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Yamareco

記録ID: 5158094
全員に公開
山滑走
甲信越

貉ヶ森山

2023年02月01日(水) [日帰り]
 - 拍手
中澤慧 その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
16:25
距離
25.7km
登り
1,824m
下り
1,825m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
16:14
休憩
0:11
合計
16:25
距離 25.7km 登り 1,839m 下り 1,825m
3:27
563
スタート地点
12:50
13:01
411
19:52
ゴール地点
本名駅奥除雪終了点 (3:30) – 尾根乗越 (5:00) – 小鍋又沢出合 (6:20) – 大石田沢右岸尾根取付 (7:30) – ●996m (11:00) – ●1128m (11:50) – 貉ヶ森山 (12:50) – ●1128m (13:40) – ●996m (14:10) – 大石田沢右岸尾根取付 (16:00) – 小鍋又沢出合 (17:05) – 尾根乗越 (18:50) – 本名駅奥除雪終了点 (19:50)
天候 晴れのち雨
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・坂瀬川左岸林道の除雪終了点に駐車
・霧来沢橋から行けそうだったので降雪量次第ではそちらから本な室谷線へ行ったほうが無難かと思います
その他周辺情報 積雪期の貉ヶ森山に関する記録
■1981/5/1〜5 滝沢芳章、高橋泰三(アサギ同人)
室谷〜御神楽岳〜貉ヶ森山〜中ノ又山〜八十里越〜五味沢
『あさぎ 2』
・5月にこの山域をスキー縦走という雪の少ない今では考えられないような記録だ

■2002/3/2〜3 熊倉彰(L)、田中恵子、渕上麻衣子、矢本和彦 (わらじの仲間)
湯倉〜吉三坂山〜貉ヶ森山〜雲河曽根山〜蒲生川左岸尾根〜蒲生集落
『年報26 わらじ』
http://yamo.server-shared.com/ysb48.html
・わらじの仲間のスキー縦走記録、蒲生に降りるルート
・細尾根に苦労したようで帰りはなんと0時半

■2011/2/11~13 佐貫悦子(L)、棚橋勇一、栗原雪絵(童人 トマの風)
現燈山〜高幽山〜貉ヶ森山
『とまのかぜ 年報 No.19』
https://tomanokaze.sakura.ne.jp/top/?p=3337
・厳冬期 貉ヶ森山の貴重な記録

■2012/4/28~5/3 佐貫悦子(L)、棚橋勇一(童人 トマの風)
室谷〜御神楽岳〜貉ヶ森山〜中ノ又山〜魚止山〜室谷
『とまのかぜ 年報 No.20』
https://tomanokaze.sakura.ne.jp/top/?p=3965
・室谷周回の山旅
・アサギ同人の記録と同じ時期だが藪がある

■2014/4/11〜13 ako,他1名
高森山〜袖の窪山〜かたいた倉山〜吉三坂山〜狢ヶ森山〜雲河曽根山〜高幽山〜高盛東山〜現燈山
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2309302.html
https://bunano-sawatabi.com/2014/04/mujinagamori2014-2/
・「ブナの沢旅」のakoさんによる素晴らしい只見側の周回ライン
坂瀬川左岸林道から
2023年02月01日 04:39撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 4:39
坂瀬川左岸林道から
コルから小鍋又沢へ向けて滑る
狭い部分もあった
2023年02月06日 19:32撮影
2/6 19:32
コルから小鍋又沢へ向けて滑る
狭い部分もあった
小鍋又沢
2023年02月01日 06:05撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 6:05
小鍋又沢
本名室谷線へ合流
2023年02月01日 06:20撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
1
2/1 6:20
本名室谷線へ合流
夜明け
2023年02月01日 06:26撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 6:26
夜明け
霧来沢を渡渉
2023年02月01日 07:13撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
3
2/1 7:13
霧来沢を渡渉
笠倉山
2023年02月01日 08:16撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2
2/1 8:16
笠倉山
会越とは思えない穏やかな尾根
2023年02月01日 09:08撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2
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会越とは思えない穏やかな尾根
圧倒的なその姿、御神楽岳
前ヶ岳南壁がよく見える
2023年02月01日 09:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 9:09
圧倒的なその姿、御神楽岳
前ヶ岳南壁がよく見える
金山町を見ながら
2023年02月01日 09:18撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
1
2/1 9:18
金山町を見ながら
日尊の倉山(ひそのくらやま)
2023年02月01日 09:21撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 9:21
日尊の倉山(ひそのくらやま)
御神楽岳、笠倉山、鍋倉山
2023年02月01日 09:23撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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御神楽岳、笠倉山、鍋倉山
しかしやはり会越、いかにもな細尾根を超えていく
2023年02月01日 09:47撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 9:47
しかしやはり会越、いかにもな細尾根を超えていく
板を脱ぐと腿〜腰
2023年02月01日 09:51撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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板を脱ぐと腿〜腰
まだ貉ヶ森山は見えない
2023年02月01日 11:02撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 11:02
まだ貉ヶ森山は見えない
ようやく見えた貉ヶ森山
2023年02月06日 19:32撮影
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ようやく見えた貉ヶ森山
行こう
2023年02月01日 12:11撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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行こう
滝沢川、夏に行きたい
2023年02月01日 12:14撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 12:14
滝沢川、夏に行きたい
ピークはすぐそこ
2023年02月01日 12:32撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 12:32
ピークはすぐそこ
到着。雲河曽根山、高幽山方面
2023年02月01日 12:59撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 12:59
到着。雲河曽根山、高幽山方面
魚沼方面の山々
2023年02月01日 12:59撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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魚沼方面の山々
帰ろう
2023年02月06日 19:32撮影
2/6 19:32
帰ろう
滑るのは一瞬
2023年02月01日 13:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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滑るのは一瞬
すぐに登り返し
2023年02月01日 13:26撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
2/1 13:26
すぐに登り返し
行きはなかった全層
2023年02月01日 14:11撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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行きはなかった全層
藪をこなして
2023年02月01日 14:57撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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藪をこなして
アップダウンがあるのでシールのまま
2023年02月06日 19:32撮影
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2/6 19:32
アップダウンがあるのでシールのまま
みぞれの中ようやく滑れる
2023年02月01日 15:23撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 15:23
みぞれの中ようやく滑れる
みぞれが強まる
2023年02月01日 15:25撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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みぞれが強まる
当然帰りもこれをやる。雨の中。
2023年02月06日 20:11撮影
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当然帰りもこれをやる。雨の中。
雨の中下山、全員びしょ濡れ
2023年02月01日 19:56撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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2/1 19:56
雨の中下山、全員びしょ濡れ

