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Yamareco

記録ID: 486733
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 早月尾根 同宿だった若者に励まされ山頂まで

2014年07月24日(木) ~ 2014年07月25日(金)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
17:47
距離
17.4km
登り
2,622m
下り
2,585m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:15
休憩
0:23
合計
4:38
8:56
41
馬場島キャンプ場
9:37
9:37
45
標高1000m標識(松尾平)
10:22
10:22
29
標高1200m標識
10:51
11:11
14
標高1400m標識
11:25
11:25
31
標高1600m標識
11:56
11:59
49
標高1800m標識
12:48
12:48
46
標高2000m標識
13:34
早月小屋
2日目
山行
10:55
休憩
2:11
合計
13:06
5:35
43
早月小屋
6:18
6:18
49
標高2400m標識
7:07
7:19
66
標高2600m標識
8:25
8:25
63
標高2800m標識
9:28
10:05
74
剱岳山頂
11:19
11:35
53
標高2800m標識
12:28
12:44
40
標高2600m標識
13:24
13:24
33
標高2400m標識
13:57
14:26
42
早月小屋
15:08
15:08
46
標高2000m標識
15:54
16:02
30
標高1800m標識
16:32
16:32
13
標高1600m標識
16:45
16:50
32
標高1400m標識
17:22
17:30
35
標高1200m標識
18:05
18:05
36
標高1000m標識(松尾平)
18:41
登山道入り口
天候 7月24日 小屋到着まで雨。時折強い降り
7月25日 午前、曇り。昼頃雲が切れるも曇り。
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
富山地方鉄道で上市へ。タクシーで馬場島まで。
帰りは馬場島でタクシーを呼び上市まで。
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは馬場島山荘入り口にあります。
馬場島から早月小屋まで 特に危険箇所はありません。
早月小屋から標高2800mまで 2600m付近に比較的長い雪渓があります。不安があればアイゼン装着が無難でしょう。この他2カ所雪渓がありましたが縁を少し歩くだけでした。この区間から、細尾根、ガレ場、ロープが現れます。足下に気をつける必要があるでしょう。
標高2800mから山頂 岩場になります。鎖場も連続して現れます。
「試練と憧れ」の碑
2014年07月24日 08:59撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/24 8:59
「試練と憧れ」の碑
登山道入り口
2014年07月24日 09:02撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 9:02
登山道入り口
深い緑の中を歩く。立山杉の古木も多く見られた
2014年07月24日 09:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 9:47
深い緑の中を歩く。立山杉の古木も多く見られた
標高1200mの標識。標識は1000mから2800mまで200mごとに設置されている。
2014年07月24日 10:21撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 10:21
標高1200mの標識。標識は1000mから2800mまで200mごとに設置されている。
標高1600mの標識
2014年07月24日 11:24撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 11:24
標高1600mの標識
標高1800mの標識
2014年07月24日 11:56撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 11:56
標高1800mの標識
標高2000mの標識
2014年07月24日 12:47撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/24 12:47
標高2000mの標識
一枚岩。ロープを使って登った
2014年07月24日 13:21撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/24 13:21
一枚岩。ロープを使って登った
早月小屋。「剣伝蔵小屋」の看板が掛かっていた。
2014年07月25日 05:30撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 5:30
早月小屋。「剣伝蔵小屋」の看板が掛かっていた。
標高2300m付近。森林限界を超えた辺り。
2014年07月25日 06:10撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 6:10
標高2300m付近。森林限界を超えた辺り。
標高2400mの標識
2014年07月25日 06:17撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 6:17
標高2400mの標識
ハイマツの中にツツジが見られた
2014年07月25日 06:36撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 6:36
ハイマツの中にツツジが見られた
標高2600mの標識
2014年07月25日 07:06撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 7:06
標高2600mの標識
ガスがかかって眺望は全くなかった
2014年07月25日 07:15撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 7:15
ガスがかかって眺望は全くなかった
標高2600m地点の雪渓
2014年07月25日 07:17撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 7:17
標高2600m地点の雪渓
黄色い花。シナノキンバイ
2014年07月25日 07:40撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 7:40
黄色い花。シナノキンバイ
標高2800mの標識
2014年07月25日 08:25撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
7/25 8:25
標高2800mの標識
鎖場の一カ所。連続して現れる。励ましてくれた若者が鎖場に取りかかる所
2014年07月25日 08:53撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
6
7/25 8:53
鎖場の一カ所。連続して現れる。励ましてくれた若者が鎖場に取りかかる所
剱岳山頂。真っ白の山頂。
2014年07月25日 10:01撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/25 10:01
剱岳山頂。真っ白の山頂。
下ってきて標高2600mの標識にて休憩中。わずかに雲が切れた
2014年07月25日 12:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
7/25 12:31
下ってきて標高2600mの標識にて休憩中。わずかに雲が切れた
標高2600mの標識にて。剱岳から連なる三ノ窓、小窓への稜線
2014年07月25日 12:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/25 12:31
標高2600mの標識にて。剱岳から連なる三ノ窓、小窓への稜線
標高2600mの標識にて。前の写真の更に北側の稜線
2014年07月25日 12:31撮影 by  GR, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/25 12:31
標高2600mの標識にて。前の写真の更に北側の稜線
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ(2) 予備電池(4) 1/25 000地形図(1) ガイド地図(1) コンパス(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料(1) ティッシュ(1) バンドエイド(6) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書(1) 雨具(1) 防寒着(1) 水筒(1) 時計(1) 非常食(1) 食料(2) 簡易アイゼン
共同装備
ツェルト(1) ファーストエイドキット(1) 医薬品 カメラ(2)

