肥中街道歩いてみました 山口→美祢→西市→肥中 3days

2023年01月30日(月) ~ 2023年02月01日(水)

• GPS: 26:32
• 距離: 87.4km
• 登り: 1,133m
• 下り: 1,146m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:55
• 休憩: 0:00
• 合計: 9:55

距離 30.8km 登り 612m 下り 544m

7:43 スタート地点
17:38 宿泊地

2日目

• 山行: 8:23
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:23

距離 27.6km 登り 372m 下り 357m

6:42 宿泊地
15:05 宿泊地

3日目

• 山行: 8:47
• 休憩: 0:00
• 合計: 8:47

距離 28.9km 登り 205m 下り 295m

7:37 宿泊地
16:24 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

コース状況／危険箇所等

★肥中街道は中世、大内氏の拠点・山口（山口市）と豊浦郡神田の肥中（下関市）を結んだ街道。
肥中港は当時、明や朝鮮との大内氏の重要な貿易港で、博多への船も出ていた。

肥中街道は、全行程通しての山行記録も、詳細マップもない。
参考にしたのは、北道筋歩きでもお世話になった「歴史の道調査報告書」と、山口市吉敷地区が作成した　吉敷地区の案内パンフレットと、2013年頃に歩かれた方のブログ。
それと、歩きの前日　山口市入りしてから、街道に詳しい方にお話を伺った。

肥中街道は厳しい峠越えはなく舗装路が多いが、ちょこちょこ残る旧道と　のどかな風景で、予想外に楽しい街道だった。

その他周辺情報

・1/29 山口市入り　国際ホテル山口
・1/30 やどまる美祢
夕食　大平楽焼肉店
近くに19時30分まで営業のヤマザキデイリーストアあり。
・1/31.2/1 開月旅館(朝食付)
広い内風呂有るが、道の駅蛍街道西ノ市の温泉に通った。
夕食　酒樂座ごもん、居酒屋さく
近くにコンビニはないが、サンマートとゆめマートあり。

写真

1/30 7:42

１日目、安部橋から出発！

1/30 7:43

1/30 7:44

1/30 7:44

1/30 7:48

安部本陣跡
今はこの石碑のみ

1/30 8:07

袖解橋
中世大内氏時代、分国から山口に出仕する侍たちがこの橋まで来ると、狩衣、直垂の袖ぐくりしていたものを解きほどき、身づくろいして山口に入ったのが　その名の由来だそう

