神威岳
- GPS
- 10:00
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,243m
- 下り
- 1,234m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・神威山荘前に駐車場有5-6台 ・ルート図はGPS電源不足で手書きで参考になりません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・沢は川幅が狭く、水量が少ないので沢歩きはしやすい。 ・急峻な尾根道は今まで経験したことの無いほどの厳しい道。笹、樹木、草及び岩を掴みながらの登りが約3時間続きます。 |
写真
感想
日高の山行スタイルは登山の原点です。
基本的には道が明確でなく、沢を遡行し渡渉し尾根に取り付きます。
尾根道も急傾斜で藪道です。
沢の川幅が比較的に狭いので沢遡行は楽でした。
尾根に取り付いてからは笹や樹木や草や岩を掴みながらの3点支持が基本です。
沢歩行3時間、急傾斜の連続の尾根歩行の3時間、かなり厳しい登りでした。
最後まで沢靴で通しました。
日高の山は厳しいとは聞いていましたが、本当に痛感しました。
神威山荘は神威岳とペテカリ岳の山行の共通起点です。
10名近くお会いしましたが、二つの山のどちらかを目指していました。
(T.Hさん感想)
前日は暑寒別から移動し、厚真ICで下り一般道に入り日高町の道の駅駐車場で泊まる。
今朝は快晴、テンションも自然に上がり早々に出発、日高町はサラブレットの産地で有名なところ、新冠など聞きなれた地名にワクワクする。
良く手入れされた牧場がどこまでも続き、そこで朝の散歩しているサラブレットの達の姿が何とも美しい!草を食べているその姿もどこか上品な気がする。
浦河町から元浦林道に入り1時間20分ほどで終点の神威山荘に着く、小屋には昨夜泊まったらしきグループが小屋の外で朝食を取っていた、今日はペテカリに登るらしい、昨日神威岳に登ったという男性二人もいた、ちょうど良かった、尾根の分岐で登山靴に履き替えた方がいいか迷っていたので参考意見聞いてみたところ、自分達はずっと沢靴で通したけど問題なかったとの答えだった。しかし彼達はベテランそうに見え私には参考にならないかも・・と不安も残ったがその分荷物が軽くなるので登山靴は置いて行くことにした。小屋のすぐ下が登山口、早速シュオマナイ川の沢歩きが始まる、水量はそれ程多くなく大して冷たくもなかった。川幅も最初は思ったより広く、浅くて楽な沢だと思った、しかし上流になるにつれ少しずつ川幅も狭くなり、流れも早くなり大きな岩も現れ始めた。岩から岩へピョンピョン飛んだり、膝上くらいまで浸かりながらザブザブ何度か徒渉を繰り返しやっと尾根への分岐二股着く。ここから急騰の尾根登りが始まる、沢から入り急な尾根を頂上までひたすら登っていく、これが典型的な日高の山登りのようだ。
二股の分岐には沢靴や靴下が木にぶら下がっていた、先の登山者がここで登山靴に履き替えたのだろう。弘法様は筆を選ばないと言われるが、私にとってやはり沢靴では登りにくく、いつもと違う筋肉を使っているのか足が疲れ易く登山靴を持って来なかったことを後悔した。尾根は樹林帯に囲まれた一本道で登山道は笹で覆われていた、ところどころ藪漕ぎもあったが迷うことのない道だった、笹をストック代わりに掴み交互に体を押し上げて登ると以外に楽に登れたが腕は疲れた、途中初老のご夫婦に追い越され、すでに下山してくる何人かの男性とすれ違う。
尾根も終わりに近づくと辺りはハイマツ帯と変わり、傾斜も緩み始めると威風堂々した神威岳が見えてきた。山頂を巻くように進むと神威岳頂上に着いた。天気は上々360度の展望が開け,幌尻岳、ペテカリ岳、ニペソツ岳と日高の山々を望むことが出来た。頂上で30分程時間を費やし下山開始、登りが急なら下りはもっと厄介、笹を頼みの綱に握り締め足を踏ん張り滑らないように緊張しながら下山する、しかし何度も滑ってドロドロになり足もクタクタになってやっと二股まで下りてきた。再び沢に入る、帰りは少し慣れてきたのか岩とびの徒渉も気分的に楽なような気がした、神威山荘に近づくにつれ最初に渡った大きな丸太橋まで来るとホッとした。
神威山荘に近づくにつれ良い匂いがしてきた、明日神威岳に登るという地元の男性登山者二人がジンギスカン鍋を美味しそうに食べていた、お腹が空いていたので思わず横から手を出しそうになったが、それにも増して沢から冷たそうなビールを抱えてもう一人の男性が戻ってきてみんなで乾杯しているのを見て泣きそうになるほど羨ましかった。
こんな所に長居は無用、早々に次の山ニペソツの登山口に移動を開始した。
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