鍋足山 - もみじ谷ってどんなとこ?2回目にしてバリに挑戦。


- GPS
- 06:13
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 733m
- 下り
- 718m
コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 6:14
天候 | 晴れ〜 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
200mほど手前に広めの駐車場があるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※多くがメジャールートではありません。 ※ロープ、長袖推奨。GPS推奨ではなく必須。 以下、ポイントのみ。 <400級ピークへの登り> 序盤は灌木ヤブ。 ピーク手前で地形図通り岸壁が現れる。左に回り込み、岩の切れ目を笹などを掴んで這い登る。滑落大注意。 <三角点への直登時の岸壁越え> 足が埋まるほどの腐葉土が堆積した切れ目を木の根を掴み這い登る。 岸壁の幅は長く、他の方の実績を見てもココしか通過ルートは無さそう。滑落大注意。 <もみじ谷入口への降り> 小尾根が多く、慎重に歩を進めないと期待する尾根に乗れないので注意。 露岩の尾根は、降りでは特に見た目以上に危険。 細い岩尾根もあり最後は急な笹ヤブ。 <もみじ谷> ゴーロ帯はほぼ歩かない。左岸から右岸へ進む感じ。ノッペリ帯にはトラロープ有り。 尾根へのルンゼ登りは、ザレだが這い登るほどではない。上部にトラロープ有り。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2022/11/27 21:41) |
写真
感想
前回に続き、鍋足山です。
今回は、奥久慈の魅力である岩塊と谷を堪能しようと、4つの課題に挑戦してみることにしました。
計画に当たっては、主にtochimochiさんの数多くのレコが参考になりました。ありがとうございました。
1.鍋足山の東方にある400級ピーク登頂 ⇒ 成功
地形図によれば北側に岸壁があり、ヤマレコでは笹原からの通過記録は無いので、撤退または大迂回になる覚悟で挑みました。藪っぽい尾根を登り、ヤッパリの岸壁に到着しました。岸壁の下を左に回り込んでいくと、急ではあるが笹も生えている岩の切れ目があり、笹を掴んでなんとか登ることができましたが、切れ目には倒れた笹が詰まっており滑って大変でした。足ではなく腕力で登った感じです。
ピークには思いがけず祠があったので、少なからず歴史がある場所なのかもしれません。
2.三等三角点「笹原入」への直登 ⇒ 成功
これも岸壁をどう攻略するかがポイントですが、ヤマレコでの実績があるので割と楽観的に向かうことができました。写真の通り、腐葉土で埋まった岩の切れ目を滑落の恐怖と闘いながら登ったのですが、帰宅後通過実績があるレコを見てみると、なんか違うような。。。もっと安全に登れるポイントがあるようでした。今後の課題とします。
3.もみじ谷の偵察 ⇒ 成功
もみじ谷への向かい方はいろいろ考えられますが、今回のルートに組み込む関係で北から降りるルートとしました。尾根の末端、いくつかの沢が合流する地点に降り立ち、ソコからもみじ谷に遡上する沢を見上げると、大岩が沢を埋め尽くしています。これらを乗り越えていくのかと一時唖然としましたが、幸い両岸は岸壁ではないので、沢沿いを登れば良いことに気付き安堵しました。
もみじ谷(と思われる場所)に着くと・・・微妙。。。期待が大き過ぎたようです。もみじ谷と言うからには、モミジの景観が素晴らしい場所だと勝手に想像していたので、期待外れの感が否めないのが正直な感想でした。ただ、最盛期の姿を見ているわけではなく時期が悪かったのかもしれないので、気が向いたら来年再訪したいと思います。
その後のルンゼを詰めての稜線(三峰)への復帰ルートは、もみじ谷とを結ぶ割と知られたルートらしく、踏み跡も明瞭で危険個所もなかったように記憶しています。当日は風が強くて断念しましたが、三峰直下のテラスと呼ばれているらしい場所でランチしたら最高でしょうね。
4.鍋足山からの直降 ⇒ 失敗(失念)