1/30 8:19

こんなポストが！

1/30 8:24

江戸時代　萩藩のお茶屋跡
幕末には　勤王の志士たちが密議の場として利用した

1/30 8:48

1つ目の肥中街道の道標

1/30 9:07

吉敷地域交流センターにある案内板
お手洗いをお借りした。
ここと、近くのセブンイレブンと赤田神社以降は当分お手洗いはなさそう。

1/30 9:15

肥中街道については、今のところ吉敷地区が一番力を入れているみたい。全区間の内で唯一パンフレット有り。有料で取寄せ可能。

1/30 9:21

1/30 9:32

お地蔵様と庚申塚

1/30 9:39

1/30 9:42

1/30 9:46

赤田神社

1/30 9:46

右　中尾　佐々並
左　畑　大田

1/30 9:56

住宅街を抜けて

1/30 10:00

右へ

1/30 10:03

左手の土手に
庚申塚と石地蔵、観音様

1/30 10:03

空がキレイ

1/30 10:05

わかりやすい案内板

1/30 10:06

1/30 10:12

吉敷峠に入ります

1/30 10:12

こんな感じ

1/30 10:20

ここに出てきた

1/30 10:24

「あゆの里」のほうに下りていく

1/30 10:30

川沿いにのんびり〜

1/30 10:39

吉敷集落に出てきた

1/30 10:46

この辺り　435号線の建設のため街道が分断されているけど、道標があるから助かります

1/30 10:48

畑河内神社の手前は　勾配が急なため街道が切り取られ、今はこんな階段を歩く

1/30 10:50

畑河内神社の下にある道標

1/30 10:50

鳥居まで凄く急な階段

1/30 10:58

石垣のある田んぼの中、昔のままの道がほんの一部残されている

1/30 11:00

旧木村ういろう屋

1/30 11:13

1/30 11:18

大峠(おおたお)に入ります

1/30 11:26

まだ雪が残ってる

1/30 11:32

大峠の頂上

1/30 11:38

なんの足跡かな

1/30 12:00

大峠を下りたら、次は馬路峠。入口ここかな？それっぽいので行ってみよう！

1/30 12:14

しばらくは急登で、伊勢路に似てるな〜なんて思ってたけど、この先道がなくなる

1/30 12:25

少し引き返して　かなりぐるぐる探し回った末撤退。これで約１時間のロス。

1/30 13:11

金属の手すりがあるから　こんなとこ峠の入口じゃないよね、と思っていたけど、とりあえず入ってみる

1/30 13:13

ちゃんと道がある！
ヤマレコの地図と照らし合わせても合ってるみたい。ここが馬路峠なのか。

1/30 13:17

一面氷の張った池に突き当たり、またしても道が途切れる。周りをぐるぐる・・

1/30 13:19

石垣が残ってる。生活の跡？
とにかく、トンネルの西側出口の上を通ることを目指して進む。

1/30 13:28

あ、道が繋がった！

1/30 13:29

あの凍った池の右岸をほんの2〜3m笹をかき分けて進めば良かったんだ・・

1/30 13:31

この先　右手に菅江嶺の歌碑があるはずなのに、気付かず通り過ぎてしまった。下りは延々泥道で足元はぐちゃぐちゃ。

1/30 13:50

やっとこさ降りてきたらこんなことに(泣)
廃屋の水がめの氷を割って、なんとか土を落とした。
何かとロスの多い馬路峠越えだった・・。

1/30 14:28

1/30 14:51

切畑の地蔵菩薩

1/30 15:02

この先ライスセンターの敷地で旧道は消滅しているらしいけど、ギリギリまで進んでみる

1/30 15:09

やはり繋がってなかったので、28号線に戻り進む。左手に見えるのが　絶対に旧道だよね。渡りたいけど、害獣対策の網が張り巡らされていて簡単に向こうに行けない。

1/30 15:22

途切れた地点に引き返した。舗装路を歩くよりも　ちゃんと旧道を歩くほうが楽しい。

1/30 15:30

馬頭観音と庚申塔

1/30 15:43

住宅団地ができ、僅かに残る旧道を歩く

1/30 15:54

大田川の渡し

1/30 16:24

1/30 16:28

1/30 16:33

仏の峠(ほとけのたお)
美東から秋芳町に入る

1/30 16:37

1/30 17:02

1/30 17:34

1/30 17:38

間に合ったー！岩永のバス停17時45分の最終便あんもないと号で、本日のお宿「やどまる美祢」最寄りの　伊佐バス停に向かう。長い一日だった。

1/31 6:41

２日目　始発で岩永バス停に到着。
そのうちに明るくなるだろうけど、念の為　ヘッデンを点けて歩き始める。

1/31 6:58

清水峠を越えたところ。右手からくる赤間関街道中道筋との合流点。
一年前に歩いたの、懐かし〜い

1/31 6:58

右　山口
左　萩道

1/31 7:27

しばらくは中道筋と重なる
この手前で、明るくなって外していたヘッデンを落としたことに気付いた！引き返す気にはなれない。まだ数回しか使ってないのにぃ・・ぐじゅぐじゅと自分を責める。

1/31 7:30

諸隊(奇兵隊.南国隊)宿陣跡

1/31 7:50

一年前は夕陽に向かって焦って歩いたところ。その時は延々この舗装路を歩いた気分だったが、今日は朝日の中で余裕があるね。

1/31 8:02

1/31 8:08

明和三年の女性のお墓。
殿様行列を横切った村の子が無礼打ちになった。その後その母が死に際に　子供が斬られた近くに埋めてくれと遺言したので、ここに葬ったのだという。

