【奥越】風雪の荒島岳(ラッセル深く、山頂手前500m地点まで)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,095m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
天候 | 終日、風雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・スキー場跡地トップで既に1mほどの新雪(もちろん、標高を上げれば上げるほど新雪は増える)。ラッセル深さはスノーシューでも常時モモくらいで、シャクナゲ平手前の急登やもちが壁の急斜面では腰〜胸ラッセルとなり、雪を掻き崩してヒザ蹴りを入れないと足を上げられない状態となる。 ・一気に大雪が降ったためか、灌木が中途半端に倒れてルートを塞いでおり、通過に時間がかかる箇所が多い。特にスキー場跡地トップ付近やもちが壁がひどい。あと一、二回大雪が降れば落ち着くと思われる。 |
写真
装備
備考 | スノーシュー使用。 |
---|
感想
荒島岳は、雪の豊富な北陸の山の中でも京都から比較的近く(それでも車で3〜4時間ほどかかりますが…)、常時除雪が確保されている国道から直接取り付くことができ、登山道完備で雪の少ない初冬でも雪ヤブ漕ぎに悩まされる心配がないので、この時期の山登りでは個人的にまず候補に挙がる山である。それで今回も、今年の雪を踏みに、荒島岳を訪れた。
いや、今年の雪に叩かれに、と言ったほうが正確かも知れない。完全な冬型気圧配置の勢力下なので当然だが、激しい横殴りの風雪が容赦なく頬を打ち、シャクナゲ平手前の急登やもちが壁では、腰〜胸を没する深いラッセルとなった。もともと、この悪天候ではまともな登山は望むべくもないので、シャクナゲ平までのブナの森だけでも彷徨えれば御の字、もし稜線に出て視界があればあわよくば山頂まで、などと考えていたのだが、スノーシューでも全く踏み固まらず面白いくらいに沈んでしまう重い新雪ラッセルで全身真っ白になりながら、これは山頂はおろか、シャクナゲ平までも厳しいかも? と考えを改めざるを得なかった。最終的にはもちが壁を越えて山頂まで約500mの地点まで迫れたものの(ラッセルは全く軽くならず、そこでタイムアップ)、昨年はほぼ同じ時期に山頂まで楽々日帰りできたのだから、やはりその降り方・積もり方で山の難易度をがらりと変えてしまう雪というものは本当に面白い。
それでも、それほど残念な気はしなかった。「全力を尽くしても山頂に到達できないくらいの新雪が積もっている」ということ自体が単純に嬉しかった。もし雪がちょろっとしかなくて、サクッと山頂まで行けてしまっていたら、この山行は実に寂しいものになっていただろう。2週間前まで日だまりの落ち葉の谷を彷徨っていた身にはいきなりちょっとハードだったけれど、思う存分雪にまみれて、楽しい雪山はじめになったと思う。
トレースラッセルありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する