計画では、鍋足山から笹原登山口へ健脚ルートで降りて行き、ルートが尾根を外す地点で尾根筋を直進し、ハッチメ滝付近で登山道に合流するはずでした。何か考え事をしていたのか思い出せませんが、少なくともそれまでの3つの課題がクリアできたことの充足感で満たされていたので、これ以上食べることなど考えられないほど満腹だったのでしょう。一般/健脚コースの分岐に来て気付き引き返そうか迷ったのですが、十分やり切った感があり時刻も15時近かったので、今日の所はおとなしくこのまま下山することにしたのでした。まだまだ歩きたいルートがあるので、また別の機会で計画に組み込もうと思います。
長い間行こうと思いながらやっと2週間前に初めて歩いた鍋足山ですが、こんなにワクワクする山域にどうしてもっと早く来なかったんだろう。
高い山でもせいぜい600m程度、山あり谷ありの奥久慈は、楽しめば楽しむほど一般的な登山のような綺麗な一つの三角形の標高グラフにはなりません。今回の三角形は三つでした。それと、細かいピークが多く地形が波打っているため、地形図の等高線はしっかり見ないと尾根だと思っていたら沢だったなんてことがマジであります(私だけ?)。起伏が小さい分、地形図に現れない小尾根や小沢も、他の山域より多い気もします。
いったい何が言いたいんだ!?一言で言うなら、程よく複雑で刺激たっぷりだっていうこと。苦境も頑張れば何とかなるのも魅力かな。でも危険は常について回るので、ソコは忘れずロープ必携で。
今回のルートも含め、現時点で4ルートを計画済みです。どれも刺激的で実行するのがすごく楽しみです。
まぁ先のことはわかりませんが、少なくとも今時点では、この山域に魅了されてしまったのかな(笑)。
コメント
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藪が嫌いなくせになんだかんだ言ってやっぱ薮のある所に行くんですね…。って、減らず口は別にしてkinoeさんらしい刺激的なコース取りですね。近くならすぐ後追いしそうなレコでした
それはそうと辺見尾根の絶景ポイントへの直登ルートですが、日曜日に核心部の1100m圏からの登り、kinoeさんお勧めの左手側の岩場を歩いてきました。kinoeさんが懸垂で降りた(であろう)岩尾根も堪能してきました。こっちのルートでは2ヶ所ピンクテープがあったのでこっちがメインルートなんですかねぇ。やっぱ辺見尾根は楽しいです。
那須でもそうですが、奥久慈のバリを歩くのであれば、好き嫌いはともかくヤブは覚悟しないと。でも、大抵の尾根は標高差も小さく短いので、少しの辛抱ってことですよ。
辺見尾根は楽しいですか?でしょうね。
え?テープですか?それはビックリです。見た記憶はないですね。
確かに急斜面ではあっても、手掛かり足掛かりは十分なので、慎重に行けばむしろ危険は少ないかもしれませんね。
奥久慈、来る気はないですか?スケールは小さいかもしれませんが、面白いですよ。
2回目の鍋足山でバリとは凄いですね。最初の祠への登りは私も歩いたことはありません。岩壁も難なく登られて流石です。ここは大石からのルートがあったのですが今は密藪のようです。
もみじ谷下りの尾根は一度だけ登ったことがあります。下りだと沢に出る直前の藪が凄かったと記憶してますがスルッと通過されたのもビックリです。
この山はコンパクトですが色んなルートが取れて面白いです。またお越しになってください。
わざわざコチラにお越しいただき恐縮です。
だいぶ前から気になっていながら、やっと重い腰を上げて向かった鍋足山でしたが、tochimochiさんも言われているように、いろんな魅力がコンパクトに詰まった刺激的で面白い山域だということに、実際に歩いてみて気付かされました。そして、どんな楽しみ方があるのかと記録を調べてみると、「どんだけ好きなんだ!?」と思わされるほど多くのtochimochiさんの記録が見つかり、計画の参考にさせていただいたというわけです。
そう遠くないうちに再訪することになると思いますが、これからもブログの方と合わせて拝見させていただきますので宜しくお願いします。
低山とは言え、危険もはらんでいる奥久慈なので、安全第一で楽しみたいと思います。
コメントありがとうございました。
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