乾徳山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 708m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
天候 | 曇り、霧、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:乾徳山登山口BS→JR塩山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大平高原から道満尾根に合流するところまで、道標がなく登山道が少し分かり難い 扇平から山頂までは岩場多数 月見岩から国師ヶ原への下りは石で足を取られやすい |
写真
感想
行きたい山リストに乾徳山が追加されて1年。標準タイムから自分タイムに落とし込むと微妙に時間が足らず(ランチタイム分)、塩山駅からの始発バスで行って、日没までに帰れる自信がなかった。やはりツアーやイベントを利用してバスで連れて行ってもらうしかないか…と考えていたところ、大平高原までタクシーを使うことでランチタイムが捻出できる計算になった。涼しくなって気候もちょうどいいし、これは行くべきでしょうと、前日の飲み会も9時に切り上げた。
予定どおり塩山駅に到着。トイレは駅ですませた。駅前に待機していたタクシーにのって大平高原(運転手さんには大平牧場の方が通じる)に向かった。国道を離れたあと山道をすごい勢いで高度を上げていくので、登山が終わっちゃうんじゃないかと思った。運転手さんは道に慣れているようでガイドブックには50分と書いてあったのが30分(\5,500くらい)で到着した。
国師ヶ原分岐までは、ときどき霧に巻かれながら雑木林と一部林道を歩いた。足場は悪くなくて歩きやすいが、道がちょっと分かりづらかった。
国師ヶ原分岐から先はわりと緩やかな雑木林の散歩が楽しめた。林の向こうから話し声が聞こえるなあと思っていると、すすき野原に飛び出して、オソバ沢方面からの登りと合流する月見岩に到着。
乾徳山の山頂に向けて登り始めるとほどなくして紅葉と岩がはじまる。岩の横腹をトラバースしたり、微妙に斜めに被ってる岩の下を抜けたり、岩の間を登ったり。岩を登ると眼下に黄色に染まった紅葉が一面に広がっている場所があった。怖くてあまり端まで行かなかったのが少々悔やまれる。そしてこのまま岩を上がるのかと思いきやはしごで下りる。髭剃岩には赤い葉がまぶしく映えていた。一つ目のくさり場。迂回ルートはない。くさりを使う人も多いけど、ホールドには困らないのでくさりは使わなくても登れた。それでもくさりがあるというだけで平常心で登れるのでくさりは重要な存在だ。岩と紅葉を眺めながら歩いて鳳岩に到着。4,5人ほどが順番を待っていた。先人達の勇姿を観察しながら攻め方をシミュレーションする。出だしは確保なしでクライミングする勇気はなくくさりに頼った。実際取りついてみると見た目よりは傾斜は緩く、足もクラックにしっかりおけた。それでも安全第一で、ところどころ不安に感じたところでは遠慮なくくさりに頼り序盤のスラブを抜ける。その後はホールドがしっかりしていたが、間隔が広いところでは遠慮なくくさりに甘えた。なかなか長い岩登りだ。ようやくくさりの支点へと立つと、いきなり山頂だった。
岩でぎざぎざした山頂にもかかわらず座って食事するくらいの場所が意外とあちこちにある。適当な場所でお湯を沸かして、カップラーメンと抹茶ラテを頂いた。くだものとおやつを買う時間がなかったので今日はなし。山頂からの展望は霧のためあまりよくないのが残念。黒金山方面を眺めていたら、尾根の左側から昇ってくる霧と、右側から昇ってくる霧が何度も何度もぶつかり合っていて、合戦を思わせた。ちょうど尾根のところで霧が消えるのが魔法の様に見えた。
下山は山頂を黒金山方面へ下って下山道を歩く予定だったが、来た道が面白かったので、鳳岩を迂回路を使って下りてピストンで月見石まで戻ることにした。迂回路と言ってもはしごを真っ直ぐ下りる感じで結構厳しい。鳳岩をもういっかい登りたかったが、痛めていた腰の調子も良くなかったので、おとなしく下山した。もう一つのくさり場は安全第一で下山時はくさりを利用した。楽しかった岩場を再確認しながらひとつひとつ下って月見石へ。相変わらずガスっていたが来た時には見えなかった山の影がうっすら見えた。月見石からは国師ヶ原方面へ下る。開けていて気持ちよさそうに見えるが、石がゴロゴロしていて歩きにくい。景色に気を取られて足元の気を抜いていると捻挫しそうだ。国師ヶ原で振り返ると扇平と乾徳山が一望できた。楽しかったなあ。
国師ヶ原からはオソバ沢方面へ。ここからの下りは割と歩きやすくすいすいと下山できた。錦晶水の水場で手を洗って水を飲んでリフレッシュ。つぎは銀晶水だと楽しみに下山してきたのに枯れていた。水の音がして沢が見えてきたら登山口に到着。ここから先は林道なので気を抜いて歩ける。と、おもったら住宅街でお決まりの迷子。気が引けつつも前を行く登山者について歩いて無事バス停に到着した。
驚いたことに予定より2時間近く早く下山してしまった。これなら始発バスで行っても日没前に下山できたかも。夏の縦走で鍛えられたかな。うっかり温泉グッズを持ってくるのを忘れたのでそのまま家路に向かった。大月から臨時電車の富士山2号に座れてビールで軽い宴会を楽しんだ。
さて、次の岩場はどこにしようかなあ。
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