(カロリーメイト・コンデンスミルク)
行動食(飴4種(ブドウ糖・塩飴・クエン酸・NCAA))
嗜好品
おにぎり2個
カップラーメン2
フリーズドライ食糧(4食分)
武器セット
財布
保険カード
携帯電話
予備バッテリー
|
---|
感想
コース状況の覧でヒヤリハット事案としても書きましたが、飲料水不足のため、当初予定していた谷川岳の馬蹄形縦走をあきらめて、白毛門の山頂から、登ってきた道を下山しました。(水が足りて先に進めたとしても、この日の午前中のペースだと清水峠到着は16時半頃、実際には体が火照っていたので、午後はもっと遅れて笠ヶ岳避難小屋に泊まっていた可能性があります。)
以前、1日で反時計回りの馬蹄形縦走をした人の記録をヤマレコで見たことがありましたが、5リットルの水を担がれていました。その時はかなり余ったようですが、今回のような夏場の暑い時期はまさに5リットルを担ぎ上げる必要がありました。当日朝7時過ぎの水上IC付近の高速道路表示板の気温が27度で、夕方18時前で31度でした。昼間は下界では35度を超えていた模様でした。
白毛門までは標高差1000m以上のきつい登りの尾根道が続きます。2日目に疲れた体でここを下るよりはましだと思って反時計回りを選んだら、結果的に登りも下りも経験することになりました。
この尾根の登りで予想以上に水を飲みました。白毛門まで3分の2の所にある松ノ木の頭までにハイドレーションタンク(約1.5リットルの水)が空になり、松ノ木沢の頭で休憩中に、補助ボトルの1リットルをハイドレーションタンクに移し替えましたが、日差しがきつかったこともあって、白毛門の頂上に到着するころには、それも空になりました。残りの水は非常用の500mlだけになっていました。これでは、笠ヶ岳、朝日岳を越えてていくことはできず、登ってきた道を戻ることに決めました。
白毛門の頂上からは周りの山々が見渡せましたが、天気が良すぎました。谷川岳の頂上のように雲に隠れていた方が過ごし易かったです。頂上で休憩中に、東黒沢を遡行していた人たちが大勢登ってこられましたが、頂上は沢筋とは違って相当暑いようで、これからの下りが地獄とおっしゃっていました。
下山は、途中の涼しい風通しの良い場所で大休止をとってクールダウンしながら、ゆっくりと時間をかけて下りました。無理して下りて転倒してけがをすれば迷惑がかかるだけです。「魔の14時」は、おとなしく休憩してやりすごしました。
東黒沢の水の音が遠くから聞こえてきましたが、なかなか下にはたどりつけず、最後の下り標高差50mが一番辛かったです。結果的に登りよりも下りの方が時間がかかってしまいました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する