【乾徳山】鎖と岩場が楽しい!八の字周回ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,289m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口ー月見岩までは歩きやすい道です。 月見岩を過ぎると段々岩がゴロゴロの道になり、岩場・鎖場・はしごが登場します。 頂上直下の鎖場は右側に迂回路があるので、鎖が怖い人も安心。 頂上から高原ヒュッテまでは意外と急坂で、ピンクのリボンがわかりにくい所もありました。 道満尾根から下山して、鉄製のゲートを通って舗装路に出たら左(下り)右(登り)と道が分かれていますので、徳和バス停へは左へ下ってください。 私達は右へ登ってしまい、5分で駐車場へ着くところを20分も徳和の集落をさまよいました… |
写真
感想
甲武信ヶ岳や雁坂へ行く途中にある「乾徳山」の看板が、以前からなんとなく気になっていました。
他の方のレコを見て、岩場や鎖場があったり、なだらかなススキ野原があったり、変化に富んでいて楽しそうな山だなぁと思っていましたが、なかなか登る機会がありませんでした。
今回はそんな「なんとなく気になる乾徳山」に登ります。
幸い、以前登ったことのあるkenboさんに案内してもらえることになったので、岩場や鎖場は心強いです。
爽やかな秋晴れの中、ちょっと肌寒い徳和駐車場から登山スタート!
しばらくは舗装路の道を、登山口に向かって登って行きます。
今回は山頂ピストンではなく、八の字周回コース。
行きと帰りで違った道を楽しめるので、かなりルンルン気分です。
しかし、まさか帰り道であんなことになるとは、この時は思いもしなかったのです…
登山口から山道が始まっても、傾斜は緩やかなので歩きやすく、月見岩まではほぼ休憩なしで登れました。
月見岩は裏側から簡単に上れ、ここでしばらく休憩タイム。
月見岩の上から眺める富士山はまさに絶景!でした。
ここから先は、だんだんと岩場が多くなるとのことだったので、少し緊張しながら頂上を目指します。
両手を使って大きな岩を超えたり、高度感のある横ばいの道を通ったり、頼りないはしごを下ったり、まさに乾徳山は自然のアスレチックのよう。
もちろん、落ちたらただではすまないので慎重に進みます。
第一、第二鎖場は足がかりも多いので、そんなに危険な感じはしませんでした。
最後の鎖場だけは、途中まで鎖を頼りに腕の力で登らなければなりませんでしたが、下でkenboさんが指示を出してくれたので意外と楽に登る事ができました。(途中で一回岩に掛けようとした足が滑ってしまったので、下で見ていたkenboさんはヒヤッとしたそうですが)
そんな感じで鎖場をクリアして、いよいよ乾徳山の頂上へ。
100点満点の秋晴れの空に、富士山や奥秩父の山々や遠く南アルプスの山脈までくっきり見えました。
しばらく贅沢な360度のパノラマを堪能して、まだ時間があるので高原ヒュッテあたりでお昼ご飯にしようと下山開始。
最初は岩場の下りもアスレチックのようで楽しかったんですが、意外と急坂で距離も長く目印のリボンも見にくい所があったりと、若干うんざりしてきます。
「まだかなぁ。お腹空いたなぁ。」と高原ヒュッテを目指して下っていると、「ヒュッテまであと20分くらい」の看板が。
「あともうちょっと!」と喜んだのも束の間、結局普通に歩いて40分掛かりました…
あの看板書いた人、どんだけ足が速いんだ!
高原ヒュッテは工事中だったので、少し離れたところでお昼ご飯を食べ、1時間程休憩して道満尾根を下ります。
ここも最初は歩きやすい林道だったのですが、だんだんと急な岩の下りになります。
「まだかなぁ。トイレ行きたいなぁ。」と徳和集落目指して下っていると、「徳和バス停まであと10分」の看板が。
さっきの看板で疑い深くなっていた私達は、「いや、絶対10分じゃ着かないだろう。」とあまり期待しないで道を急ぎました。
あきらかに10分以上歩いて、やっと登山口前のゲートにたどり着くと、そこには「バス停まであと5分」の看板。
「早くトイレに行きたい!」とゲートを開けようとしましたが、ここでトラップが!
