酷暑の秩父19番〜23番札所とミューズパーク
- GPS
- 04:30
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 302m
- 下り
- 126m
天候 | 晴れのち雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
7:55大野原駅で日焼け止めを塗るなどの準備8:00出発ー8:13:19番札所飛淵山龍石寺8:26--8:50廿番札所・法王山岩之上堂9:00--9:27二十一番札所・要光山観音寺9:40--10:01二十二番札所華台山(かだいさん)・童子堂10:19--10:42二十三番札所・松風山音楽寺11:25--11:34ミューズパーク北口サイクルセンターでMTBを借りるー12:28スポーツの森のプール付近で引き返すー12:31サルスベリ園12:36--12:54休憩所でかき氷−13:12自転車返却−道迷いで二十四番札所をあきらめ、13番駐車場付近のバス停へー13:50雷雨になりバス停付近の駐車場の東屋でバス待ちー14:27--14:45西武秩父駅 |
その他周辺情報 | ミューズパークの休憩所(ピエリア)のカキ氷は堅くてお勧めできない。サルスベリ園の開花はなかなか良かったが、メインストリートと離れている上、急な斜面で誰もいなかった。 |
写真
装備
個人装備 |
ソフトシェル
雨具
行動食
非常食
地図(地形図)
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
計画書
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備考 | ミューズパーク内から24番札所への道はわかりにくく、尋ねてもわからず――次回の課題 |
感想
酷暑が予想され、また午後は雷雨があるかもしれない不安定な気象状態。今日は予定より早く自宅を出て、7時半過ぎには西武秩父にーそれでも秩父線の大野原駅に着くとすでに8時近い。駅舎を出ると強烈な日差し、駅に戻って日焼け止めを塗り、日傘をさして出発。県道にある道標で右折し、二股に出る―道標はないー左に進んでみると、これが近道で、19番札所入口に出る。飛淵山龍石寺は大きな岩盤の上にお堂が立っているのだが、裏側から見上げるとよくわかる。まだ8時過ぎ、お寺の住職がお堂のカギを開けていたので、中に入り、上がって本尊を近くから見てもよいか尋ねると、普段は本堂を開けておらず、今日はたまたま準備で明けただけで、すぐ出てほしいといわれる。残念、入口からだと暗くてほとんど見えない。千手観音をよく見たかったのだが――三途婆堂も閻魔さまも良く分からなかった。県指定の史跡のアーチ橋、旧秩父橋を渡って岩之上堂を探す。階段を下って下からいけるようだが、下っていくと川原に降りてしまい、しかも水が迫っていて危険だ。これは無理そうだと戻ると、このコースは危険なので迂回するように書いてある。う回路を進むと道端にテッポウユリや、見かけないピンクのユリのような花が多数咲いている。ナツスイセンというヒガンバナ科の花らしい。う回路からぐるっと回って岩之上堂に到着する。下からのっぼるルートは通行止めになっている。階段を下ってお堂を見る。本尊の聖観音は藤原時代の秀作で、また本尊の入っている厨子は春日厨子といわれるもので、日天・月天、風神雷神などが張り付けてある優品らしい。網が張ってあり、良く見えないのが残念だ。また病気の母を見舞うために嵐の川を渡ろうとして観音様に助けられた話の浮世絵がかかっている。次の二十一番札所・要光山観音寺は「矢之堂」と呼ばれている。矢之堂をめざし、荒川左岸沿いの道を進む。左手に武甲山、その先に矢岳・熊倉山、その奥には奥多摩の酉谷山・長沢背稜が見えている。冬場、晴れていればおそらく雲取から飛龍山方面が見えそうだ。この寺には本尊の聖観音以外にも、芭蕉の句碑、弁財天石塔、地芝居役者座頭の墓など、多くの史跡があり、往時の姿をしのばせる。矢之堂から引き続き、秩父や奥多摩の山々を見ながら荒川左岸沿いの県道を進む。観光農園のイチゴ園では早くも苗づくりが進んでいる。またブドウ園もブドウもぎの看板が出ている。ブドウを買って帰りたいが、今は無理−帰りにあるといいなと思いながら童子堂に出る。山門に子供の顔をした閻魔様があり、面白い。またとげぬき地蔵や身代わり地蔵の他、石室のような大きな石に囲われたお地蔵さんの空間など、不思議なものもあった。
