龍門山(紀の川市)、雲雀山白上山(有田市、湯浅町)【和歌山県】
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- GPS
- 06:11
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,133m
- 下り
- 1,127m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:20
[玉膸灰魯ぅング … 02:59
龍門山登山者駐車場 854 ― 杉原BS(地点A) 855 ― 川沿いから南へ右折(B) 859 ― 車道分離(C) 908 ― いったん山道へ(D) 919 ― 再び車道と合流(E) 922 ― 田代ルート・中央ルート分岐点(F) 926 ― 地蔵尊 942 ― 塵無池分岐点 944/塵無池往復/953 ― 地蔵尊 1009 ― 田代峠 1010/1011 ― 磁石岩 1027 ― 龍門山 1032/1038 ― 勝神コースの分岐点 1041 ― 蛇紋原分岐点 1048 ― 明神岩・風穴分岐点 1053/風穴と明神岩まで往復/1058 ― 標高533m標示 1105 ― 中央コース登山口 1122/1123 ― (地点F) 1130 ― (E) 1134 ― (D) 1136 ― (C) 1142 ― (B) 1148 ― (A) 1151 ― 龍門山登山者駐車場 1153
雲雀山、白上山ハイキング … 03:13
紀伊宮原駅 1301 ― 宮原橋北詰 1307 ― 宮原橋南詰 1311 ― 国道42号横断 1317 ― 得生寺 1319 ― 糸我稲荷 1321 ― 雲雀山登山口 1322 ― 宝篋印塔 1340 ― 雲雀山(白山権現) 1345/昼食/1405 ― 作業道へ 1406 ― 糸我峠 1416 ― 鹿打坂峠 1424/1425 ― 白上山方面分岐点(山道へ) 1452 ― 白上山 1453/1457 ― 作業道に合流(ア) 1501 ― 明恵上人東白上遺跡 1504 ― (ア) 1507 ― 西白上遺跡入口 1510/西白上遺跡往復/1523 ― 施無畏寺 1535/1537 ― 栖原海岸 1541 ― 幸神社 1547 ― 山田川(湯浅市街へ) 1600 ― 道町石柱 1608 ― 旧湯浅駅舎前 1613 ― 湯浅駅 1614
●行動時間
椨◆06:12
天候 | 曇り、霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
(和歌山=龍門山登山者駐車場) 登山者駐車場―龍門山―登山者駐車場 (龍門山登山者駐車場=湯浅駅前駐車場、湯浅駅=<JR紀勢線>=紀伊宮原駅) 紀伊宮原駅―雲雀山、白上山―湯浅駅 (湯浅駅前駐車場=和歌山) ●登山口へのアクセス (1)龍門山 ○龍門山登山者駐車場 ・15台程度は駐車可。駐車料金不要 ・京奈和道「紀ノ川東」ICを出て左折。県道122号のさらに先で右折。新竜門橋を経て紀ノ川左岸まで快適に移動できる。左岸の橋詰で県道13号和歌山方面へと右折。「竜門橋南詰」を左折しほどなく現れる県道13号旧道へと右折。300m程度走ると左手に駐車場が現れる ・JR和歌山線を使い粉河駅から登る場合は、駅を出て東へと進み、県道7号から123号竜門橋を渡る。直進すると、そのまま登山道となる (2)雲雀山、白上山 ○湯浅駅前駐車場 ・50台程度は駐車できそう。2時間まで無料、それ以降は100円/1時間。最大500円 ・湯浅駅を目標に進む。駅の西側に駐車場がある。湯浅駅は街の施設として立派に整備されており、大きさに驚かされる ○紀伊宮原駅 ・紀伊宮原駅には駐車場はないので、JR紀勢本線の普通電車で行く ・和歌山からであれば、湯浅行き、御坊行き、紀伊田辺行きの普通電車で約40分。毎時1,2本。510円 (2023.3現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(1)龍門山 ○駐車場〜田代コース分岐点〜中央コース ・駐車場からエバーグリーンヒルズと称する住宅街までは通常の舗装路。その先はコンクリート舗装の農業用作業道。次第に勾配もキツくなる。一部のみ歩行路が車道と分かれ、山道でショートカットする ・田代コースと中央コースの分岐点を過ぎると舗装路は勾配が緩み山肌に沿っていく ○田代コース ・龍門山県立自然公園の標識が立つ。よくある山道。特段に急なこともないが木段などの整備も見られない ・田代峠からは、緩やかな頂稜を進む。山頂も稜線の上のなだらかな広がり ○中央コース ・近畿自然歩道の一部をなしている。一部では木段整備もされている (2)雲雀山、白上山 ○紀伊宮原駅〜得生寺〜雲雀山登山口 ・舗装路を歩く。駅を出てほどなくの宮原橋からは熊野古道紀伊路をなぞる。得生寺を経て糸我稲荷も過ぎしばらく進むと「雲雀山登山口」がある ○雲雀山登山口〜雲雀山(白山権現) ・みかん用のモノレールに沿って登り始める。すぐにモノレールはなくなるが、その先も斜面を上り続ける。よくある山道 ・標示は少ないが一本道。上部には宝篋印塔や行場などさまざまな遺構が見られる。