なんと柵に引っ掛けるだけの鍵が鎖とからまって知恵の輪状態になっており、これを外すのに一苦労。
しかもやっと外れてゲートが開いたと思ったら、道の真ん中に大きな蛇がいたり、あと5分の道を迷って20分掛かったり、駐車場(トイレ)までの道のりはかなり過酷なものとなったのでした。
最後の最後で色々ハプニングがありましたが、乾徳山、いい山でした。
今回付き合ってくれたkenboさんに感謝!です。
kazuruさんと白馬岳に登った際に「乾徳山に登ってみたい」と仰っていました。私は登ったことがあったので、自然な流れで案内することに…。ただし、黒金山から先で苦労したことを踏まえ、8の字周回に決定。この下山は未経験のため若干不安でしたが、自分がどれだけ成長したのかを確かめる絶好のチャンス。前向きに受け止めたのでした。
9/25、26と超ハードスケジュールの旭川出張があり、日付が変わってからの帰宅となってしまいました。急いで奥穂高岳レコを仕上げてアップし(←順番が違う!)、久しぶりの日帰り装備のあまりの軽さに驚きつつ(赤岳日帰りは、台風接近のために日帰りとは思えないほどの重装備でした)準備を進めていると、いつの間にか意識を失っていました…Zzz。目が覚めると、自宅を出発する予定時間を過ぎていて、kazuruさんとの待ち合わせに30分遅刻。キャー、ごめんなさい。初っ端から反省です。
徳和駐車場に到着すると、今日もガラガラ…。静かな山歩きとなりそうです。…と思ったのも束の間、白馬岳のスタート時のような緊張感は全くなく、いきなり私のバカ話が炸裂します。kazuruさんは苦笑い気味でしたね。
前回登った際は、登山口から結構な急登と思えたのですが、今回は全く苦になりません。良い天気の割には涼しかったこともあり、汗をかくことなくルンルン気分でした(←これが後に厄介なこととなる)。
前回に通り過ぎてしまった銀晶水を発見し、月見岩で休憩。今回は裏から登って景色を楽しみました。
さて、扇平を過ぎると、乾徳山らしい山道となります。最近、岩稜帯の経験に乏しいことに頭を抱え、どこかでガンガン練習したいと考えていたため、ワクワクしてきました。
白馬岳でバテ気味だったkazuruさんは、その後しっかり調整をしていたようで、今日は順調そのもの。kazuruさんに乾徳山らしさを楽しんでいただくため先行をお願いし、私は必要に応じて後ろから案内するようにしました。
とは言っても、槍ヶ岳に登られたkazuruさんにとって、東鎌尾根と比べたらかわいいものなのでしょう。岩場を簡単にクリアしていきます。さすがだなぁと感心する一方で、置いて行かれないように追いかけます。メインイベントの鎖場では、ひとつ目は問題なし、ふたつ目は無理をせず右側から登られていました。私は、前回左側から登った際に大苦戦したので、今回も左側で登ることに。するとどうでしょう。あっという間にクリアすることができ、3ヶ月弱で少しは成長したことを実感。なんだか嬉しくなりました。
ラストの鎖場では、kazuruさんは登り初めで躊躇していましたが、すぐに要領を得たのか順調に登りだしました。下で安心して見ていた矢先、ツルッと左足を滑らせたのでビックリしましたが、無事にクリア。いよいよ私の番です。
一度登っていることもありますが、驚くことにあっと言う間に登ることができました。上手く表現できませんが、足の置き場を判断する力が少しは備わってきたと言いましょうか…。これまた自分の成長を実感できて、嬉しくなりました。そして、これまた驚くことに、前回は結構頑張って登った記憶があるのですが、今回は全く疲れることなく、山頂に到着することできたのです。たまにはこのようなのんびりとした山行も良いですね…。
山頂では、真っ白で何も見えなかった前回とは違い、素敵な眺望を拝むことができました。遠くには金峰山の五丈岩が見え、瑞牆山とのセットで近々登ってみたいと思いました。
昼食にするには時間が早いので、とりあえず高原ヒュッテ目指して下山開始です。心もとない梯子等を下ったりして、黒金山との分岐に到着。ここから先は未知の世界。山と高原地図では難路に指定されているし、どのような道なのだろうか?