サルスベリやフヨウの花の咲く道を進むと、二十三番札所の松風山音楽寺に向かうハイキングコースの入口に出る。標高差で見ると、大野原駅で207m、秩父橋付近は少し下って178m、音楽寺への登りの入口で238m、音楽寺で326mといったところ。音楽寺までの登りは、短いが酷暑の今日はそれなりに汗が噴き出る苦しい登り。13分くらいで音楽堂に出る。時間は10時40分過ぎ、予定より30分以上早い。本堂の聖観音像を見て、納経を済ませ、寺の女性と話をしてから上の観音堂に向かう。札所はこの観音堂らしい。観音堂は網越しに聖観音を拝むも、やはり暗くて観音像も黒っぽく表情も見えない。周りの永田女中連という仏像は新しく、金ピカだ。別の親子が観音堂を訪問しているのを眺めていたが、お堂のさらに上には十三石仏があるという案内があり、訪ねてみる。すると、秩父33観音霊場札所の開設権者がこの地を訪問した時に松風が吹き、菩薩の音楽が聞こえたことから、お堂を音楽寺と命名したといういわれがるようだ。また道はさらに湾曲しながら上に続いており、小鹿坂峠に向かっている。さらにその先は荒川の枝流の蒔田川に向かって下り。小鹿野方面に出ることができる。この辺りは荒川支流が荒川と並行して何本か流れ、その間が低い段丘となって、田畑や居住地が点在している特徴的な地形を構成している。これから向かうミューズパークもそんな細長い台地上にある。音楽寺から次の二十四番札所に向かう前にまず北口サイクルセンターでマウンテンバイクを借りて、園内を一周し、サルスベリ園を見てどこかで昼食をとって、次に向かうつもり。北口のサイクルセンターに道の確認をすると、自転車は決められたサイクリング道路の外には出ないよう、サルスベリ園が急斜面の途中に造られて、自転車では危ないので歩いていくようにいわれてしまう。サイクリングロードを進むと、途中軽食を出す休憩所があり、その少し先にサルスベリ園に向かう入口があった。まず園内を一周するつもりでその先の南口近くにあるスポーツの森のプールあたりまで走る。途中で花の回廊への入口を見つけたが、現在は開花している花はないようで閉鎖中。休憩所まで戻り、サルスベリ園の入口を探す。そこからは急な下りで一気にサルスベリ園に出る。斜面一面にサルスベリが植えられ、一斉に開花している。中々の見ものだが、メインストリートとは離れており、急斜面を下って、また昇らねばならないためか、誰も見物人はいないのはもったいない。地図を見るとぐるっと一周できるようでもあるが、その先はタニになっており、どこまで下るのか先が見えないので、元に戻ることにした。灼熱の下、汗だくになって急坂を登り返し、休憩所に出る。ここで一休み、かき氷を注文するが、硬い氷でじゃりじゃり、とても食べられたものではない。持参したテルモスのポットに氷を詰め込んで、残りを少し食べて北口に戻り、自転車を返却。次の二十四番札所へのコースを探す。しかし地図はとちゅで切れていて、コースに近いと思われるせせらぎ広場に出ても道がわからない。やむを得ず、大庭園、梅園の方に向かって登り、ここで公園事務所に電話してバス停の位置を確認する。雷が鳴り出汁、雷雨になりそうなので、今日はここであきらめ、巡礼は打ち切りにする。酷暑の中で道に迷って上り下りを繰り返し、体力を使い果たした。次のバスまで30分以上あり、近くの駐車場の東屋で雷雨を避けながら待つことにした。間もなく大粒の雨が雷鳴とともに降ってきて、傘をさしても濡れてしまうような雨になった。西武秩父駅では次に特急を待つ間、秩父の地ビールを飲んでいた。西武秩父で特急に乗り込むころには小降りになり、晴れ間も出てきた。
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