【栃木】千部ヶ岳と出流山満願寺 〜出流山事件に思いを馳せながら
- GPS
- 03:12
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 661m
- 下り
- 674m
コースタイム
天候 | 雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特筆すべき危険箇所はなし。 |
写真
感想
2日続けて雪山に登りましたが、中1日の勤務日を挟んでふたたびの休日。栃木市の出流山満願寺に行って来ました。初詣ついでに満願寺に詣でて、ついでに名物の出流そばをいただいてこようという計画です。せっかくなので軽い山歩きでお腹を空かせていこうと思い、千部ヶ岳と出流山(寺ではなく山の方)を繋いで歩いてきました。
【出流ふれあいの森〜千部ヶ岳】
ふれあいの森駐車場にクルマを停めて、千部ヶ岳の遊歩道に入ります。あまり歩く人がいないのか、やや荒れ気味の登山道を黙々と登ります。作業道や伐採地が入り乱れて、道が分かりにくところもあるので現在地に注意して進みます。途中、護摩壇跡とされる露岩を通過し、尾根に沿って進むのですが、どこが山頂か気づかぬうちに通り過ぎてしまいました。途中にあった林道への分岐付近だと思うのですが……。そのまま尾根沿いに直進してしまいそうになりましたが、左に折れて出流山方面へ向かう林道に出ます。
【出流山〜奥ノ院〜満願寺】
しばらく舗装路の林道を歩き、途中の分岐を右折して未舗装の道に入ります。たどりついた山頂は植林帯の中で展望はありません。遊歩道入口にあった案内板によると、このピークには剣ヶ峰という名前もあるようなのですが、現地には出流山という簡易な標識があるだけでした。
おそば屋さんランチタイム営業が終わらないうちに下山に取りかかります。倒木や陥没で車両通行の難しそうな舗装路の林道を下っていくと、道からちょっと外れたところに洞窟を見つけました。ライトを付けて中に入って見ましたが、底の方から水の流れる音が聞こえてきて、かなり深そうな様子です。怖くなってきたので文字通りに深入りするのはやめにしました。林道に戻り下山を続けると、谷を挟んで向かいの斜面に赤い建物が見えてきました。懸造という建築様式で建てられたの満願寺の奥ノ院です。急斜面の道を下り、参拝していきます。建物の中は鍾乳洞になっていて、自然に形成されたという十一面観音菩薩がしており、なかなかどうして荘厳な雰囲気です。この奥ノ院が今回の登山のハイライトといえるかもしれません。
あとは渓流沿いに参道を下っていけば満願寺に到着なのですが、本堂の前に到着した時に、奥ノ院での参拝には入山料が必要だったことを知りました。裏口入山(?)したので気がつきませんでしたが、しっかり料金を払い、本堂の方にも参拝していきました。
【出流そばと長い余談】
あとはそば屋に寄っていけばミッションコンプリートです。祝日翌日の平日ということもあり、ほとんどの店は閉まっていましたが、かろうじて営業していたお店に入り、だし巻き玉子と十割そばをいただきました。名物とされる出流そばは噂に違わぬ美味しさで、大変満足して帰路に着きました。
以下は完全に余談なのですが、今からおよそ150年前、この出流山で尊皇倒幕の旗を掲げて決起した一団がいました。後の江戸薩摩藩邸焼き討ち事件や赤報隊事件の関係者も参加していたこの決起騒ぎは出流山事件と呼ばれ、戊辰戦争の前哨戦のひとつとも位置づけられているのですが……現地には事件の解説板ひとつなく、今ではすっかり忘れ去られています。この山行とは直接関係ないので、この場であれこれ書き散らすことは控えたいと思いますが、以下のツイッタ―のリンクでこの事件について脈絡のない一人語りをしているので、御用とお急ぎでない方はお目汚しして頂けると幸いです。
https://twitter.com/MO_85/status/1612777769909485568
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