久し振りに蕃山
- GPS
- 06:35
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 621m
- 下り
- 616m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
空き地にメガ(?)ソーラーの設置工事をしていて、業者の車が数台停まっているが、まだ空きあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
メインコースは問題無し 但し、栗生西コースは登山口近くの沢に架かっていた橋が無くなっていたので、当面、通行は難しい |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
この夏は、自身の体調不良に加えて、親戚の不幸などもあり、「こんな時に蕃山の痛々しい傷跡を眺めるのも、なんだかなぁ…」と云うわけで、泉ヶ岳方面に転じてみた。
…で、北泉界わいの魅力にスッポリはまってしまっていた。
ところが、これが失敗続きで、「何の祟りか…」などと泣きを入れる情けない体たらく。
そんな中、デラックマさんから励ましのエール(ご忠告であろうが、都合よく解釈)を頂戴して、目が覚める思いで、「そうだ、蕃山行こう!」と思い決めた。
久々に夏の終わりの蕃山を歩き、開山堂に鎮座おわす雲居禅師にご無沙汰のお詫びを言上、と張り切って出発。
国道48号線愛子生協の向かい側より少し手前の梅木駐車スペースに行くと、近くの空き地にメガ(?)ソーラーを設置するらしく、工事業者の車が数台停まっていたが、まだ空きは十分あるので、ここに駐車。
48号沿いを少し仙台方向へ歩くと、三井石油のGSがあり、この脇の坂を上がったところが登山口。
坂を上がった左側には西舘跡(政宗公の娘・いろは姫の別荘跡)への入り口があるが、何も無いので通過すると、すぐに栗生東・中・西コースの分岐点。
当初、西コース途中から分かれて中コースに合流する比較的マイナーなコースを歩こうと考えていたが、西コースに向かう橋が無くなっている!
流失したか、架け替えで撤去されたか不明だが、沢に降りて渡るのも面倒なので、中コースに変更。
(当分の間、ここを通る西コース方面は通行が難しくなると思えるが、西コースは上の電波塔用の作業道路とも重なっているので、早晩、復旧されるものと期待する。)
中コースはここを左折し、少し歩くと、左側に先ほどの西舘跡の裏手にあたる祠があり、その向かい側に登山口がある。
草つきの斜面のすぐ上から踏み跡が続いているので、これを登る。
ここをもう少し先まで歩くと、尾根の末端を巻く形でもう一方の登り口があり、この方がわかり易いかもしれない。
中コースは小さなピークとコルがいくつか連続して楽しめる尾根コースだ。
しばらく登ると、電力の55番鉄塔に到着する。
ここは西側・北側に遮るものが無く、眺望がきいて、愛子・栗生の町並みの遥か向こうに、泉ヶ岳・北泉から長倉尾根・後白髭山へと続く魅惑のスカイラインが望める。
ここから、尾根の後半の登りで、最後にややきつめを登ると、大梅寺からの縦走のメインコースに合流し、ほどなく蕃山開山堂へ到着する。
開山堂の鎧扉を細く開けさせて頂き、雲居禅師像を礼拝して、ご無沙汰のお赦しを願って、ミッションー1を終える。
大梅寺を目指して、メインコースを歩く間、すれ違ったのは3人だけ。
祝日なのに…女性一人、男性二人、いずれも自分と同年代か上の敬老世代の如し。
大梅寺のロープ階段を見下ろして、戻り、手前の枝道へ分岐。
蕃山系の一番東端の支尾根を歩く。
ここを歩く人はまれなようで、踏み跡はところどころ草陰に消えている。
終端近くでは、濃くなった藪を駆け下ると、民家の裏に出る。
県道を挟んだ向かい側には広瀬病院が見える。
県道沿いを少し歩いて、綱木東地区の山畑の裏から、藪漕ぎで尾根に出ようと目論んだが、そこで作業中の農家の奥さんに「クマが出たばかりだから、裏山に入るのはやめて欲しい」と言われ、ミッションー2はあえなく断念。
県道を歩いていくと、綱木西地区からの登り口や盲導犬訓練センター脇から入る松倉林道からの登山口からもラブコールが聞こえる(感じがする)が、今回はいずれもパス。
その先にある、問題の皆伐作業の出口へ通じる農道と、そこから立石山神神社に抜ける古径もパスして、馬越石トンネル上を経由して萱ヶ崎山に向かう。
道中、ずっとキノコ、キノコ、キノコだらけだった。
食用・毒を問わず、まったく知識がないので、ただ美的観点だけの興味だが、今年は(?)キノコの当たり年?
