天子山地・身延駅から三石山往復
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- GPS
- 05:26
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,397m
- 下り
- 1,415m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
『キャラメルハウス』(自宅)から身延駅まで片道約275 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1,100.6 m三角点から先はロープや鎖が出てきて、「あと600 m」標識からはピンクリボンや赤マーク、踏み跡が錯綜してコースが分かりづらい。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
シェラフ
サングラス
ジョギングシューズ
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感想
今からちょうど30年前となる1992〜1993年の冬は、山と溪谷社から出版されていた『アルペンガイド別冊 東京周辺の山』というビニールカヴァーの横長の本に掲載されていた身延線沿線の山に集中的に登りに行ってた。当時向かったのは、国土地理院の1:200,000地勢図の『静岡』のエリアの山ばかりで、『甲府』のエリアの山は、市川本町駅から四尾連湖─蛾ヶ岳─三方分山─精進湖(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3979522.html)だけ。たぶん、北のほうは雪リスクが高いため、なるべく南の山に登ろうとしだんだろう。したがって、1:200,000地勢図『甲府』の範囲となる三石山にはまだ登ってなかった。今回、30年前の続きをするつもりで、三石山に向かった。
30年前は松本在住だったので、普通列車乗り継ぎで日帰り可能だったけど、富山からでは新幹線を使っても日帰りが危うい(苦笑)。したがって、現地まではクルマで移動。富山から身延まで5時間、登山に5時間、身延から富山まで5時間…と見積もって、帰宅時間を20時に設定のうえ、予備時間を1時間プラスして逆算し、『キャラメルハウス』(自宅)を4時に出発。『キャラメルハウス』から安房トンネルを抜けて国道158号の三本松トンネルを抜けるまで路面にはうっすらと雪が積もっており、スリップに気を遣いながらの運転を余儀なくされ、松本I.C.に着くまでにかなり疲れた(苦笑)。松本I.C.から長野道─中央道で東進。晴れてるのはイイけど、朝日が眩しい。松本までの道中での「死闘」の結果、フロントガラスが塩カル入りの水滴が乾いた汚れだらけで朝日が当たると前がみえづらくスピードが出せない…。ウォッシャー液も凍って出ないし…(苦笑)。双葉J.T.C.から中部横断道に入る。下部温泉早川I.C.までは前回七面山に来た時(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2696352.html)に通ってるけど、最近開通したばかりの身延山I.C.まで利用。2時間以上の利用\500を払うつもりで、身延駅周辺のしょうにん商店街の第4駐車場にクルマを入れるつもりだった。しかし、この駐車場は精算機もなく、管理する店舗に連絡して料金を払うシステムだった。まだ8時なので店も開いていないだろうからこの駐車場の利用は遠慮して、身延駅前の県道10号を南に進んで、高架橋が始まるあたりのパーキングにクルマを置くことにした。富士川を挟んで、七面山の崩壊地が痛々しいほどよくみえるパーキングを8:13に出発。
身延駅には8:20に到着。ちょうど列車の発着が無い時間帯なのか乗客の姿はまばらで、駅のトイレを借りてから8:22に出発。身延橋のたもとまで進まず、その手前の願い橋を渡る前で右折し、身延線の線路を角打踏切で渡る。土石流危険渓流に指定された桑柄川に沿って車道を上る。登山口のある大崩集落まで延々と車道歩き。「ヤマレコMAP」では2時間、身延町ホームページの案内でも1時間半を要する長さ。長いだけでなく、500 mほどの高低差を埋めるため傾斜もキツい…。桑柄川を渡って先ほどクルマで通った中部横断道の橋脚の下をくぐり、ヘアピンカーヴを過ぎるとこれといった特徴の無い同じような景色のなかを延々と歩く。林道三石山線と合流し、墓場の前を通る。林道三石山線と別れ、大崩上へのヘアピンカーヴに入る。登山道入口には9:26に到着。身延駅からの所要時間は、1時間4分。駐車スペースにはクルマが2台。少なくとも2人は先客が居る様子。ここまでジョギングシューズを履いてたけど、背負って来たトレッキングシューズにここで履き替え。どうせ帰りもここに戻って来るので、ジョギングシューズは荷物に入れずにデポ(苦笑)。
9:36に入山開始。早々に害獣対策のためのセンサーか何かに反応し、あたりに警告音が鳴り響く…。すぐに耕作地から植林帯に入る。心細い踏み跡だけど、昔の杣道か何かの立派な幅を持った道と合流し、しばらくは歩きやすい道が続く。椿草里への分岐を過ぎて、地形図の・816 mの前後からほぼ平坦な道となり、人工的に等間隔に木が伸びてる林のなかを往く。平坦区間が終わると緩やかに上っていくけど、道幅が細くなってくる。1ヶ所ザレかけてるところがあるけど、そのうち歩けなくなるんじゃ…。上りがひと段落すると、倒木帯に出る。倒木のおかげでテープが無いとルートを見失いそう。年季の入った青い標識を過ぎると電光型に上っていき、五宗山分岐点に10:25に到着。
一旦、五宗山分岐点の切り株に腰掛けて休憩を取ろうとしたけど、まだ登山道入口から50分ほどしか歩いていないので、先に進むことにする。5分で1,100.6 m三角点に出た。展望台とされているけど、木々が邪魔をしてクリアにはみえない。しばらくは右手に南アルプス、左手に富士山をみながらの歩きとなったけど、この時の富士山には雲が掛かってた…。三石山の標高は1,173 mのため、もう頂上との標高差は殆ど無いから急な上りは無かったけど、尾根がヤセたところにロープや鎖がかかる難所がある。慎重に通過すれば問題ないけど、身延町のホームページの案内でこのコースの難易度が「中級」になってるのは、この難所のせいだろうか?
