七面山・表参道ピストン+身延山(日蓮宗総本山・身延山久遠寺の霊山らしく)
- GPS
- 08:09
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,865m
- 下り
- 1,880m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
標高グラフは七面山のあと身延山に繋がってしまっていますが、別の歩行記録です。
天候 | 7/26(土):曇り時々晴れ 7/27(日):晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・表参道登山口まで車。 ・駐車場は羽衣からジグザグ道の上り口あたりに広い駐車場あり(約10台x3ヶ所)。 ・ジグザグの上、橋の手前の登山口周辺に15台くらいあり。 (私は前者に駐車) 7/27(日)身延山 ・ロープウエーで山頂直下まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
<七面山> ・法華宗の総本山の山だけあって、登山道はきちんと整備され木段や休憩所ベンチが整っている。危険箇所なし。 ・ナナイタガレは接近禁止のロープあり。淵を覗くのは自己責任で。 ・信者さんが「南無妙法蓮華経〜」と唱えながら登るので山全体にコダマする様は圧巻。一生に一度登ってみたかった、という信者さん多い。 ・一般登山者は数%と少ない。 ・すれ違い時「お疲れ様〜」と言われる(お参り登山を想定して)のも印象的。 <身延山> ・ロープウエーで山頂直下までいけるので登行は正味30m程度。 ・80歳の父と一緒なので仕方なし。 ・下から歩いてきた方に伺うとやはり登り2時間要したとのこと。 |
その他周辺情報 | <七面山の温泉情報> ・日帰り入浴は、下山口の羽衣の宿坊(春木屋等)で提供されているとの情報あり(未確認)。 ・車なら30分で下部温泉あり。 ・私は翌日の法事のため身延の宿坊に宿泊。 |
写真
感想
祖母の分骨で身延山久遠時を訪問の機会をとらえ、日蓮宗総本山の霊山である七面山に登ってきました。(私自身は日蓮宗ではないのですが・・・)
なお、本山行は、ヤマレコのclione&masataroさんの記録など多くを参考にさせてもらいありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
(以下自分の記録も兼ねて長文ご容赦)
朝5時過ぎに準備万端、車のドアを全て閉めたあと、地図をよくみると少し上にも駐車場がありそうなので移動することに。ザック一式をトランクに入れ閉める瞬間に気が付いた。トランクは威勢のいい音とともに無情にもしっかり締まってしまう。そう車のキーも携帯も全てのものをインロック(閉じ込め)してしまったのだ!あれ〜!(泣)
途方にくれたあげく明浄院さんで事情を説明し電話を早朝から拝借しJAFを呼ぶことに。40分後登場したオジサンはベテラン社長さんだったがラチがあかず応援部隊を要請。トヨタのWindomの北米仕様(Lexus ES300)なんだが微妙に違うという。
更に1時間待ちの間に250人ほどの白装束の若者の団体が、「何無妙法蓮華経〜」と連呼しながら通り過ぎていく。自身初めてみる光景に圧巻だが、JAFのオジサン曰く、「この辺では普通にある」らしい。日蓮宗の霊山なんだなとあらためて思う瞬間。
応援部隊の兄ちゃん到着。ものの5分くらいで見事に開錠!
生き返った心地がした。
日本車とは違う感触だが何とかなったという。ありがとうございます!JAFさまさま!!