感想

御神楽岳がここの盟主であるなら、貉ヶ森山と日尊の倉山はは只見川左岸域の中核、国境にある奥地だ。
2年前の2月に一人で現橙山からスキーで向かった。細い藪尾根に苦しみ、スキーを脱ぐと腿まで沈む。これはスキーでは無理だと悟り引き返すしかなかった。
今回Wakaが提案してきた大石田沢右岸尾根は広々としているが果たしてどうか。
霧来沢橋からの本名室谷林道は状態が不明で、下見もしていないため坂瀬川左岸林道からの山越えで向かうことにした。
コルまで順調に乗り上げて、暗闇の中シールオフして闇夜の滑走を終える。
小鍋又沢のスノーブリッジを渡ると本名室谷林道へ合流する。しばらく林道を進み、霧来沢を渡渉する。Wakaはビニール持参していたが、僕は夏の水量から埋まると思って持ってこなかった。結果裸足で渡ることに。霧来沢を渡るとこの山域とは思えない穏やかなミズナラの森が広がっていた。渡渉の苦しみを忘れる素晴らしい森だ。
標高を少しあげるとブナも増えてくる。しかし、やはりここは会越国境。細い藪尾根の針葉樹帯が待っていた。
板を脱ぐと腿〜腰まで沈むラッセル。トップが空荷で進む場面もあった。極端にペースは落ちながら痩せ尾根を進む。
しばらくすると尾根は広まり、スキーで歩けるようになった。ここからは素晴らしいブナ林が広がる。ここのブナは大きくて美しい。
時間は押していたが、全員が山頂を目指す強い意志、連帯感。というか、またここを歩きに来るのは嫌なのだろう。
山頂へはうまく雪が繋がっていて雪庇工作をしなくてたどり着けた。この山域が好きなメンバーで山頂へ行けてよかった。雲河曽根山側へ縦走したくなる。
大石田沢は非常に魅力的だったが、時間が押しているので滑らず、尾根を帰る。
1128手前のコルからはシールを付けてアップダウンをやり過ごす。金丸沢へ逃げたい気持ちを抑えて、真面目に板を担いで藪細尾根を進む。
細尾根セクションが終わると、ようやく滑れるが天気はみぞれ〜雨に変わっていく。渡渉するころには完全に雨になった。雨のせいかシールはよく効いた。
ここから下山までずっと雨で、止まると寒くてまずいので、すべての装備がびしょ濡れになりながら動き続けた。林道はヒールフリーで進み、ようやく車に。
決して山スキー向きではないけれど、山スキーだからこそ行けたルートだった。このラインは思いつかなかった。
会越国境という場でスキーが出来たことも嬉しかった。
霧来沢橋から行けそうだったのでそちらが無難だと思います…。次は夏に滝沢川を遡行しましょう。

3時半出発の20時下山。色々盛り沢山なルートでした。夕方から雨が降り出し、疲労と寒さで最後は抜け殻状態でしたが、念願の貉日帰りを自分の考えたルートで行けて嬉しいです。渡渉や痩せ尾根あり山スキー向きではなかったけど、山スキーでなければ行けなかった。改めてスキーの機動力の高さを実感しました。もう二度目は無いかな〜笑
詳細記録↓
https://bigislandyamaguide.com/2023/02/07/mujina/

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