感想

子どもの頃からずっと仰ぎ見てきた立山連峰。その中でも平野から最も険しい山容を見せているのが剱岳です。
故郷を離れて長くなった私にとっていつかは登ってみたい山、それが剱岳です。今回ははその剱岳へ平野側から望める早月尾根から登頂することにしました。

梅雨明けの時期を予想し日程を組みました。あいにく梅雨は明けず当日は雨となってしまいました。
登山口の馬場島へは富山地方鉄道上市駅からタクシーを利用しました。駅から約20km、タクシーで約30分でした。
馬場島山荘の前で雨具を整え、登山計画を提出して出発しました。
登山口からは緑濃い樹林帯です。階段状の急な登山道をしばらく行くと平坦な道に出ます。松尾平です。
湿地帯を抜け高度を上げていくと立山杉の古木が立つ森へと入っていきます。
登山道には標高200mごとに標識が設置してあります。休憩を取る際などの良い目印になるのでは思います。
雨は断続的に強くなり、登山道は雨水により沢の様にになりました。
標高1600m、1800mと徐々に岩が増えた登山道を登り、2000mからの難路を登りきって標高2200mにある早月小屋に到着。
当日の小屋の宿泊客は、停滞の連泊客2人(うち1人は剱岳から剱沢方面に抜けようと山頂まで行ったが強風のためカニのヨコバイ通過を断念し小屋まで戻ってきたとのこと)と当日到着した若者と私、それに登山道の草刈りの作業をしている人達4人の計8人。
夕方には雨も上がり、雲も切れて下界の富山平野、富山湾を見ることが出来、さらに剱岳山頂も見ることが出来ました。

翌日の朝は、残念ながら再び全てが雲の中に隠れ全く眺望がない中、小屋を出発しました。
標高約2300mで森林限界を超えるとハイマツの中の細い尾根道へと様相が一変。谷からの風が時折強く吹く中歩を進めます。
ここからは、登山道が崩れた様な箇所や道を塞ぐ岩を越える箇所がありロープが張ってあります。両側が切り立った場所でかなりスリリングです。
標高2600mに比較的長い雪渓があります。緩やかに登っています。慎重に歩けば滑る様なことはありませんでした。
標高2800mまではガレ場の登りがきつくなりかなり時間を要しました。
2800mから山頂まではほとんど岩場です。鎖場も連続します。鎖をしかっり持ち、足下を確認すれば問題ないと思います。鎖のない岩場もいくつのよじ登らなければならないので、手をかける岩場や足場をしっかり確保する必要があります。
この区間は、小屋で同宿だった若者に励まされながら進みました。
合流点の標識前から山頂まで岩場を歩きました。
山頂到達はやはり格別でした。達成感は非常に大きな物でした。

下りも早月尾根を下りました。山頂から早月尾根分枝に至る道筋がわからず、間違って下ってしまい二度も登り返しようやく分枝の標識から早月尾根に入ることが出来ました。
下りの岩場や鎖場は特に問題なく通過。
11時前くらいから薄く日射しも出てきて暑くなったので、朝から来ていた雨具を脱いで少し身軽になりました。
2800mからの下りのガレ場は浮き石に足が乗ると滑り非常に歩きにくかったです。
標高2600m辺りでようやく雲が切れ青空を見ることが出来ました。目の前には三ノ窓、小窓の稜線が現れました。
しかし、これも一時のことですぐに雲に覆われ再び眺望はなくなりました。

下りの歩きにくさと早月尾根の道探しに時間が取られたのもあって早月小屋には計画より1時間半遅く到着。ここまでの疲労抜きということで大休憩し、小屋でこの先の水を1l購入しました。
今回の山行は水は3.5l用意しました。二日目は途中から暑くなったこともあり水分補給量が増えました。小屋前の休憩時に持参した水は飲みきり小屋のペットボトルを購入しました。
この先の下りもペースが上がらず4時間を要してようやく馬場島の登山道入り口に到着しました。辺りは既に薄暗くなっていました。

今回の山行では剱岳山頂に到達でき、非常に大きな達成感があります。一方、長い下りに時間がかかり当初計画から大きくずれてしまいました。
2日目行動時間は13時間あまりと初めての長時間登山でした。
自身の身体への影響はかなりのもので、その夜睡眠前から体調を崩し救急入院する羽目に陥りました。軽い熱中症と診断されました。
(その晩は富山の実家に泊まっていました。)
無事に帰ってくるのが基本ですから、今回の山行計画には無理があったと言わざるを得ません。自身の体力の見極めが不十分だったと反省しています。
私にとって早月尾根からの剱岳は小屋2泊が必要だったようです。

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コメント

同宿の若者です
下山後体調を崩されたそうですが、私も疲労性の湿疹が体中に出来ました。
特別で大切な剱岳山行の時間を共有していただき光栄です。
まさに「試練と憧れ」でしたね。
2014/8/8 14:24
Re: 同宿の若者です
こちらこそ、楽しい時間でした。
湿疹が出来たそうですが、もう回復されましたか。
私は体調は元に戻りました。もっとも膝の痛みはまだ残っていますが。
今回の剱岳は上りは苦労しながらも楽しく登れたのですが、山頂からの一気の下りで疲労困憊してしまいました。標高差2200m超の歩行は体力的に負荷が大きかったようです。
2014/8/11 21:15
プロフィール画像
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3/5
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馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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