1/31 8:13

1/31 9:00

肥中街道はこのまま直進
中道筋は左へ。

1/31 9:14

来福台への上り坂。なぜかやたらマスクが木の枝に引っ掛かっていた。もしや　カラスの仕業か？

1/31 9:22

この辺りの旧道は消滅しているので、ここを歩く。車が通らなくて歩きやすい。

1/31 9:40

猿田彦

1/31 9:45

常森地区へ

1/31 9:53

申田彦大明神

1/31 9:59

1/31 10:12

左へ

1/31 10:17

右へ上がり平原地区へ

1/31 10:25

山頭火句碑

1/31 10:28

大師堂を右へ進み
かいまがり坂へ

1/31 10:37

振り返る
のどか〜

1/31 10:44

1/31 10:59

左手に下りる
桃ノ木集落

1/31 11:08

谷間の川沿いに民家が立ち並び良い雰囲気だが、ほとんどすべてが空き家。昔の人々の暮らしぶりに思いを馳せる。

1/31 11:15

辻の地蔵堂

1/31 11:18

今ではこの形も懐かしい

1/31 11:31

ぽんぽこの里で、お手洗いと食料調達

1/31 12:07

右たわらやまみち
左くるそんみち
この道標前を左手に折れて進む

1/31 12:19

麻生の町に入ったが、本来の道は今の商店街の南にある。民家の前の細い道を歩くらしいので、何故か勇気が出ず諦めた。今でも後悔している。

1/31 12:51

麻生の本来の街道を諦めきれず、合流地点を探してウロウロしてみた。やはり最初から旧道に入るべきだった・・。

1/31 13:01

道標　右ハ西市くるそん
　　　左ハ吉田下関道
民家のブロック塀にくっつくように設置してあるので、見つけにくかった。

1/31 13:07

特牛の名が出てきた

1/31 13:26

あらゆる草道が旧道に見えてしまう。
入ろうと思ったら、こんな注意書きが！危ない危ない。

1/31 13:33

今の435号線が建設される前の435号線。通行しなくなり　かなり荒れていた。

1/31 13:39

ここからしばらく右手旧435号線を歩いて西市に向かう。車は進入禁止の看板。

1/31 13:40

下関市に入った

1/31 13:56

1/31 14:07

昔は橋はなく、こちらから渡し場に向かっていた

1/31 14:10

殿敷大井堰
かつては　ここから300m下の木屋川が狭くなった辺りの瀬渡しから祇園原に渡り、北道筋と合流していた。

1/31 14:17

現在はここから祇園原に。
橋を渡ったところで北道筋に合流。

1/31 14:30

1/31 14:34

ここからお寺に向かって歩く

1/31 14:39

ちゃんと案内板がある！

1/31 14:41

諏訪神社跡

1/31 14:43

楢原地区の案内板
楢原地区は、肥中街道に力を入れてくれてますね。

1/31 14:44

「歓迎散策」嬉しいではありませんか。

1/31 14:49

435号線を渡る

1/31 14:51

こんな古道があるなんて予想していなかったから感激！

1/31 14:54

諏訪城跡
朝倉弘詮居館跡

1/31 14:59

1/31 15:03

ここで鹿に遭遇
しばらく見つめ合っていました(^^)