萱ヶ崎山の山頂で、先客があり。
このご仁、開山堂から大梅寺に向かう途中で、自分とすれ違ったと仰る。
別々の半周後に再会と奇縁を話すうち、自然破壊から団地高齢化まで、思わぬ話の発展で、握り飯をほおばりつつ聞き役にまわった昼食だった。
食後、同道して更に話が展開しそうな按配の中、皆伐地を見に行くと別れ、藪を横切って皆伐地へ降りた。
皆伐地は、見事なほど変わりなく荒れたままだった。
役所が示した見解の、新たな植樹の欠けらも見られず、縦横に走るブル道だけが、山砂運び出しいつでもOKと草も生えずにスタンバイ状態。
運良く伐採を逃れた巨木も、裸地のため、次第に足元の土が流され、ついには風倒木状だ。
暗澹たる気分のミッションー3遂行。
意気消沈して、残った森へ向かうと、先ほどのご仁に、みたび目の遭遇。
今度は、友人らしき人と二人連れだったので、簡単な挨拶だけでお別れ。
しばらく、百年森から続く残された森の中を53番鉄塔まで歩き、メインコースに出て、西風蕃山へ。
新しい電波塔の南面も、工事のため裸地化しているが、こちらには少なくとも新しい苗木が植樹されて、回復の手立てが講じられている。
蕃山展望台は藪が伸びて、眺望はイマイチになっていたが、憧れのスカイラインをいまいちど眺めて、山岸コースで下山。
久し振りに蕃山周辺を歩いて、アウェーから自分の巣穴に戻った気持ちが強く、つれづれ草ならぬだらだら草になってしまい失礼いたしました。
コメント
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重厚なレポートですね。体調はすっかり回復のご様子で何よりです。
私も蕃山ご無沙汰なのでそろそろと考えていましたが、先のアヤシさんのスプリングバレーからを試みようと昨日出かけました。
コース入口を見つけるのに手間取りましたが、なんとか泉ヶ岳まで出ることができました。(今日のレコにスプリングバレー南コースと北コースを周回されたsenior1935さんのレコを見たのですが、ブナ樹林帯でお会いした方ではないかとコメントを載せました)そのうちウロウロしていればayashiさまにもお会いできるかもしれませんね
さっそくのコメント、ありがとうございました。
文々さんのような、スキッとした文章が理想なのですが、なかなか書けなくて、お恥ずかしい限りです。
ソウルはそれなりに持ち合わせているつもりでも、なにしろ文才が…
自分も先日の山行で、すれ違ったかも知れない方にコメントを差し上げましたら、ひと間違いで、もう一人の別なお方のようで、どうも粗忽なことでした。
どこかの山で、お目にかかれれば、素敵ですね♪
久々のアヤバン、文文さんもご指摘の通り、他の追随を許さない異次元の密度ですね。東端の尾根については存在すら知りませんでした。
それにしても、雲居禅師を拝む裏ワザまで体得しているとは! ホームグラウンドは良いものですね。国破れて山河ありの精神で、いずれは蕃山が人間の邪心に打ち克つことを信じて、見守っていきたいと思います。
こちらこそ、本当に有り難うございました。
サジェッション頂いたおかげさまで、ホームフィールドの心地良さと、置かれている厳しい現実を再認識することができました。
愚かな思惑が与えた傷跡を、超然と受けとめている蕃山の佇まいの力強さ愛おしさ!!!
ただ見守って、蟷螂の斧にも及ばない声をあげ続ける他ありませんが、せっかく頂いた愛蕃に恥じぬよう、通い続けよう♪と心決めした次第です。
今後ともヨロシク!願います。
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