北八ヶ岳 ニュウ〜中山〜丸山 美しい森と湖をめぐる山旅
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 563m
- 下り
- 538m
コースタイム
天候 | 晴れ 薄雲がかかって遠景は霞む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・白駒池入口の駐車場は有料・・・料金500円? |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 道標も整備されており、不鮮明な踏み跡に入り込まなければ迷う心配も無く歩けます。 白駒池入口〜白駒池:よく整備されているので歩きやすい道。ここまでは運動靴で来れる。 白駒池〜ニュウ:前半はジメジメした沢状の道で滑りやすい。後半からは傾斜も増し、岩がちになってくる。白駒池からはトレッキングシューズ着用が望ましい。 ニュウ〜中山〜高見石〜丸山〜麦草峠:全体的に岩がちの道。各山頂付近ではかなりの段差や大きな急傾斜箇所も出てくる。傾斜がきつい区間はトレッキングポールは格納して手も使って降りた方が良いか。 ニュウ:岩露帯を左から巻いて登ると北八ヶ岳の森の大パノラマが広がる。右側は切れ落ちているので、安易に近づくと危険。 高見石:巨石が重なってできた天然の展望台。両手も使ってよじ登らねばならない箇所多数で、バランスを崩して転倒すると危険。バランス感覚に自信が無い方は安易に登らないほうが良い。 ≪トイレ≫ ・白駒池入口駐車場(有料50円)、高見石小屋(有料)、麦草駐車場に有り。白駒荘でも借りれるのかも。 ≪登山ポスト≫ ・見当たらず。少なくとも家族には行先と通過予定区間を連絡して出かけましょう。 ≪危険動物情報≫ ・クマ、ヘビ、ヤマビル:いずれも遭遇せず。単独行はクマ鈴はあったほうが良いかも。 |
その他周辺情報 | ≪温泉≫ ・周辺にいろいろあるのでお好みの名湯・秘湯を探すのも楽しい。 ≪宿泊≫ ・白駒荘、青苔荘、高見石小屋、麦草ヒュッテなどのいろいろ有り。 ≪買い物≫ ・上記の山小屋などで購入可能。 ・その他にルート上には自販機、売店などは無し。 |
写真
感想
連休初日の秋晴れの日を狙って、母の好きな八千穂高原に家族で出かけることになりました。
便乗させてもらって私は、両親が八千穂で散策している間に北八ヶ岳白駒池周辺の山のハイキングさせてもらうことに。
北八ヶ岳の美しい森と大パノラマを味わう山旅に出かけてきました。
諏訪インターを降りて、国道299号線、通称メルヘン街道を麦草峠へ。
途中の日向木場展望台からは南北中央アルプスの山並みが一望できる素晴らしいパノラマが広がり、山頂からのパノラマに期待してわくわくしてきます。
白駒池駐車場から森に分け入ると、いきなり綺麗な苔に覆われた森が出迎えてくれました。
紅葉で彩られる森も素晴らしいですが、綺麗な苔が林床を覆い尽くすトウヒ・シラビソの森もまた違った美しさがあります。
コケを観察し、写真撮影に夢中になっていたので、コースタイムを大幅に超過して白駒池にたどり着きました。
白駒池周辺の紅葉はピークを過ぎた感じでしたが、対岸の青苔荘付近はまだ鮮やかな紅葉が残っていて、湖の青さと紅葉が鮮やかなコントラストを見せてくれました。
湖畔の道をしばらく歩き、ニュウへの分岐から更に森に分け入って行きます。
周りは美しい苔の森。沢の岩も倒木も苔が美しく多い尽くす。
しばらく歩くと白駒湿原と呼ばれる開けた場所へ。
花は全く咲いていませんが、花のシーズンには高層湿原特有の美しい花が咲くのでしょうか?
花の時期にも訪ねてみたいものです。
少し歩いてニュウの森との案内板がある地点。
ここから道の傾斜は増し、本格的な登山道が始まる。
それでも、周りの森の美しさを見ていると登りの辛さも忘れ、心が癒される道のりです。
しばらく登って空が近づき森が開けると、そこがニュウの岩露帯でした。
北は、蓼科山〜茶臼山までの北八ヶ岳連山と森の中にたたずむ白駒池。
遥かには佐久や小諸の街並みと背後に浅間山も浮かびます。
東には、妙義の山、甲武信ヶ岳、金峰山など関東の山。
これらの山にもいつか足跡を残せるでしょうか。
南には遥か彼方に富士山が頭をのぞかせます。
さらには硫黄岳、天狗岳もその雄姿を見せてくれました。
登山入門で頻繁に取り上げられる北八ヶ岳ニュウですが、はじめて山登りに来た方が必ずや登山の魅力を発見できるであろう、素晴らしいパノラマでした。
ニュウを後にして、中山へ。中山峠分岐へはシラビソ林の中の尾根道。
時折ある開けた場所から展望が楽しむことができ、天狗岳、硫黄岳がぐんと迫ってくる。
山は秋、すでに高山植物はすべて終わってしまったようで、今日は花には一輪も会えませんでした。
道の傍らにはシャクナゲの木がたくさんあるので、花のシーズンにはとりわけ美しい道になることでしょう。
中山峠への分岐を経て、中山へ。
周りの森は時折縞枯れ帯になり、中山手前では展望が開けます。
さっきまでその岩の上にいたニュウが少し低く見えました。
中山山頂は樹林帯で展望は無し。
少し下った展望台と呼ばれる岩石帯から展望が楽しめます。
北には蓼科山と縞枯れ帯のある森。
南には天狗岳が一層近づいて姿を見せてくれます。
西には中央アルプスや北アルプスが見えるはずですが、夕方が近づいて遠くは霞がかかってしまい、近場の霧ヶ峰車山が見えるくらいでした。
頭上の空は、蒼天という言葉がぴったりのどこまでも深い青。
山の空の青さ、いつか自分の大切な人に見せてあげたい、また一つそんなものが増えました。
ここでゆっくり山ラーメンを楽しみたかったのですが、両親との待ち合わせ時間に遅れることが確実だったので、休憩もほどほどに高見石へ向かう。
中山からの下りは岩がちの急な道で、膝をいたわりながら、小刻みなステップで慎重に進みました。
40分ほどで高見石小屋に到着。
小屋の裏手にある巨岩が高見石ですが、登るルートはかなり険しく、両手も使いながら慎重によじ登りました。
森の中に青くたたずむ白駒池がひときわ美しく見える展望ポイントでした。
展望もそこそこに、待ち合わせ場所の麦草峠へ。
最後に丸山のピークを越えて進み、急傾斜の丸山北斜面を慌てながら下って行くと、向こうからどこかで見た人が登ってくるではないか。
待ち合わせから1時間も遅れた私を心配した父が迎えに来てくれたのでした。
二人で歩いて、待ち合わせ場所の麦草峠へ。
待たせて心配をかけてしまったことを両親に謝り、帰りに紅葉とアルプスの展望を楽しみながら岐阜の家に帰投しました。
今回は花には会えませんでしたが、綺麗な苔に覆われた神秘的な森のハイキングが楽しめました。
コケとか樹木とか、まだまだ知らないことばかり。山は奥が深いです。
あと、コースタイムは、標準タイムより少し余裕をもって設定する必要があることを痛感した秋の山旅でした。
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