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Yamareco

記録ID: 5204670
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

爺ヶ岳(東尾根)◆ホワイトアウトを体験◆

2023年02月23日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:40
距離
12.1km
登り
1,777m
下り
1,767m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:28
休憩
1:11
合計
10:39
2:57
109
6:24
6:25
68
7:33
8:07
47
8:54
8:55
4
8:59
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92
10:31
10:31
45
11:16
11:16
32
11:48
12:04
26
12:30
12:30
65
13:35
13:35
1
13:36
ゴール地点
天候 曇り一時雪
山頂は暴風&ホワイトアウトでした。
過去天気図(気象庁) 2023年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鹿島山荘手前の駐車スペース(8台程度/無料/トイレなし)
※鹿島山荘はなくなっていますが駐車スペースは残っています。
コース状況/
危険箇所等
数日前に降雪があったらしく根雪の上にパウダー状の新雪が乗った状態でした。
ジャンクションピークまではよく踏まれていましたがそこから先はノートレースでした。踏み抜くと膝程度ですが、場所によって(ハイマツ帯)腰や胸まで落ちるところも。
矢沢の頭を進んで山頂に向かう斜面は深雪50cm程度。上りも苦労しますが、下りのラッセルも歩きにくいです。
昨冬3回登った爺ヶ岳・東尾根。今年もやってきました。
2023年02月23日 03:07撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 3:07
昨冬3回登った爺ヶ岳・東尾根。今年もやってきました。
見上げるような急登は相変わらず。
2023年02月23日 03:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 3:29
見上げるような急登は相変わらず。
ジャンクションピークから先がノートレースでした。ワカンに履きかけて進みます。
2023年02月23日 05:15撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 5:15
ジャンクションピークから先がノートレースでした。ワカンに履きかけて進みます。
まだ薄暗い鹿島槍(本日唯一の眺望写真(笑))
2023年02月23日 06:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 6:17
まだ薄暗い鹿島槍(本日唯一の眺望写真(笑))
空はこんな感じ。徐々によくなるかと期待したのですが・・・
2023年02月23日 06:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 6:17
空はこんな感じ。徐々によくなるかと期待したのですが・・・
向かう先がガスってきてしまいました。
2023年02月23日 06:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 6:34
向かう先がガスってきてしまいました。
途中先頭を交代した男性のトレースを追います。
2023年02月23日 06:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 6:38
途中先頭を交代した男性のトレースを追います。
踏み抜きで胸まで落ちた穴。
2023年02月23日 07:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 7:52
踏み抜きで胸まで落ちた穴。
踏み抜いた恐怖感が次第に大きくなり+視界も悪くなっている。「今日はここを自分のピークとしよう」と下山を始めました。
2023年02月23日 07:49撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 7:49
踏み抜いた恐怖感が次第に大きくなり+視界も悪くなっている。「今日はここを自分のピークとしよう」と下山を始めました。
すると直後に行き会った男女ペアさんの男性から「yoisaさん?」と声を掛けられました。ヤマレコユーザーのktoshimacさんとすみ(@smini)さんでした。「一緒に登ろう」とお声がけいただき、再び山頂を目指すことに。
ktoshimacさんはすごいスピードでグングン登っていきます。
2023年02月23日 08:12撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 8:12
すると直後に行き会った男女ペアさんの男性から「yoisaさん?」と声を掛けられました。ヤマレコユーザーのktoshimacさんとすみ(@smini)さんでした。「一緒に登ろう」とお声がけいただき、再び山頂を目指すことに。
ktoshimacさんはすごいスピードでグングン登っていきます。
矢沢の頭手前の急登、もともとキツイ場所ですが今日は特に息が切れて脚が前に進みません。「少し歩くと息を整え」の繰り返しになってしまいました。
このあと山頂までの写真はありません。
2023年02月23日 08:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 8:55
矢沢の頭手前の急登、もともとキツイ場所ですが今日は特に息が切れて脚が前に進みません。「少し歩くと息を整え」の繰り返しになってしまいました。
このあと山頂までの写真はありません。
矢沢の頭まで下りてきて、ktoshimacさんと。
2023年02月23日 10:47撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 10:47
矢沢の頭まで下りてきて、ktoshimacさんと。
すみ(@smini)さんと。
ktoshimacさん、すみません!3人で撮ったカットがうまく撮れていませんでした(^^;
2023年02月23日 10:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 10:48
すみ(@smini)さんと。
ktoshimacさん、すみません!3人で撮ったカットがうまく撮れていませんでした(^^;
下山していくと次第に尾根が明るくなってきました。
2023年02月23日 12:27撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 12:27
下山していくと次第に尾根が明るくなってきました。
取り付きの急登はかなり地面が出ています。
2023年02月23日 13:35撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 13:35
取り付きの急登はかなり地面が出ています。
昨年まであった鹿島山荘がなくなっていました。
2023年02月23日 13:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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2/23 13:44
昨年まであった鹿島山荘がなくなっていました。

感想

昨年3度も足を運んだ爺ヶ岳・東尾根。いきなりの急登や緊張感のあるナイフリッジ、そして稜線から望む北アルプスの眺望と魅力たっぷりの冬季バリエーションルートに今年も再訪。