書類にサイン(会員=無償)のあと、深々とお礼し車に乗り込む。
と前置きが長くなったが、8時過ぎにやっと登山開始。(3時間強遅れ)
CTで登り5時間弱だが裏登山口への周回をあきらめて表参道ピストンでいけば夕方には下山できるだろう。
日蓮宗の信者が一生に一度は歩きたいという七面山だけあって、登山道は綺麗に木道などが整備されており歩きやすい。
とはいえ、ときおり急登もありこの時期気温上昇とともに汗が噴き出る。
敬慎院の49丁目まで標識(灯篭石)が等間隔にあり、眺望は無いが登行の目安になる。
休憩ベンチもあちこちあるから不自由しない、至れりつくせり。
先の白装束250人は大声で「なぁ〜んむみょうほぉ〜れ〜んげきょ〜う〜」と唱えながら登っており、山に響き渡っている。なんとも不思議な光景で、ここだけタイムスリップしたかの様相。
途中、御堂や休憩舎もいくつもありお参りや休憩しながら進む。
水場も途中2ヵ所あり、私は3L担いできたが不自由しない。
次第に250人の声が下になり聞こえなくなる。ペースを保ってしばらくいくと、46丁目先で敬慎院の境内入口。ガスで視界10mくらいだが、より荘厳な感じがする。
境内に入りしばらくいくと広場に出る。僧侶2名が登頂をねぎらってくれる。
山頂方向が分からないので、聞くと、ここを左折で山頂らしい。
ここは標識も何もないのでこういうガスの日は僧侶(=道案内)がいないとツライかも。
その先で敬慎院の本堂入口。
広場からは富士山や毛無山、身延山など一望できるようだがガスの真っ白な絶景がみえるのみ。
この先は「七面山⇒」の標識に従って進む。
ここから登山道らしくなる。
しばらく緩斜面を行くと有名なナナイタガレ。
しかしガスで視界10mなので何も見えない。
淵に沿ってロープが張ってあり立入禁止らしい。
時折陽光が射してくるので、自己責任でロープの向こうに少し行ってみた。
全景は見れないが、一部斜面は見えるので「感じ」だけはつかめる。
その先で丘が見えてくると標識のある「山頂」だ。
周辺が刈り払われており休憩に丁度よい。
国土地理院の1/2.5万地図にはこの先200mほど奥地の丘の上の標高が七面山の標高として表示されている。少し気になったので進んでみた。
軽く降りた後、少し登りにかかる。
方角を定めて踏み跡に従い低い藪に分け入る。
踏み跡が怪しくなるが、丘の最高部に出る。
何かしら手作りの標識でもあるかと思いきや、意外にもここには何もない。
記念撮影だけして、さきほどの山頂標識のところでランチ。
時折青空が広がり気持ちよい。
半時間くらい貸切でのんびりしただろうか。
下山にかかってすぐ単独男性2人に連続して出会う。
200名山とはいえ霊山だからこれくらいないなのかな。
下りでもナナイタガレを「様子見」するが、視界30mくらいかやはり全容は見られない。
敬慎院に戻ると白装束250人が次々と到着。相変わらず「なぁ〜んむみょうほぉ〜れ〜んげきょ〜う〜」とデカい声。聞いているうちに段々こちらまで「ありがたく」思えてくる。
敬慎院でお参りすると、周囲の僧侶が次々と合掌し「ありがとうございます」と言ってくれる。こちらが恐縮するくらい。
一の池など文字通り拝んだ後、下山にかかる。250人の遅着組はまだ登ってきている。10人ほどの僧侶が待ち受けて、ねぎらいの言葉を全員にかけている。
下山する私にもまた合掌し「お疲れさまでした」と。
あと、気づいたのは、すれ違う方々から「お疲れ様です」と言われる点。
普通の山なら、「おはようございます」とか「こんにちは」だが、この辺も違う。
私も最初は普通に言ってたのだが、行者さんがほとんど(多分95%以上)なので、そのうち私も「お疲れ様です」と言うようになっていた。
下り山頂からだと標高差1600m。膝を痛めない様に慎重に30分おきに休憩を入れる。
一生のうちに一度来たかったのです。
と言われるご老人(60代から上は80歳までいらっしゃった)が多かったのが印象に残った。聞くと日頃から山登りしてるわけではない、という。ここを登るのは相当な決心と覚悟で来たんだろうな。日蓮宗の凄さを見た気がした。
長い下りも丁目標識で位置が分かり易い。
適宜休憩入れながら16時少し前に下山完了。
ここから親父の待つ身延山の宿坊に向かう。
日蓮宗の色合いの濃い山だったが、歴史を感じたりいい味の山だったな。
いつか敬慎院で一泊し、南へ八紘嶺・山伏まで縦走してみたい。
<番外編>
翌朝、祖母の分骨の法事のあと、父と身延山へ。
といっても山頂直下までロープウエーの超楽々コース。
ちなみに下から歩くと登り2時間程度のようです。
汗ダクの方が言ってました。
山頂で思親閣に御参りし下山します。
父が七面山登山口の「白糸の滝」に行きたいというので再訪した。
ここは祖母が20歳前後の頃、滝行を行い母の(祖母の)病を治した記念の場所らしい。
お萬の方の銅像も建っており立派な場所だと思った。
帰りは下部温泉でゆっくりし、富士宮焼きそばを食ってから、奈良に帰る父を富士宮駅で降ろし、帰京しました(東名渋滞3時間参考)。
(動画追加2016-01-13)
山間に響き渡る「な〜んむ〜みょう〜ほぅ〜れ〜んげっきょ〜う〜〜!」
は圧巻でした!
