北高尾山稜と行きかう人々
- GPS
- 07:09
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,165m
- 下り
- 1,186m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:09
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:相模湖駅より |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所ありません。標識もふんだんにあります。 ◆バス停〜八王子城山・富士見台 八王子城跡の管理棟の横を進んで、森の中の道へと入っていきます。城山まではこのコースの中でも一番の登りです。それでも200m弱で、普通に登山道を登って八王子城跡の一角に着きました。城跡の中をうろうろしますが、446mの八王子城山は、小宮曲輪の部分が相当し、本丸跡が461mの城山最高点ということになると思います。そして、詰城の場所には天守閣跡の石柱が立っています。このあたりまでが城の範囲でしょうか。そしてアップダウンしながら富士見台へ。ベンチがあって休むにはいい場所ですが、富士山は雲の中のようでした。 ◆富士見台〜狐塚峠 富士見台からは、一転静かな尾根歩きとなり、最初のピークが杉沢ノ頭。普通に低山のピークらしい雰囲気の場所です。その後もせわしなくアップダウンが続き、名前のあるピークもいくつか出現します。板当峠で未舗装の林道が交錯。更に小さなアップダウンを重ねると、すぐに狐塚峠に着きました。 ◆狐塚峠〜堂所山 狐塚峠からはゆったりした山容になって、気持ちよく歩ける稜線歩きになりました。それまでは、ちょっと忙しなく感じていました。杉ノ丸、黒ドッケと越えていき、短い岩場を登って着いた湯の花山あたりは、それまでの植林や常緑樹の森から解放されて、冬枯れの明るく見通しの良い尾根になりました。季節が感じられるいい場所です。その後は、北側が冬枯れ南側が植林や常緑樹といった場所も出てきます。ゆったりとアップダウンしながら関場峠へ。ここから堂所山への最後の登りが始まります。尾根道をじっくり登り、堂所山が近づいてくると、稜線に笹の繁る明るい登りになりました。ぐっと雰囲気が良くなって、堂所山に到着しました。 ◆堂所山〜明王峠 堂所山の標識の場所で休憩したあと、最高点はどこだろうと広い山頂を進みますが、よく解らないまま奥高尾の縦走路に入ります。格段に道が整備され、行きかう人も増えます。赤岩山の付近は伐採地になっていて、見通しがいい所でした。そして、多くの人の休む明王峠に着きますが、売店は改修中のようで、開いていませんでした。 ◆明王峠〜相模湖駅 明王峠からはどんどん下っていき、階段も多くなってきます。石投げ地蔵を過ぎてしばらく下ると、矢の音への分岐がありました。ここから緩やかに登って矢の音へ。笹の中の素晴らしい道で、たどり着いた矢の音山頂は、訪れる人もなく静かでとても雰囲気のいい場所でした。今日のコースではこの山頂が一番良かったと思いました。矢の音から植林地の中の急斜面を下ってメインの登山道に合流。大明神山は見逃してしまい。孫山もなんとなく通り過ぎてしまったので、下から山頂目指して登り返しました。登りついたところは広い植林地で標識も無く、あまり山頂という感じではありませんでした。最後のピークは小孫山ノ頭。これは、標識では孫山ということになっていて、入り口に標識もあり、短い急坂を登ります。山頂は東西に延びる尾根との三叉路になっていて、ここを西側にゆっくり下ると再び元の道に合流します。その後どんどん下って見晴台。相模湖越しに石老山が立派に見えていました。見晴台からは急坂のつづら折りの下りで、与瀬神社の境内に出ました。神社の急な階段を注意して下り、渋滞する中央高速のの上を越えると、標識に導かれて線路際を歩いていけば、ほどなく相模湖駅に到着しました。 |
その他周辺情報 | 高尾駅構内のIchigendo(一言堂)。朝は、手作り感のあるパンやおにぎりを売っていて、大変便利ですが、今日は朝ごはんに利用し、とろろセットをいただきました。550円で、味も素晴らしいです。これは、リピーター決定です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
携帯
時計
地図
コンパス
計画書
カメラ
笛
|
---|
感想
高尾山周辺は今まで2度しか行ったことがなくて、それも高尾〜陣馬の縦走路のみなのです。北高尾山稜は静かなコースと認識していましたが、距離が長いのでなんとなく敬遠していました。今回ふとしたきっかけで改めてコースを考え、「東京付近の山」のガイドブックのコースをそのまま忠実に辿ることにして、春の日曜日に出かけてみることにします。ストイックなコースだと思いますが、まぁ何かあるでしょう…。
さて、朝の高尾駅。ハイカーでごった返していて、小仏行のバスが次々と多くの人々を乗せて発車していきます。子供たちの大きな団体さんもいます。バスまでの時間にichigendoで朝食。これが素晴らしくて、いい一日が始まりました。子供たちの団体はJCIの行事らしく、どうやら私の乗る八王子城跡行のバスのようです。バスの係員や引率の方の計らいでスムーズ。車内は超満員で賑やかですが、それは子供たちなのである程度仕方がないこと。コロナ規制がとれ、むしろ活き活きとした時代が戻ってきつつあることを実感しました。
八王子城跡の周辺では、ハイカーやお散歩の人など、いろいろな目的の方々と出会います。その中で、また別の子供たちが、急坂を一気に駆け下りていきます。元気さには驚きますが、大丈夫かな…。富士見台を過ぎるとグンと人が減ります。トレランの方々が半分くらい。その中の若く美しいお嬢さんに急坂で道を譲られて、思わず綺麗な足が目に入ってしまい、目の前で躓いてよろけてしまって、大丈夫ですかと声を掛けられました(笑)。颯爽と挨拶をして駆け抜けていく人たちがほとんどですが、押し黙っていく人もいます。
そんな中、街のコートを着た運動靴の若い一人の男性が、大声で挨拶して歌いながら過ぎ去っていきました。ちょっと驚きました。ハイカーのおじさんに声を掛けられながら、たどり着いた堂所山。奥高尾の縦走路からは微妙に外れているので、立ったのは初めてです。ここからは再び賑わいを増し、老若男女いろいろなタイプの人々とすれ違います。外国人の方もすれ違いますが、英語であいさつ?と思いましたが、「こんにちは」と声を掛けられました。堂所山でお話したおじさんと再び明王峠で再会し少しお話をしてから下っていきます。ここからは時間的にもすれ違う人はなく、追い抜きだけ。それでも何組かと挨拶しつつ与瀬を目指しました。
北高尾山稜は風景的なインパクトに乏しくて、どうも行きかう人々の様子ばかり印象に残りました。それでも、湯の花山の冬枯れの風景は気持ちが良くて、堂所山に登りつく手前の笹原の道は美しく、下りで立ち寄った矢の音あたりは、行きかう人も無く穏やかな時間を過ごすことができました。どちらかというと、高尾の中にあっては人の少ないルートですが、行きかう人々が強く印象に残り、自分はどう映るだろうと考える一日でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する