9.九重山 「風をあつめて」
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,175m
- 下り
- 748m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○瀬ノ本YHから登り始めたが、マイナールートで往来する登山者は少なく、当時コンパスを持っていなかったので、よくたどり着けたなぁと今更ながらそう思います。やはり牧ノ戸峠から登り始めたほうが無難です。駐車場も広いし。 |
写真
感想
祖母山から続く・・・・
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第9座 風をあつめて
5月5日もまた夜が明けきらない3時頃に目が覚めた。同じ部屋にいる人はまだ夢の中なので、音を出さないように布団をたたみ、ロビーで着替え、瀬の本高原YHに隣接されているオートキャンプ場の炊事場へ移動した。僕はここで単独山行としては初の試みである自炊をするのである。そのためにガスコンロを新規購入したのだ。
着火した瞬間にあまりの火力の強さに驚いた。ゴトクをたためば手の平サイズになる小型サイズなのになかなか侮れない。あっという間にお湯が沸くので今後の山行には欠かせないアイテムに定着しそうだ。僕はまずフリーズドライ食品のキムチリゾットを作った。食してみると初めて作った割にはうまく出来たなと思った。続いてふかひれスープを作り、最後はホットコーヒーで締めくくり、瀬の本高原YHを後にして、雨上がりの道路を歩き出した。
瀬の本登山道へはやまなみハイウェイを入り、久住高原ロードパーク入り口を右手に見ながら歩いて程ないところにあった。最初はクルマ一台通れるのではないかという広さの登山道を歩いた。背の高い樹林帯を抜け、勾配が徐々にきつくなると、樹木の背丈は2メートル前後になってくる。時折り樹木の向こうに太陽が耀き出している。来た道を顧みれば猟師山の横たわったアヒルのような山容が望めた。
しかし、ここでも地獄が待っていた。広かった登山道は狭くなり、遂には人1人通るのがやっとの狭さになった。時には笹や藪が登山道を覆い尽くす所もあった。僕は目印の赤テープを見失わないように慎重に登っていった。そうしているうちに扇ケ鼻のピークに到達した。ここまで人に出会わず心細い思いをしたが何とかここまで来れた。見上げてみれば九重連山が横たわっていた。
扇ケ鼻分岐に行くと、牧の戸峠から登ってくる登山者と合流した。やっとここで人に会えたとホッとした.登山者の出で立ちを眺めていると本格的な登山の装備をしている人よりも、家族連れで軽装備で登山をしている人が多かった。ここからは高原散歩を楽しむ感覚で歩き、多少の岩場を登り降りし、久住別れに着いた。
久住別れの周辺を眺めると硫黄山、天狗ケ城.久住山と自らを主張するかの如くそびえ、山肌からは激しくガスを噴いていた。僕はここで大きな荷物をデポし,空荷に近い状態でまず久住山に挑んだ。
久住山は九重連山の表座敷といった感があり,沢山の人がその頂を目指していた。岩で覆われた登山道は勾配がきつくなく難なく久住山の頂に到達した。その山頂から天狗ケ城に隠れて見えなかった九重山最高峰、中岳が見えた。道のりは遠そうで僕は一瞬たじろいだが、
「せっかくここまで来たんだ! いってみよう!」
僕は立ち上がり、久住山を後にした。
九重別れに戻り,天狗ケ城に向かってコルを越え、天狗ヶ城山頂へ向かわず右にいくと、御池という池に着く。その池のほとりを歩いて中岳に向かった。中岳は久住山ほど大きい山ではなかったが.九重連山の奥座敷といった趣ででそびえていた。その岩の塊を攀じるように登り、九重連山最高峰、中岳の頂を踏んた。久住山の時もそうだったが、霧で遠方の山々は望めなかったが、九重連山の山々は何とか望むことが出来た。これで百名山登頂は9座目となった。その後久住別れでデポした荷物を回収し、牧の戸峠で今回の山行は終わった。バスにも何とか乗れて、ホッとしながら車窓を眺めた。
今回の収穫としては山メシが作れたこと。課題は全体的にスケジュールが窮屈だったことと、余分な荷物はデポする所でデポすること。収穫よりも課題店が浮き出た山行だった。僕ってまだまだだな。
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