青海黒姫山(信州・越中他名山巡りPt.3:「海とアルプスを繋ぐ山」で展望一人占め!)


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,130m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 6:51
天候 | 高曇り(時々薄日射す) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金木平前後の日当たりの良い斜面で、若干下草がうるさい箇所あり。稜線までの登路、要所にはロープや標識プレート、赤テープなどあり、特段の不明瞭・危険箇所等なし。頂稜一角に出た後、石灰岩のリッジを山頂まで辿る際、尖った岩角で怪我せぬよう要注意。 |
写真
感想
三連休最終日は、北アルプスの末端近く、海際に聳える全山石灰石の怪峰・青海黒姫山にチャレンジ。1,200m余という標高の割に、高度差の大きさと長い行程など結構タフなコースで、そこそこ好天の連休最終日にも拘わらず、登山口で見かけた先着の車は計4台。うち3組はいずれもベテラン男性ソロの方々で、早々に下ってこられた感じ。山頂手前の旧黒姫分岐手前ですれ違った残る1組もシニアご夫婦でしたが、何と昨日の鍬崎山で相前後して登・下山した埼玉・春日部からのお二人!世の中狭い(というか、お互い300名山巡りの途上とあって、遭遇確率も高いわけですが…)。聞けば、昨日は糸魚川の宿が取れず、富山で一泊されて早い時間に移動された由。これから春日部までマイカーでご帰還の由、二日続けてそれなりにタフな山をクリアされた上、ロングドライブ誠にお疲れ様です。
さて、高曇りの登りやすい天気の下、最初は道端のあちこちに見られる掘り返し跡や生々しいフンなど熊の恐怖に怯え、熊鈴をうるさく打ち鳴らしながら、時にうなり声を上げて登っていきます(端から見ると、自分の方がよほど邪悪な生命体!?の感じかも…)。次第に傾斜がきつくなる中、時に下草がうるさい緩斜面や涸れ沢の中の道を通過するも、基本的には標識やペンキ、テープがしっかり誘導してくれ、不明瞭な箇所はほとんどありません。途中、コース上唯一の「オアシス」というべき金木平の水場でノドを潤し、所々現れるロープ等を頼りに最後の急登をクリアすると、突如として長い頂稜の一角に飛び出します。それまでの樹林帯の暑苦しいルートとは一変、糸魚川市街から遠く新潟方面へと続く日本海の海岸線、頸城連山から北信の山々、そしてかつて苦労して歩いた白馬〜雪倉〜朝日から、いつか歩いてみたい海へと続く栂海新道と、楽しみにしていた四周の大展望が一気に拓けます。
先端の尖った石灰カルスト台地風の岩尾根(素手の状態で手を突くと、スパッと切れる恐れがあり要注意!)を乗り越えて進むと、前にも後ろにも登山者ゼロの山頂に到着。この山も相変わらず山名標識がなく、証拠写真のゲットに苦労した後、パノラマ撮影を楽しみながら、文字通りの大展望独り占めのうちに山頂昼食を済ませます。この時点で既に12時半を回り、レンタカー返却の時間を気にしつつも、下りは比較的快調に2時間弱で登山口帰着。結局この日は小生が最後の登山者となったようです。
姫川温泉「翡翠の湯」で文明人に舞い戻り、上信越道を飛ばして何とか予定時間前後にゴールの長野駅に帰着。三日間、それぞれに個性ある名山3座+αを踏破し、天候・展望もまずまずで、それなりに充実したツアーとなりました。特に、青海黒姫山の低山ながらタフなコースと突然現れる息を呑む「海から山への」大展望は、この辺りの300名山の中でも特筆に値するもので、来春の北陸新幹線開通以降、糸魚川駅を玄関口に、今は比較的不遇なこの山も多くの登山者で賑わう(と同時に、立派な山名標識が立てられる!)ことを願わずにはいられませんでした。
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