天狗岳【唐沢鉱泉】
- GPS
- 08:26
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 885m
- 下り
- 907m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇りで爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はないが、天狗ノ奥庭での暴風&道迷いに注意が必要。 |
その他周辺情報 | 温泉:河童の湯、400円 食事:レストラン森 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今回の山行は八ヶ岳連峰の天狗岳。
メンバーは、お馴染みのM隊員(大阪)、S隊員(東京)と私の3名。
最近、100名山とランニングに明け暮れているS隊員がリーダーとなり、
M隊員の力量を考慮して(ほんまに考慮したのかは怪しいが…)、
初級者の雪稜チャレンジコースである東天狗岳となる。
日本列島は大寒波の真っ只中にあり、厳しい寒さと風が期待できそうだ。
リーダーから「道の駅ビーナスライン蓼科湖に6時15分集合」と連絡があり、
西日本組は、早めに着いて車内で仮眠するため、前日に出発。
滋賀県でかなりの雪が降っており、先が思いやられたが、無事道の駅へ到着。
2時間程仮眠し、リーダ―も到着。
片付け、準備等に時間がかかり、出発時間が1時間遅くなったが、
リーダーから「いつものこと。想定の範囲内」とありがたいコメントをいただく。
ここから車1台に乗り換えて唐沢鉱泉に向かう。
登山開始が遅れたが、終盤に危ない箇所はないだろうから、まあ大丈夫だろう。
順調に高度を稼ぎ、天狗岳西尾根に入る。
寝不足のためか、ザックが重い(16.5圈砲擦い、いつもより足取りが重い。
第二展望台から西天狗に向かう途中で徐々に風が強まり、
西天狗岳付近は暴風となる。緩急はあるが強いときの風速は15m程か?
時間もないので早々に東天狗岳へ向かう。
危険箇所もないため問題なく東天狗岳へ到着。
暴風はさらに増しているようであったため、早々に下山することとする。
黒百合ヒュッテへ向かう下山ルートは2ルートあり、
中山峠へ南北に延びる雪稜を下山するか、天狗ノ奥庭と呼ばれる小尾根を下山するかだが、
この西からの暴風で東側が切れ落ちている雪稜を歩くのは危険だとリーダーに進言し了解を得る。
この判断が後に死の彷徨を生むことも知らずに…
天狗ノ奥庭なら風を遮るとこもあるだろうと安易に思っていたが、
実際には吹き曝しで、暴風はさらに勢いを増していった。
途中、先行していた2人組(男女)がルートファインディングに悪戦苦闘しており、
稜線まで戻って雪稜コースを下山すると言ったが、
心配だったので我々に同行してもらうように依頼し了解を得る。
このルートの経験者がいないため、赤テープと岩の目印を頼りに慎重に下る。
ルート確認のため、立ち止まる毎に、爆風が全員の体力を奪っていく、
誰かが動けなくなったら、救助要請も検討に入れなくてはと考えていたが、
確認したことろ、全員まだ大丈夫そうな様子で安心する。
実は私が一番厳しい状態だったのでは…(;´Д`)
途中、ゴーグルをかけるとかなり快適になった。
さっさとかければ良かった。
GPS等も活用し、さらに、単独行者(男)とも合流、6人で黒百合ヒュッテを目指す。
そして無事到着。
黒百合ヒュッテの天候は晴れ、無風。まさに天国と地獄だ。
疲れのためか、長めの休憩をしてしまう。
日没が近づいていたので、樹林帯を速足で下山する。
そして17時前、無事に唐沢鉱泉へ到着する。
今回の山行は反省事項だらけの山行となってしまった。
まず、計画段階からリーダーと隊員がルートを思い違っていたことから始まり、
天狗ノ奥庭での死の彷徨まであらゆることがあった。
そもそもこのような大寒波の時期の山行自体、世間では厳しい目で見られるだろう。
死の彷徨は言い過ぎたが、誰かが遭難してもおかしくない状態にあったと言える。
冬山を舐めてはいけない。
しかし、あの暴風を体感するために冬山に向かっているのも事実。
S隊員!次回は今回の一歩手前くらいの山行計画をお願いします!
【反省事項(→改善策)】
S隊員(リーダー)
●アイゼンを車内に忘れそうになっていた。(→事前に要確認)
●計画ルートが周知されていなかった。(→事前に周知)
●体力があるためヘビーな計画を立てがち。(→そのままでも良い)
M隊員
●昨日買ったサングラスを無くした。(→落ちるようなところに保管しない)
●終盤アイゼンをよくひっかけていた。(→二の字歩行の習得)
●ルートを把握していない。(→人任せにしない)
私(サブリーダー)
●荷物を多くし過ぎ。(→不要なものを持たない)
●事前にルートをじっくり確認していない。(→事前に要確認)
●エンストしまくった。(→雪道走行技術の習得)
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