いくつか候補を挙げた中、北の方が天気は良さそうとのことでここに決定。午前3時にヘッデンスタートです。
平坦な道を少し進んだ先でいきなりの急登、1年前の記憶が蘇ります。一旦平らな尾根を進むも、さらに急登の連続。足元の雪はよく踏まれて締まっており、アイゼンで歩きやすいです。
ジャンクションピークに着くと、そこから先がノートレースでした。ワカンに履き替え、深雪の上を進みます。やがて後方から来られたソロ男性さんと先頭をところどころで交代しながら進む形になりました。
ナイフリッジまで来るとソロ男性さんは立ち止まって思案されている様子、「天気どうですかね?」。いつからか雪がチラチラ舞って、歩いてきたトレースを隠すようになっていました。さらにガスが拡がり視界が効きにくい状況・・・。天気予報を調べたりしてみましたがあまり好転しそうにない。ソロ男性氏は「この先進んでも安全に戻れる自信がないので今日はここをピークとして下ります」と結論を出されました。私は迷いながらも「もう少し進んでみます」としました。しかしその直後に大きく踏み抜いて胸まで落ち、急に恐怖感が湧いてきました。さらに視界は悪くなり、私もここまでとしようと下山を始めました。
すると直後に登ってくる男女ペアさん、男性から「yoisaさん?」と声を掛けられました。ヤマレコユーザーのktoshimacさんと、すみ(@smini)さんでした。状況が悪く撤退してきた旨を伝えると、「一緒に登りましょう」とお誘いいただき、再び山頂を目指すこととしました。
ktoshimacsさんは私より4歳先輩ですがものすごいパワーとスピード、グングン登っていかれます。すみ(@smini)さんはヤマレコブロンズステージ!さすが歩き慣れていらっしゃいます。何とかお二方に付いていきたいと思いながら、やたらと息切れがして何度も休みながら・・・途中でお二方を随分待たせてしまいました。

そこから山頂へ。途中までお二人の背中を追えていたのですが、やはり徐々に苦しくなって距離が空いてきてしまいました。あたりは風が強く、巻き上げた粉雪で視界が効きにくい状況になっています。先行の背中がかすかに見えていたのですが、ついに見えなくなってしまいました。そしてその直後に周囲が完全にホワイトアウトしてしまいました。足元も目に前も真っ白なセカイ・・・どちらに斜面が登っているのかすらわかりません。かなり時間をかけたのち徐々に視界が戻り、山頂からお二方が降りてきていただきました。「ピーク踏んで来れば」と言っていただきましたが、もうそんな余裕はありませんでした。
ホワイトアウトの場面には出くわさないことが何よりですが、こうして経験したことは無駄ではなかったと、活かしたいと思います。

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コメント

yoisaさん
本日はお疲れさまでした。
敗退を決断したのに無理やり再び登頂を促して申し訳なく思っています、またそれまでのラッセルありがとうございました。そのラッセルで足に来ていたのでしょう。
でも本日のホワイトアウトは貴重な体験をしましたね、私にとっても忘れられないものとなりました。
無事下山されて安心しました。
またどこかでお会いしましょうね。
2023/2/23 21:28
ktoshimacさん、昨日はありがとうございました。
何よりお声がけいただいたことが嬉しく、一旦は撤退を決めたにもかかわらずご一緒させていただくこととしました。しかし、ものすごい鈍行でご迷惑をおかけしてしまいました。また爆風&ホワイトアウトの山頂で長時間お二方をお待たせしてしまうことになり、申し訳ありませんでした。
おっしゃられるとおり今日の山行は貴重な経験となりました。
ktoshimacさんのスピードとスタミナにはとてもついて行かれませんが、またどこかで行き会えましたらよろしくお願いします。
2023/2/24 6:19
yoisaさんおはようございます(^^)
珍しくyoisaさんがへばるレコを拝見したので、鉄の男yoisaさんでも私みたいな日もあるんだな〜ってちょっと親近感です 笑。 私は毎回それですよ🤣

でも踏み抜きで胸までハマって怖くなる感覚はよく分かります。大昔、焼岳の山頂直下が地熱で落とし穴状態になっていて、雪面に見えるけど歩くと首まで落ちるところをかなりビクビクしながら歩いたのを思い出しました。あと、岩菅山の山頂直下の隠れたツリーホールにハマった時はソロだったので、腕の筋力がなくて抜け出すのに相当時間がかかって疲れ果てた事もあったなぁ、、、と😅 岩菅山のツリーホールだと木が丸ごと埋まってるので、運悪ければ3mくらいは落ちる可能性があるよな、、、と、自分でハマりながら理解した時に、さらに恐怖感が増しましたよ〜。
怖い時は撤退、正解だと思います😊 私もタイミングが合えば爺ヶ岳行きたいなーって思います。お疲れ様でした✨
2023/2/24 8:59
ハルボーさん、いつも温かなメッセージをありがとうございます(^^)
「鉄の男」なんてとんでもない!段ボールくらいヨレヨレです(特に雪で濡れると(笑))

「踏み抜きで胸まで落ちる」は過去に西穂で経験したことがあってこのときも怖い思いをしましたが、昨日もやはりビビリました。穴から復帰するのに、スキーの時のように(板を空へ向けるように)背中で雪面を捉えられたらいいのですが(ハルボーさんはたぶんわかっていただける)、たいがい滑落の恐れのある斜面で、この姿勢が取れないことも再認識しました(→ おそるおそる胸で乗り上げるしかない)。
>怖い時は撤退、正解だと思います😊
今まで何度かハルボーさんに教わっている、大切なことですね。ありがとうございます
爺ヶ岳はコンディションの良いときに行かれたらいいですね!
2023/2/24 10:42
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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爺ヶ岳東尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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