歩きにくい急坂が続きます。自分のことよりも、下りが苦手なkazuruさんが心配で、ゆっくりと下りました。このおかげか、白馬岳では涙目だったkazuruさんは順調に下ることができているようでひと安心。「ヒュッテまであと20分くらい」との標識があり、「もう少しですね」なんて先に進むと、あれあれ?20分歩いても高原ヒュッテは見当たりません。きっとゆっくり歩いているからだ…と思いながら先に進みますが、結局40分かかりました。
ボロボロと評判であった高原ヒュッテは改装工事中でした。トイレも設置されるとのこと。乾徳山はトイレがないので、完成が待ち遠しいですね。
国師ヶ原の近くの空き地で昼食にしました。風はなく、防寒着を纏う必要のないくらいのポカポカ陽気。う〜ん、低山は楽でいいなぁ。
食事中にちょっとしたサプライズがあったりして、のんびり休憩。下山開始です。
さすがにこの時間になると、二人ともトイレが気になり始めますが、駐車場まで我慢できるよね?と確認し合い、先に進みます。しかし、ゴツゴツした岩の下りが始まると、膀胱が刺激を受けて尿意が…。それもそのはず。普段は汗で身体の水分が流れてしまうのか、トイレにほとんど行く必要がないのに、今回は全くといってよいほど汗をかいていないため、どんどん水分が溜まるばかり。女性の前で「ウォ〜、トイレ〜」なんて叫びながら駐車場を目指します。
「徳和バス停まであと10分」の標識があり、希望の光が見えてきた一方で、先ほど騙された記憶が甦ります。「どうせ10分以上かかるのでは?」なんて言ってしまったからでしょうか、やはり10分では到着せず。この標識を設定した方の時間の感覚を疑ってしまいました。
「トイレ、トイレ」と叫びつつ、「バス停まであと5分」との標識が…。もういいよ、どうせあと10分はかかるはず…。ようやくゲートに到着。これが曲者でした。
簡単に開かないように鎖が設置されているのですが、三重のがんじがらめとなっていて、まさに知恵の輪。我々より先にここを通過した方を恨みましたね。kazuruさんがガチャガチャといじりますが、外れる気配なし。ゲートをよじ登ると漏れそうなので、私に交代。キン肉マンでチエの輪マンと戦ったキューブマンばりにガチャガチャといじると、するりと外れました。
よし!と先に進むと、kazuruさんが「キャーッ!」といきなり叫び、マンガのようにピョンッと飛び跳ねました。これに驚いた私も飛び跳ねてしまい、膀胱をさらに刺激することに…。そこそこの大きさの蛇の登場でした。うぅぅ…蛇よ…。なぜこのような時に出現するのだ???
蛇が通過するのを待ち、先に進みます。この時点で、地図を見る余裕はなく、うろ覚えのまま分岐を左折して下ることなく、直進してしまいました。なかなか到着せず、ついに喚きだす私。自分の選択ミスであったことに気付き、20分近くかかってようやく駐車場に到着した時には、私は腰を曲げた「くの字」状態でした。膀胱を刺激しないようにかろうじてトイレに到達でき、今回のゴールとなりました。kazuruさんも辛かったかな?ごめんなさい。
サプライズあり、ハプニングありまくりで、ある意味で楽しい思い出になりました。そして、kazuruさんが下りで涙目になることなく、自分の成長を確かめることもでき、大満足の山行でした。
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