富山 伊予ヶ岳 御殿山 鷹取山 宝篋山 大日山 滝田城址 宮本城山 登り納めで遭難しかかる 自転車活用登山


- GPS
- 09:27
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,627m
コースタイム
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 9:27
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
自転車: 道の駅おおつの里にデポ 駐車場: 南房総市無料駐車場 トイレなし |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:なし 危険箇所: 伊予ヶ岳山頂直下の上り下り 滑落注意 滝田城址から宮本城山 数年は登山道の整備がされていない というよりもはや登山道の体をなしていない バリエーションルートとも言えない 倒木、激藪多数 遭難の危険あり 絶対に通ってはいけない |
その他周辺情報 | 登山後の温泉:天然温泉 湯舞音 袖ケ浦店 ¥980 なかなかよかった |
写真
感想
登山歴は20年ぐらいになるが、意外なことに千葉の山はまだ登ったことがない。低山ばかりなので敬遠していたらそうなってしまった。
ということで、今年の登り納めは千葉の山にする。ただ簡単なコースでは満足できないので、千葉の代表的な山である富山と伊予ヶ岳を含む、自転車を活用したロングコースを計画。この
選択があのような結果になるとは、計画時点では知る由もなかった。
予定の30分遅れの6時少し前に道の駅おおつの里に到着。駐輪用のスタンドに自転車を括り付けて、南房総市無料駐車場に向かう。
南房総市無料駐車場には6時頃到着し、 身支度を整えて6時半頃登山開始
。
富山へは、登山道が崩落していて通行止めとのことだったが、事前の調べで大したことがないと分かっていたので、伏姫籠穴コースを選択。伏姫籠穴に参った後、登り始める。結果、崩落地を難なくクリア。下りは少し嫌らしいかもしれないが、登りは山慣れてる人ならば何ともないレベル。ただし明確に警告があるので、あくまでも自己責任で。
富山北峰山頂には展望台がある。この間忘年会で行った伊豆大島等が良く見える。富士山は残念ながら雲の中。展望台の反対側からは、これから行く伊予ヶ岳等が良く見える。
北峰でしばし景色を堪能した後、南峰に向かう。南峰は展望なし。手前に観音堂がある。先に南峰に行けば良かった。
伊予ヶ岳に向かって下山し、しばらくは舗装路を歩く。途中見える伊予ヶ岳の威容を眺め、険しそうだと気を引き締める。
伊予ヶ岳直下のロープ場は慎重に。滑ったらただでは済まない。手掛かり足掛かりはあるので、焦らずゆっくりと。
伊予ヶ岳南峰は、360°の素晴らしい眺め。来し方の富山から、行く末の御殿山等、今回の全てのコースを視認できる。おにぎりを食べた後、折角なので予定にない北峰に行く。北峰では南峰のへつりが見える。
さっさと下山して天神社に詣でる。今回の山行の無事をお祈りする。これからは再び舗装路。ジョギングして時間短縮。
御殿山は途中までコンクリート道。歩きやすい。大黒様が鎮座する峰林山で一旦景色が開ける。山頂直下の急登を登り詰めて、御殿山山頂に到着。景色を眺めつつ昼食を摂る。
適度なアップダウンを繰り返しつつ、 鷹取山、宝篋山、大日山とプチ縦走。 大日山だけは唯一景色が良かった。
大日山を飛ぶように下山して、また舗装路をしばらく歩いた後、滝田城址に
取り付く。イノシン避けの柵のロープをほどいて柵を開き、再び柵を閉じてロープを結び直した後、登山開始。登城口、城門跡等を巡り本丸跡に到着。少し登って櫓跡に至り、景色を眺める。
それから下山口が分からず10分以上本丸跡と櫓跡を行ったり来たりする。 ようやく下山口っぽいところ見つけ、 ロープを括って宮本城山に向かう。今思うと、ロープは立ち入り禁止の意味だったと思う。
序盤からかなり道が荒れていて、これは大丈夫かなと感じたが、なぜか無謀にも突っ込んでしまった。この最初の判断がまずダメ。
しばらく進むと洒落にならない程の荒れ様。ここで引き返さず、何とかなるだろうとまた突っ込んでしまう。2度目の判断ミス。
もはや登山道の体をなしていない尾根道を、ヤマレコアプリを頼りに突き進む。漸くヤバいと思ったときには時すでに遅し。何でも突き進まなければいけない状況に陥る。
途中、青木山分岐に至り下山の好機が訪れるが、ここまで来たらと思ってまた突き進んでしまう。3度目の判断ミス。
ロープは垂れているが、どう登るんだという大岩があったり、二重三重の倒木でどう回避していいか分からないところがあったりと、全く気が抜けない。尾根を外すと急斜面を這い上がらなければならない。最悪の事態が頭をよぎる。
宮本城山の標識が出て、やっとまともな登山道が始まるかと思ったら、相変わらずの荒れっぷり。罵りの言葉を連発する。
何とか宮本城山に近付いたが、激藪に阻まれて10分余り立ち往生。やっと道らしい所を見付けて宮本城山に到着。安堵で思わず笑ってしまう。
宮本城山からの道もまあまあ荒れていたが、今までの道と比べたら天国。里に辿り着いて助かったことを実感。
道の駅おおつの里でベンチに座り、カフェオレを淹れ、ごろごろみかんを食べて人心地をつける。気を落ち着けた後、自転車で南房総市無料駐車場に戻る。
近場には碌な温泉がないので、袖ヶ浦まで行って湯舞音で汗を流す。隣の回転寿司でたらふく寿司を食べて帰路に着く。22時半頃自宅に到着。
今回このような事態に陥った要因を自分なりに分析した。以下箇条書き。
計画段階で登山道の状況の下調べが足りなかった。ラクルートで普通に繋げられたので、大丈夫だろうと高を括っていた。
滝田城址で下山口がどうしても分からず、この段階で諦めて明瞭な道で下山すれば良かったが、最初の計画を完遂しなければという変な義務感から、無理矢理下山口を探して突っ込んでしまった。
道が不明瞭さを増しても、ヤマレコアプリでトレースは追えるので、何とかなるだろうという根拠のない自信から、引き返す機会を逸した。ヤマレコアプリを頼りにしすぎた。
青木山分岐で下山の好機が訪れたにも関わらず、また突っ込んでしまい、さらにドツボに嵌まった。自分の体力を過信し過ぎた。
今回の失敗は、自然への畏怖を忘れて舐めていた自分に、このままでは命を取るよと山の神が警告してくれたのだと思う。来年は生かされていることに感謝しながら日々を過ごしたい。登山にも今まで以上に真摯に取り組みたい。
最後に、拙い山行記録を読んで下さった皆様、本年は大変お世話になりました。ありがとうございました。皆様にとりまして良い年になりますように。
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