木戸ヶ沢周回 - 快適な山歩きだったのに下山目前で大ピンチ。
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- GPS
- 06:44
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 692m
- 下り
- 685m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スタート前とゴール後にお声掛けしようと伺いましたが留守でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山道ではありません(たぶん)。GPS推奨。 <取り付き> 林道を進んで行くと、ロープで結ばれている開閉可能な害獣防止柵があります。ロープをほどいて進入後、結び直しておきましょう。 <〜唐沢入> P493までの途中に岩場の急登はありますが、手掛かりも多く注意して登れば問題ないでしょう(私見)。P493以降は、大部分が綺麗な植林帯で快適に歩けます。 <〜下山> 唐沢入からの下山路は、刺激的なヤセの岩尾根がしばらく続きます。その後植林帯に入りゴールまで安泰かと思いきや、P355.84(大原)からは岩尾根の急下降で末端は落ちています。早めに東斜面に逃げましょう。ただココをクリアしたとしても、車道を目前にして害獣防護柵に阻まれるので、(私は幸運でしたが)本来降りてはならない尾根だと言えるでしょう。恐らくですが、P355.84(大原)からは、北に流れる尾根(猟師さんが向かった方向)を進み林道に出れば、取り付き時のような開閉可能な害獣防護柵を通り下界に出られるのではないかと推測します。 |
ファイル |
計画ルート図
(更新時刻:2023/02/05 23:59) |
写真
http://www.yakujyouji.com/about.html
でもまぁ、ままあることで、どこかには通れる箇所があるはずだと右に左に探しましたが無〜し。外すにも番線でガッチリ固定してあり、人間が通ることは想定していない場所のようです。
感想
雪が無さそうだということで、久しぶりの前日光(でいいのかな)に行ってみることにした。
石尊山と唐沢入を経由する、木戸ヶ沢を反時計回りで周回するルートです。最初と最後以外は実績があるルートなので、前回のようなヤブもなさそうだし安心してスタートしました。
順調に石尊山を過ぎた頃、尾根の左側から発砲音がしました。猟犬の吠え声(なぜか悲しげな声)も聞こえます。途中で休猟区の看板を見たのになぁ。解除されたのか区が違うのかわかりませんが、狩猟の真っ最中のようでチョット不安に思っていたら、日光市と鹿沼市の境界上にあるピークに、明らかに猟友会の方と思しき(意外にも若い)人がいて進路を聞かれました。その方は無線機は持っていましたが猟銃は持っていなかったので、私のようなハイカーを見つけたら狩猟部隊に連絡するとか、安全のための監視役みたいな人なのかなぁなどと勝手に思いました。で、その方にさっき左側から聞いた発砲音の事を尋ねると、向こうは別部隊なので状況はわからないとの返答でした。なるほど、日光側と鹿沼側で自治体が違うからね。ちなみに私の進路は、この方が所属する日光側からは離れて行き、逆に鹿沼側に近づいていくことになるようでした。はい、鈴は付けてます。
10時半頃、折り返し地点となる唐沢入に到着。ココまで約3時間なのは、私にしては予想外に早い気がします。ヤブもなく快適な尾根道であれば、まだこのペースで歩けるのかと少し自信になりました。さぁ後は基本下るだけだと意気揚々降りて行くと、昔どこかで見たようなヤセの岩尾根がくねっています。いいじゃん。岩峰モドキを急斜面のトラバースで巻いたり、岩や根っこを掴んで急下降したりと、懐かしく楽しい尾根がしばらく続きました。
楽しい岩尾根が終わり前半のような植林帯を快適に進んで行くと、このルートで唯一の開けた伐採地に出会ったので、ここぞとばかりにポカポカ陽気の中のんびりランチにしました。その後「あ〜今日も終わってしまうのか」とP355.84(大原)手前まで行くと、南斜面を猟犬らしくない可愛らしい犬が彷徨っていて、北側の尾根からは猟師さんの声が聞こえてきました。どうやら猟師さんは猟犬を呼んでいるようです。ほどなく両者はロープで繋がれ尾根を降りて行きましたが、何が起こっていたんでしょう。私は過去に山中で練習として放たれた猟犬に遭遇し一緒に下山した経験があるので、猟犬だけを見つけた時はその時同様に練習なのかと思いましたが、猟銃を持った猟師さんがいるということは今は本番の狩猟中なんだろう。合流後「マジ、ヤバかった。」って確かに聞こえたので、一時的に迷子になった?まさかね。挨拶がてら声を掛けてみたのですが、私の声は届かなかったようです。
P355.84(大原)からの降りはヤバかった。もうすぐ下山って時に何でこうなるの?しかも、最後のこの難所を越えたと思ったら更なる難所(害獣防止柵)とは。今までも柵にぶつかることはありましたが、いつも近くに通過できる場所がありました。なのに、ココの少なくとも100m以内にはありません(もちろん、辿り続ければどこかでは出られる場所はあるのでしょうが)。登り返して別の場所に降りる?いやいや、車道を目の前にしてそれは無いでしょ。じゃ〜ヤブ漕ぎ覚悟でどっちかに辿り続ける?悩みながら徘徊していると、運良く本当に運良く、切り株に乗って柵を越えられそうな場所があり無事に下界に復帰することができたのでした。
この辺は害獣被害(シカ?)が深刻なのでしょう。防護柵が徹底しています。バリを歩く時は、取り付きと下山地点を予め確認しておきましょう。
とまぁ、下山時に二重のピンチはありましたが結果オーライで、生還してみればそれも楽しかった、かな。
コメント
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バリの楽しさ満載のルートを歩かれましたね〜レコを拝見して疑似体験でき、私も楽しませて頂きました。
それにしても「マジ、ヤバかった。」って、銃口がkinoeさんにロックされようとしたのではないですよね。
猟期のバリルート歩きは、そういう意味での注意も必要ですね。
最後の最後でのピンチ、どうしたものかとホント参りました。今回は幸運にも通過できましたが、どうにも対処できないトラップって大抵人工的なもので、そんなことも含めてバリのリスクではあるんでしょうけど。
「マジ、ヤバかった。」は猟師さんの呟きですよ。猟犬が一時的にはぐれてしまったのかもしれませんね。それにしても、猟銃を担ぎ上げる際に銃口がコッチをかすめただけで、さすがに一瞬緊張が走りました。クマ鈴は一年中必要ですね。
コメントありがとうございました。
自分もhikeさんと同じ感想を持ちました。先日の天宮尾根で半ギレのハンターさんに注意されましたから。もっとも私の場合は熊鈴も付けていなかったので注意されても仕方がないのですが。
でもまあ、狩猟期のヤブ山は要注意ですね〜!
狩猟期だなんてこと、全然気にしていませんでした。
それにしても、mame302さんの場合と私の場合とでは、なぜか対応が正反対な感じですね。最初に会った猟師さんの印象では、私の進路に口を出す気配は全く無く、むしろ私の進路に応じた対応を向こうがしてくれそうなほど丁寧でした。クマ鈴は付けていましたが、理由はそれだけではないでしょう。地域性なのでしょうか。
ま何にせよ、クマ対策の意味だけでなく、(バリでは特に)クマ鈴は必須ですよ。
狩猟期っていつまで何だろう。調べておかなくちゃ。
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