ShuMaeさん、こんばんは
七面山は信仰の山であることを再認識しました。
一生に一度は登ってみたいと仰られる信者の方々の思いは、私たちのそれよりはるかに大きくて重いものなのかもしれませんね。
私たちも霊山と呼ばれる山々には興味があって、七面山を登りたいと思ったのはまさにその雰囲気を肌で感じたいと思ったからなのです。
敬慎院の宿泊はぜひ経験してみたいところですよね。
私も機会があったら敬慎院泊で八絋嶺まで行ってみたいと思います
masataroさん、こんばんは。
お二人のレコに触発されて行ってきました〜
ほんと異次元空間な山だなと思いましたが、またそれは霊山としての味の濃さだなと関心してました。
日蓮宗の信者さんにとってはまさにここは「メッカ」。昔のお伊勢参りじゃないですが、一生に一度は!
という気合と熱気をすごく感じました。
敬慎院は是非泊まってみたいですね。95%以上が信者さんなんでしょうが、皆に囲まれて過ごす夜ってどんなに深いものか。考えただけでもワクワクしてきます。
八紘嶺まではいつになるか分かりませんが、「いつか」そのうち必ず歩きたいです。
masataroさんも是非
いい山をレコで紹介してもらったなと思います。
身延山往復だけでは得られないものが確かにありましたヨ 。
そうなんですよ。
お年寄りが多いのにはびっくりしました
両脇を抱えられながらの満身創痍の信者さんを数人見ました。
ハイキング気分で登る私たちにも
「お疲れさま」と声をかけていただいて恐縮しました。
晴天だととても素晴らしい展望の山です。
ナナイタガレも圧巻です!
また、機会があれば登ってみたい…
次回は敬慎院は泊まってみたいですね。
八紘嶺までの縦走はShuMaeさんはすぐに実現しそうですね。
↑の方の厄払い登山 厄落ちたかな?
clioneさん、メッセージありがとうございます
おー 両脇抱えながら登ってた方もいたんですね、しかも複数とは
私のときはそこまでの方はいませんでしたが、腰の曲がった80+アルファ歳のおばあちゃんや、地方から一度登りたかったという60以上の方々が多かったのにはビックリ
ホントそうですよね。年老いてもこの山に登る思い(=ご利益とか功徳)は頭が下がる思いでした。
勿論10代、20代の若い方々も多かったし、250人の団体は恐らく全員20代。日蓮宗の年齢増の厚さにもいたく感動しました。いまどきこういう文化があったのか、と驚きつつ。。。
ハイキング気分で登る私とは明らかに気合というか気概が違いますよね。
晴れてれば絶景なんですね。ナナイタガレもすっきりした日に眺めてみたいです。
次は敬慎院に泊まって八紘嶺まで縦走の時かな。
いつになるか分かりませんが、必ず行きたいと思っています。
あれ?↑の方は厄払い登山だったのですか?ご利益は得られたのかな?
