泉山(いずみがせん)−笠菅峠から3ピークをピストン
- GPS
- 06:03
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 696m
- 下り
- 689m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 6:02
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笠菅峠からのピストンでは危険箇所はありません。 基本的には尾根を歩きますので、登山道は明瞭であり、迷うようなことはありません。 |
写真
感想
・笠菅峠には、3、4台が駐車できるスペースがあり、すでに2台車が駐車していた。遠方から泉山を望むと、山頂付近が白くなっていたので、積雪があることは確実であるため、とりあえず軽アイゼン(チェーンスパイク)を持って登ることにした。峠には「泉山登山口」と書かれた標柱があり、小さなベンチもあった。またコース案内の説明板があり、❶笠菅コース(2時間)、❷天の川コース(3.5時間)、❸中(ちゅう)林(り)コース(3時間)、❹大神宮原コース(3時間)、❺養野(福ヶ乢)コース(4時間)、❻養野(よぼし岩)コース(3時間)と6つのコースが紹介されていた。最近は、❶笠菅コースをピストンする登山者が増えているそうである。
・笠菅峠からは少しだけ林道を登っていくと、「泉山登山道入口」と大書された標識があり、ここが泉山登山口である。4WD車であれば、ここまで車を入れることも可能である(2、3台の駐車スペースがある)。
・登山道は、最初はプラスチック製の横木が階段状に並べられて整備されていたが、登山道は樹林帯の中をやや急登になっていた。登山道には少しだけ雪や霜が残っており、左右の笹には雪が積もっていた。階段はすぐになくなり、木の根の樹林帯の中を慎重に登ることになった。
・樹林の中の登りを20分ばかり頑張ると尾根に出た。ここからは、傾斜が緩やかになり、樹林の中を抜け出て眺望が出てきて、周辺の山々の展望が美しかった。登ってきた方向である東方面を振り返ると、積雪した山が見えた。その最も高いところは、兵庫県最高峰の氷ノ山(1510m)であった。その左方向に延びている稜線は、蘇武岳(1074m)と扇ノ山(1310m)である。この3つの山は、加藤文太郎と植村直己の故郷の山であり、彼らは若かりし頃に登ったそうである。
・やがてマイクロウェーブの反射板にところにやってきた。すると行く手向こうに白くなった大きな山が見えた。中国地方最高峰の伯耆大山(1709m)である。昨夜の積雪で山頂部が白くなっていた。今日は、気温が下がって天気もいいことから、大山が見えることを期待したが、大山は期待に応えてくれ、秀麗な姿を見せてくれた。思わず笑顔がこぼれる。
・反射板の先は、よく笹が刈り込まれた登山道が尾根上に続いており、小さなピークを乗り越すと、次のピークが見える。その右側は北斜面になることから、まだ樹氷が残っていてきれいである。そのピークを越えて鞍部に下り、再び次のピークに登り返していく。その途中で振り返ると、「泉山」という文字が笹原に刈り込まれていて、白い雪がそれを浮き上がらせていた。
・刈込文字が見えた尾根の登りは少し急登があったが、ちょっと頑張ると泉山手前のピークに出て、そこからはもう一度下ったが、最後の登り返しで泉山の山頂に到着した。泉山もその北斜面にはたくさんの樹氷ができていて、山頂直下あたりはまだ何とか落ちないで残っていた。照りつける太陽を浴びてきれいに輝いていたが、同時に溶けてバラバラと落ちていた。
・泉山山頂は、360度のパノラマが広がっており、申し分ない眺望があった。南北に細長い広場のようになっていて、ゆっくりと寛ぐことのできるスペースがあった。北の岩の上に上がると、ここからは伯耆大山がよく見えた。その右には、三鈷峰、野田ヶ山、矢筈ヶ山、小矢筈、甲ヶ山などの周囲の山々が見える。北東に扇ノ山、蘇武岳、氷ノ山、東には後山と那岐山、北には花知ヶ山や高清水トレイルの山々が見えていた。また広場の南側には一等三角点が鎮座していた。さすがに18兒擁の標石だけに大きさが目立った。
・まだお昼には早い時間だったことから、やはり泉山三座を縦走することにした。まずは目の前に見えている中央峰に向かう。50mほどの下りがあったが、これが雪解けでぬかるんでいた。
・泉山から20分ほど中央峰に着いた。ここも眺望はよかった。当初の予定では、大神宮原登山口から急登を得て、ここに登ってくるはずであった。最後の井水山まで行くことにした。ここからも次の井水山のピークが目の前に見えているので気分的には軽い。
・中央峰からの登山道は緩やかに下っていた。途中で前方に建物が見えてきたが、津山高校山岳部の小屋(津高ヒュッテ)である。鞍部からすぐのところにあるので立ち寄ってみることにした。鞍部の分岐を左手にとると中林コースと合流し、目の前に小屋が見えた。立派なヒュッテであり、誰もいないかと思って入口のドアを開けたら、中に一人男性登山者がいたのでビックリした。少しだけ会話を交わし、ヒュッテの中を覗いた後、ヒュッテの裏手にある道を登っていくと、尾根道と合流して、間もなく井水山山頂に到着した。中央峰と井水山の山頂はさほど広くなく、こじんまりとした芝のスペースであったが、4、5人がランチするにはちょうどようくらいであった。眺望はよく、特に東方向の眺望がよく、那岐山、後山、氷ノ山などがよく見えた。
・井水山山頂でやっと昼食となった。コンビニで調達してきた日清の「カレーめし」(完全メシ)を食べたが、美味しかった。このシリーズには、あと3種類あるので、また見つけて買ってみることにした。時間的にはまだ余裕もあり、天気もよかったので、食後のコーヒーもゆっくりといただくことにした。
・井水山のすぐそばに「のぞき岩」があり、前回行きそびれたことから、今回は行ってみることにした。急なのは最初のところだけであった。少し下りてみると、その岩の右手から回り込んでロープがあるところから少し進むと大きな岩の上に出てきて前方の眺望が広がった。断崖の上から眺めると、北西方向に大山が見えていた。
・井水山山頂からはピストンして笠菅峠登山口まで戻ることになる。午後になると、白かった伯耆大山の雪は溶けかかっていて、もう黒くなり始めていた。登山道は、陽の当たるところは溶けてぬかるんでおり、陽の当たらないところは午前中と同じようにまだ雪が残っていた。尾根道は概ね雪がなくなっていたが、尾根から外れた最後の下りは雪があまり溶けていなかったので、転ばぬように慎重に下った。
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