関西遠征その3 至極の大伽藍・巨城・大舞台の雪彦山
- GPS
- 04:13
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 946m
- 下り
- 937m
コースタイム
天候 | 晴れ ちょうどよい気温 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
山行終了後に返却 【帰り】 姫路→品川→自宅最寄り駅 |
その他周辺情報 | まねきの駅そば 姫路の卵焼き屋 |
写真
感想
雪彦山に登ってきた。今回の関西遠征のメイン山行であり、本当にここに登ることができてよかったと思っている。ちなみに、読み方は「せっぴこさん」であり、日本三彦山の一つである。(残りは英彦山(福岡県)、弥彦山(新潟県)であります。)
ここ数年、ずっと雪彦山に来ることを考えており、どのようにしたら山頂を踏めるかとずっと考えていた。その一つとしては自分がヤマレコに提出してリスト化された「日本百低山」の一座であるということである。
「日本百低山」を意識し始めて数年、やっと93座登ったところでここに来ることにしたのだ。私を含め関東方面のハイカーには雪彦山に来る条件が色々厳しいのだ。
(1)公共交通機関がない。
以前は姫路駅からバスが出ていたがそれがなくなり、基本自家用車によるアクセスのみとなる。
(2)関西の低山である。
夏の遠征に組み入れようとしても気温の関係で難しい、熱中症になりに来るようなものだ。
(3)冬は雪が降る
関西は冬に自家用車を使って遠征に来ることが多いが、兵庫県中部のここは雪が降るとあっては運転も大変だし、そもそも冬の岩山に来る気がしない。
(4)ヤマビルが出る
ヤマビルで有名なので、来るとすれば11月か3月〜4月がふさわしいと考える。
(5)駐車台数がそんなに多くない。
駐車台数が少なく、休日は路上駐車も多いという。できれば平日を狙いたい。ただ、その下にも駐車スペースはあるという情報もある。
よって、11月の平日にレンタカーで来るというのが最適解と考える今回の遠征を企画した。今回の遠征はこの山がメインなのである。
土曜日の出勤後、午後から休暇で神奈川歩き、夜行バスでポンポン山、夕方に手柄山、本当に粗製乱造レコである。実質3日で4レコなんだから。
ホテルで朝食、今回は朝食付きのプランを選んだ。といっても食べずに早朝に出てもよいのだが。本当に時間がかかる山であれば、前日にレンタカーを借りておいて駐車場にとめ、早朝から移動することも可能でした。しかし、今回は朝食を食べ、8時にレンタカーを借り向かうというプランにした。コースタイム通りに歩ければそれでも、夕方には姫路駅に着き、新幹線に乗ることができるという目算があってのことだ。
軽自動車を借り、一路雪彦山を目指す。10時山行開始と思っていたが予定より早く9時台に歩き始めることができたのは僥倖である。登山口では徳島県からのソロハイカーと一緒になった、駐車場はまだまだ余裕で止めることができた。
雪彦山に向かうコースは基本一つである。大天井岳から山頂に向かう、その後は周回コースか新下山道かに分かれる。どうやら、逆方向の登山は推奨されていないっぽい。これは、実際通過することで理由に納得するとができた。
一般登山道からいきなりの急登りが続く、45度以上を基本的に登っている。さっそく10呼吸で10歩のペースになる。大天井岳が見える休憩地点で地元のハイカー3名を追い越す、その後ろに徳島県からのハイカーもついてきているようだ。
奇岩、激登り、鎖場、ロープ場が続く。地元ハイカーさんの話では、ピストンでここを下る人もいるという。赤いペンキの表示が明瞭で下りやすいからだという。でも、この急登りの連続を下りたいとは全く思うことができない。本当に、鎖に夢中、登りに夢中、いい意味でぐいぐい体を持ち上げていく喜びを感じることができる。大天井岳までのコースタイム1時間51分を1時間25分で登ることができた。
大天井岳には「雪彦山」と書かれた看板がある。でも、ここが最終目的地の山頂ではない。私は息を取り、1リットル持ってきた水分を少しだけ飲む。ここからが縦走なのだ。
岩場を下ると、もう鎖場などの岩場はない。一般の登山道を雪彦山三角点に向けて登ったり下ったりを繰り返す。さまざまな分岐があるが一つひとつ覚えておこう、忘れてしまったり迷い込んだら危険だ、どこに出てくるかわからない。
雪彦山三角点に向かう道は最後に100mほど標高を上げる、それ以外は非常に楽な道だ。私は三角点に達し、休憩、歓喜の麦茶を飲んだ。
新下山道までは来た道を戻るのみ、もちろん緊張を強いられるような難所はない。
大天井岳までの登り道を下りたくないために、新下山道を選んだのですが、こちらんも難しい道。下りなので一層難しい。鎖馬もあり、急下りもあり、一歩一歩足を踏む位置を確認し下ってきた。
滝に出てからは沢沿いの道になる、ここも岩だらけの道で転倒したら大けが覚悟の道だ。慎重に慎重を重ねて下ってくる、登りも緊張するが下りの緊張感もなかなかのもんだ、さすが雪彦山、心の余裕は与えてくれない。
一度左岸を登り、優しい道になるがそこは雪彦山、最後まで安心させてはくれない。沢沿いに道は戻りやっぱり大岩をトラヴァースしながらの緊張感ある道になる。歩きながら筋肉痛になっているような両足、結構心地よい痛みだ、きっと筋肉が太くなってくれるに違いない。
人工物が出てきてやっと私は安堵した。もう大丈夫だ・・・。
下山してからも心の高ぶりを抑えるのに必死でした。
その後、レンタカーで姫路駅前に戻り返却、道中の店屋で昼食をと思ったが果たせず、結局レンタカー返却後に昼食となった。たつのラーメン、を食べ新幹線の切符を購入、15時台ののぞみに乗ることとなった。
新幹線内はレコ作成と疲れによる睡眠に費やされ、品川からの横須賀線でも睡眠となった。
こうして、2泊2日の関西遠征は無事に終わったのである。
本当、雪彦山に登ることができてよかったと思います。高速バスとレンタカー、新幹線、行動が広がる企画だと思いました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する