我が家は「南無阿弥陀仏」ですが、宗派が違えど敬虔な信者さんたちの読経の音は心に響きますね。
matcvh1128さん、いつもメッセージありがとうございます。
我が家も「南無阿弥陀仏」なんですが、「南無妙法蓮華教」の世界はなかなか深いものがありましたね。
そういう歴史や背景を考えるのも、いつもとは違ってまた味のある山行になりました。
無雪PHに変えときました。<ありがとうございます
ShuMaeさん、こんにちわ。
大雪山縦走の後に七面山???と思いましたが
訪問の機会があったんですね。
大雪で悟りの境地に立たれたのかと思いました(゚∀゚)アヒャ
早朝からのトラブル、お疲れ様でした…
以前、登山向かい途中にガス欠になったことがある
当方にはお気持ちが痛いほどよく分かります(ノД`)シクシクΩ\ζ°)チーン
七面山も身延山も八紘嶺にも興味津々なのですが
南アルプス南部並みのアプローチの長さになかなか
重い腰が重いままであります(´ε`;)ウーン…
8月は家族サービスで大人しくしているんでしょうか??|д゚)チラッ
Horumonさん、こんばんは。
いや〜、確かに悟りの境地に達したかったのですが、私の精進ではまだまだ難しいようです。
でも、宗教登山の凄さというか迫力を垣間見て、こういう世界もあったのか(勿論話には聞いていましたが目の前でみて)と、ガスで周囲の絶景は見れませんでしたが、人々の心の絶景を見させてもらった気がします。
インロック。やるか〜 って感じで私も30年ぶりくらいだったのですが、車で仮眠直後でぼけっとしてたのもよくなかったですね。でもJAFが開けてくれたときはマジ飛び上がりたくなるくらいでした
確かにこの辺はアプローチが南アと変わらないかもしれませんね。
私は身延山で法事があったので「ついでに」と思って登ったのですが、とても味のある山と思うので、Horumonさんも「開眼」したくなったら是非どうぞ
え?8月は家族サービス?なかなか鋭いですね 。
たまにはね、と山とは別の企画を考えさせられてます
信仰の山歩き、懐かしく拝見しました。
拙者は昨秋、クルマではなく、鉄道・バスを乗り継いで「表⇒敬慎院(泊)⇒七面山・希望峰⇒裏」ルートで歩きました。
初日は正午頃から歩き始めたので信者さんと一緒になることはなかったのですが、読経の声がするなぁと思いながら登っていったら、頂上広場に多数の信者さんがいて、ビックリしました。
残念ながら展望には恵まれなかったとのことですが、拙者も八紘嶺や山伏にも行ってみたいなと思いますね
なお、羽衣に下山してからの風呂ですが、信者さんは白装束から普段着(=拙者が見た時は黒系の装束で統一されてましたが)に着替える際に、宿坊(春木屋等)で入浴するとのことでしたよ。
隊長
隊長、こんばんは。
そうですね、隊長も表裏、希望峰も入れたガッツリコースを歩いてらっしゃいましたよね。
私の潜在意識の中に敬慎院に泊まりたい、という気持ちが芽生えたのも隊長のレコのおかげでした。
山に読経がこだまする山ってそうそうは無いですよね。
沢山の信者さんが登ってるしビックリですよね。さすが日蓮宗です
そうですね、晴れてれば眺望の山みたいなので、次回は是非快晴のときに登ってみたいです。できれば八紘嶺・山伏までの縦走付きで。
羽衣の風呂情報もありがとうございます。隊長のレコまるまる紹介した方が早いかも、で失礼しました。
七面山ですか
近いうちに登らなきゃあと思っているのですが、
富士山の向こう側ってなかなか手が届かず・・・
それにしても随分と厳かな山なんですね
私も身延山はロープウェイで登ってしまったのですが、
両山ともいつかはしっかりと自分の足で踏みしめて
登りたいと思っています
ナナイタガレも見てみたい
ところで、夏の七面山といいますと・・・
ヒル・・・なんて気にしなくて大丈夫そうだったでしょうか
おつかれさまでした
yamahiroさん、メッセージありがとうございます
そうなんですよ、思ったより厳かな霊山だなと思いました。
今でも耳に「南〜無、妙〜法〜蓮〜華教〜」と響いてる気がします。
確かにアクセスがちょっと大変なので、とても味のある山だと思いますし、なんだか悟りを開けたような充実感にも満たされる(?)ので、yahmahiroさんも何かのついでにでも是非どうぞ。 勿論、ナナイタガレからの絶景もセットで
え?夏の七面山は・・・・ヒルもメッカ?
Wow、それは調査不足でした。
天候がよかったので全然大丈夫でしたが、そういわれると一度腕についた「ナメクジ」みたいなのを指ではじいた記憶があります。もしかして・・・かも(怖〜)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する