高川山
- GPS
- 05:35
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 614m
- 下り
- 719m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 滑りやすい急坂にロープが張られています。 |
写真
感想
御嶽山の悲報が繰り返し伝えられ、
山に足を運びたくて歯がゆい思いでした。
変な心境ではありますが、
山とは生と死の境目にあるような、
そういう思いがまずあります。
死の危険という意味でもありますし、
天に近づく高みとして、
あるいは信仰の対象として。
それは鎮魂とか祈祷とかそんなおこがましいものでなく、
私が大好きな山の、その意思を確かめたかったというか。
もやもやした不安があって、それで動かずにいられませんでした。
快晴の平日に思い立ったのは、
まず霊峰を眺めたいという強い思いでした。
山は時として、人に牙を剥く。
でも普段は、嫋やかに優しく見守ってくれる
懐の大きな存在。
神の気まぐれとはいえ残酷ですが、
それは数ある山の姿の一つでしかありません。
そんなことを何となく、確かめたかったのかもしれません。
昼前に登り始め、正午丁度に山頂到着。
静かに物思いに更けるつもりが、
手狭な山頂はなかなか賑やかでした。
一期一会の一時もまた、山がもたらす素晴らしい宝物。
気温の急上昇のためか、はたまた黄泉の国の使者なのか、
たくさんのアゲハチョウが盛んに飛び回っていました。
高川山に来たもうひとつの理由は、
ビッキーですね。
山で命を落とすことと、
ビッキーの存在が何故か重なりました。
不意に、あの懐かしさに触れてみたくなったんです。
山頂には今も変わらず、アルバムとノートがありました。
何だかホッとしました。
周りの山を眺めると、晴天のもとに一同揃ったかのような抜群の展望。
霊峰富岳は今日もその絶大な威厳と、
全てを包み込む懐の大きさを示していました。
その後登ってこられた方と話が弾み、
途中までご一緒することとなりました。
ヤマレコのユーザーさんでしたので、
後でコンタクトが取れることと思います。
こうした出会いのお陰もあり、
少し重かった心も、和らいだ気がします。
その後別れて、一人むすび山に向かいました。
むすび山。
何やら親しみのある山号ですが、
前知識は皆無です。
変化に富んだ稜線の道を詰めると、
眺めの良さとは裏腹の、些か物々しい雰囲気。
大月防空監視哨跡とありました。
またしても、山は不思議な出会いを与えてくれました。
この監視哨は、太平洋戦争のただ中に作られ、
本土、特に首都を爆撃するB29を監視するために
設けられたと書かれていました。
つまりこれもまた、
生死を分ける狭間にあったものだということです。
B29はまず富士山を目指して飛来し、
そこから標的地上空へと進みます。
空襲警報を発令する上で大切な、砦だったのですね。
この施設が、どれ程役立ったのかは、わかりません。
度重なる空襲の被害は避けようもなく、
それは山の怒りも、同じです。
それでも、予報はやらないより、やった方がいい。
それで救われる命も、きっとあるでしょう。
戦争の時代を必死に生きた人たちに、
感謝せずにいられませんでした。
富士に導かれたのか、
ビッキーなのか、
今回もまた、何か心の暖まる登山となったように思います。
二度目の高川山でしたが、
この山は、私にとってはかなり特殊な位置付けです。
この不思議な感覚。
何度も足を運ぶのは、少し畏れ多くもあります。
素晴らしいを通り越して、
畏怖の念が強いですね。
また何か、心が揺らいだら、
ここに来るかもしれません。
本当に心の暖まる、私の名山のひとつです。
今日は、色々教えて頂き有難うございました、。
一期一会の良さですねえ〜
帰りは、16時1分の特急乗れました!
富士山も見えて、有意義な山を短時間で、満喫できました、。
中央線沿線攻めます!
感謝!です、、。
今回の御嶽山で、被害に遭われた方のご冥福を御祈りします、、。
では、山は、気を付けて下さい、。臆病に!、。
無事に下山されたようで何よりです。
私は特快に乗れて、乗り換えなしで帰れました(^^)v
中央線沿線は奥が深いです!秋から春がベストシーズンですので、少しずつじっくり楽しまれて下さいませ(^^)
またどこかでお逢いできたなら幸いです。
記事拝見しました!
山は生と死の境目!
同感です。
山は問いかけてくるし 選択するし 選択迫るし
真正面からぶつかると答えてくれるし また 拒否もされる。
私も真摯に対したい!っといつも考えてます
気をつけてがんばってください、。
コメントありがとうございます!
最近は、命を軽く見ているようなニュースも多いですね。生きるということの本質が、自然の野山にはあるように思っています。生き物に囲まれていることの有り難さ、同時にそれは厳しさでもありますね。
山には人の手に負えない怖さも持ち合わせていますね。お互い、気をつけて山を楽しみましょう(*^^*)
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