願い橋からず〜〜〜っと人の姿をみることはなかったけど、ようやくソロの女性とすれ違う。古びた「三石峠天然林 三石山迄600 m」の標識を過ぎると尾根が広くなり、赤印やピンクテープ、踏み跡が錯綜し、正しいルートが分かりづらくなる。尾根を外さなければどこを歩いても山頂に着くハズので、適当に歩いてるとお堂がみえてきた。適当にお堂に向けて歩いて行ったら、参道を通らずにお堂の裏手に11時前に出た(苦笑)。一旦お堂の正面に廻ってから、山梨百名山の標識、そして、三石山最高地点となるピンクテープが三重巻きになってる木を目指す。最高地点には3分ほどで到着。木が茂って展望も無い最高地点では休憩せずに、お堂まで戻る。お堂前ではご婦人3人組が休憩中。お堂の裏でマルちゃんのQUTTAのシーフードヌードルを喰ってから11:25にお堂を出発。今、どれほどの信者が残ってるのか分からないけど、鳥居は壊れて「H字」になってて、この先が心配…。
上りの時にルートの自由度が高いことを確認済みだったけど、下りでも適当に歩いてたら古びた「三石峠天然林 三石山迄600 m」の標識をみることなく通過してしまった(苦笑)。難所の鎖場に差し掛かる前に、先行するご婦人たち3人組を追い抜く。下りは富士山の雲も取れ、麗しきお姿を拝むことが出来た。西側も白根三山と悪沢岳、荒川岳など南アルプスの巨人たちと、ツンと尖った笊ヶ岳がよくみえた。12:29に害獣対策の警告音がブブブブブ〜…と鳴り響くなか(苦笑)大崩集落の登山道入口に到着。クルマは1台に減ってた(ソロ女性のぶんが無くなったと思われる)。デポしてたトレッキングシューズに履き替え、車道を歩いて下る。最初は荷物をデポしてジョギングでクルマまで戻り、クルマで荷物を回収しに登山道入口に戻ることも考えてたけど、落石だらけの悪路をクルマで行き来したくなかったし、無給油で富山まで帰ることを優先し、フツウに荷物を背負ったまま下山。願い橋から登山道入口の区間では、往きはクルマをみることすら無かったけど、帰りは下山してく作業車に抜かれた。けど、この1台しかみなかった。やっぱり下りは速く、51分で身延駅に到着。帰りも駅のトイレを使用し、『ラッキードリンクショップ』(苦笑)で缶コーヒー買ってから13:40にクルマに戻った。
身延駅から大崩の登山道入口の上りが堪えた(苦笑)。登山道入口から頂上までの高低差がさほどでも無く、傾斜も緩いので、大崩まで登ったら終わったようなモン…とすると流石に言い過ぎか(苦笑)。木の枝に邪魔されず景色が楽しめる箇所が少ないので、他のかたも書いてたけど、葉っぱが落ちたシーズンが狙い目。
帰りは6時過ぎには富山に戻ってた。三本木トンネルから富山までの間の道路は、往きとは路面状況は全然違い、昼間の晴天で雪や凍結箇所は殆ど解けてたけど、日蔭には凍結箇所が残っててスリップ! 対向車が無く事なきを得たけど、今回の山旅で一番緊迫した場面だった…(苦笑)。
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