1/31 15:05

舗装路に出てきたところで、今日はおしまい。まだ時間は早いが、地域クーポンを使うために道の駅に行きたいので。

2/1 7:38

３日目、すぐに旧道あり。
案内板があるからわかりやすい。

2/1 7:39

湿地帯なんだね、板が渡してある。

2/1 7:41

早朝　いきなり何かに出くわしてお互いビックリするのも怖いので、買ったばかりのホイッスルを吹いてみた。案の定　鹿が逃げていった。良かった〜。

2/1 7:43

2/1 7:57

明教寺
立派な門

2/1 7:58

2/1 8:10

上八道で435号線に合流

2/1 8:46

この道標を左へ

2/1 8:46

右　たきべ道凡四里
左　くるそん山へ凡三里
ただし大正になって建立された道標

2/1 8:51

山の向こうに風力発電の風車？がいくつも見える

2/1 9:05

梨園方向に

2/1 9:19

どこでもドア〜
みのり農園、お手洗いもあります

2/1 9:34

十文字原
長府街道と肥中街道が交わる

2/1 9:42

左に入ってみよう

2/1 9:44

2/1 9:45

右に

2/1 9:50

2/1 10:09

首塚　伊勢大神宮　猿田彦

2/1 10:15

こっちの草道が旧道であってほしいと思い入ってみたが、害獣対策の網に阻まれ　やむなく引き返す

2/1 11:10

ココ、旧道への入り口を見つけられるか心配だったところ。民家の庭先を通り、なんとか見つけた！

2/1 11:13

いい感じ

2/1 11:32

出合の地蔵

2/1 11:38

田耕

2/1 12:00

2/1 12:01

石畳？

2/1 12:05

こんな興冷めする区間もあり

2/1 12:09

湿地もあり、その先コンクリ→舗装路で端山尻の古道は終わる

2/1 12:48

末森入口

2/1 12:51

2/1 13:05

2/1 13:07

近づいても全然逃げない

2/1 13:08

これが滝部市入口、道しるべが刻まれているという三辻のお地蔵様かなぁ。でも道しるべがよく見えない。

2/1 13:30

市尻の三辻(現在は四辻)
ここで北浦道筋と出会う。
お米蔵・高札場があったらしい。

2/1 13:32

郵便局裏のこんな細い路地を通る

2/1 14:15

こんなに近くなった！

2/1 14:17

2/1 14:47

間違って　特牛駅のほうに坂道を上がってしまった。引き返して草道を歩く。

2/1 15:23

右是よりつくも道一里三丁

2/1 15:36

旧道かな〜と思い、ちょっと入ってみた

2/1 15:44

いよいよ特牛入口

2/1 15:48

あのつきあたりで北道道筋(阿川ルート)と合流し、右に進むのが正しいルートなのだが・・

2/1 15:50

この時は大きな勘違いをしていた！
何故か特牛港がゴールだと思い、ここで海を眺めつつ感慨にふけってしまった。ルートも少しだけ外れて歩いてしまった。

2/1 16:08

街道　まだある！

2/1 16:15

2/1 16:16

誓念寺裏の石畳

2/1 16:21

いよいよ・・

2/1 16:26

やったー！肥中港
ここが本当のゴール！
夕陽の港が郷愁を誘うが、かなりの強風。冷えてきた。

2/1 16:30

思恩寺の結びイブキ

2/1 16:33

2/1 16:34

2/1 16:59

さすり観音には切ない物語がある・・
長くなるのでここには書けないけど。

2/1 16:47

小高いところ　船究番所跡

2/1 16:48

ここから港を監視していたのね

2/1 17:26

肥中バス停から　17時28分の最終便で西市に戻りました。

撮影機器：

A002SO Sony

感想

chiebee

旅にトラブルはつきもの、と思ってはいるが、今回も毎日１つはなんかやらかしてしまった。

・１日目　馬路峠の入口がはっきりせず間違えて鼓が岳方向に入ってしまい、１時間ロスしてしまった。
・２日目　歩き開始早々ヘッデンを落としてしまった。
・３日目　麻生地区で旧道が気になりながらも　民家のすぐ前を通ることを躊躇して歩けなかった。勇気を出せば良かった。
ゴールの肥中港と特牛港を勘違いしていて、少しルートを外れてしまった。

本来のルートにかなり忠実に歩けたとは思うが、それでも歩き逃した旧道、見逃した道しるべなどがある。
予習が足りず　つけ刃だったことを反省。
それと毎回のことだが、朝歩き始めから2〜3時間くらいは、気温と体温の上昇による服装の調整(脱ぎ着)、お手洗いなどで歩きに集中できず　なかなかペースに乗れないのが悩み。

それにしても肥中街道は　終始のどかな雰囲気の中、楽しい歩きとなった。
肥中港ゴール後は必ず恩徳寺に行って、結びイブキを見て欲しい。
小高い番所跡からの眺めも素晴らしく、草道山道、田園風景からゴールの海で締めくくり、様々な風景を楽しめる。
ただ、空き家がとても多かったのが切ない。

そのうちに全行程のマップができるかもしれないし、肥中街道ウォーカーが増えたら良いな〜と思います。

すれ違ったウォーカー　０
出会った動物　猿、鹿、イノシシ

コメント

Tong-san

「すれ違ったウォーカー　0」の感想コメントがこのレポートの価値を表してますネ。

chiebee

そうですね、地元の方でさえも「肥中街道」「赤間関街道」知らない方が多いような、そんなマイナーな街道だからこそ消滅させたくないので、私が歩き、山行記録をUPすることで他の誰かが歩いてみようというきっかけになればいいなと思っています。
ひとりふたり・・と増えてくれればと。
ただ、資料の少ない街道歩きは下調べが大変ですが。
次はどの街道を歩こうかなぁと考えるのもまた楽しいです(^^)