雲雀山頂の標示はないが、白山権現がそれと思われる ○雲雀山(白山権現)〜糸我峠〜鹿打坂峠〜白上山〜西白上遺跡〜施無畏寺〜栖原海岸 ・白上山付近を除いて殆ど農業用作業道。急勾配はない。案内標示も地元の手製のものがたまにあるだけ。基本的に道を逸れることはないので、道なりに進み続けると白上山の登り口に到着する ・白上山付近は、「明恵上人の行場〜」という表記に従い細い道に入っていくと、最高標高点がある。白上山はここだが、特に標示はない。白上山からも細い道を下りていくと、桜の木の下のT字路に突き当たる。右は東遺跡、左が下降路 ・東遺跡に立ち寄り、西遺跡方面へと進むと、西遺跡を過ぎ暫くで下降路に合流。それを降りていくと施無畏寺。寺からさらに下降すると栖原海岸に出る ○栖原海岸〜湯浅伝建地区〜湯浅駅 ・県道を歩く。海岸沿いに歩いて行くこともできるが、今回は栖原から湯浅の街中へと短絡する県道を行った (いずれの記述も2023.3現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる (1)龍門山 ・コンビニエンスストアは竜門橋の北側、国道24号沿いにある ・飲食店も同様に国道24号沿いに複数ある。県道13号を西へと進み、道なり紀美野町方面へと進むと人気の蕎麦屋もある (2)雲雀山、白上山 ・紀伊宮原、湯浅両駅付近にはコンビニエンスストアはない。いずれも駅付近を走る国道42号にはある ・飲食店は、いずれも駅から市街にかけて複数ある ・湯浅は重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)が指定されていることもあって来訪者が増えつつある。街中にはしらすやシロウオ料理などを扱う飲食店も多数ある ●日帰り温泉 (1)竜門山 ・紀の川市中心部から北へ向かうと「神通温泉」、東へ向かうと隣のかつらぎ町の「かつらぎ温泉 八風の湯」などがある (2)雲雀山、白上山 ・付近には日帰り温泉が複数。栖原温泉、湯浅温泉、金屋明恵温泉など。栖原温泉は時間も曜日も限定的なので事前に確認を。湯浅、金屋は日帰り主体の入浴施設 (いずれの記述も2023.3現在) |
写真
感想
[玉膸
雨の天気予報ながら、今月なかなか取れない空き時間をうまく使うことを考えた。限られた晴れ時間の中で、まずは龍門山に登り、見込み通りに下山できたら湯浅の雲雀山へと向かうこととした。Bプランとしては大旗山を考えた。
登山口には概ね予定通りに到着。だいたい雨は上がっているが山頂付近は雲の中。上は雨の中かもしれない。ちょうど桜が見頃になっている。沿道にも次々に現れる。曇り空だが、いくぶんなりとも春を感じさせてくれる。
住宅街を抜けるといかにも作業道といった風情のコンクリート舗装路になり、斜度も一気に上がる。雨あとでは苔などのぬめりで道が滑りやすい。登りでも気を遣うくらいで、帰りが心配になる。自動車道を分け、行止りの作業道を進むといったん山道になる。ちょっとの間、土の道を上がると再び作業道に合流。さらに上ると田尻コースの分岐点へ。
まだ作業道を行く中央コースを横目に田尻コースはここから山道へ。土と石の山道らしい道を登っていく。地蔵尊の先に塵無池分岐が現れる。
塵無池まで足を延ばしてみる。今日の天気も関係するだろうが、鬱蒼とした中に澱みのような小さな池があり、周囲の枯れ木もあって神秘感がある。池の畔にも小さな祠があった。
戻って先へと進む。沢筋のようなところも時折あるが、殆どは斜面の上り。とはいえ大塔山系のような急斜面に張り付いて登るわけでもなく、緩やかに上昇していく。
峠の手前にまた地蔵尊があり、それを過ぎると田代峠に到着。薄い踏み跡ながら南側への道もあるようだ。
ここからは、頂稜部を進む。幅もあり、切れ落ち感はない。暫く進むと磁石岩。磁気を発しているようだ。手ごろな持ち合わせがなく試してみることはしなかったが、昔よく気がついたものだと思う。
ちょうどその辺りから風がきつくなってきた。雨こそは降っていないが、風が強い。雲の中になる位なのだから風のみで済んでまだよかった。
ややあって山頂へ。展望案内と三角点の点名標があるだけの道筋上の通過点のよう。先へと進むと広場になっており、そちらには大きな山頂標示があった。ただし、そちらのほうがやや低いようだ。
風もあって、ゆっくり休む気にもなれないので、先を急ぐ。少々進んだ草原の端で勝神コースを分ける。しかし勝神コースとされる側は草に埋もれている。駐車場にあった看板通り、そちらは整備未了なのであろう。
こちらは中央コースへ。先ほどの田代コースは県立自然公園として標示の整備がなされていたが、こちらは近畿自然歩道。このほかにも駐車場は紀の川市が整備している。整備主体が誰であれ、手の入っている山だ。地元で愛されていることがよく分かる。
しばらく下降すると蛇紋原分岐。蛇紋岩が点在する地帯ということだろうが、ガスに紛れてはっきりとはわからない。その次は風穴と明神岩。進んでみると、風穴はよくわかる。穴は深そうで、解説板によると奥行は30mを超えるものということらしい。さらに先に行くと明神岩を横から眺められるようになっているようで、垂直の大岩の全容を間近に見ることができる。反対側を見ると、まだ咲き残るタムシバの白い花が見える。ガスの中でもその白さは際立っており、光を放つかのように浮かび上がっている。
戻って下降。時折段付けがあるが、気まぐれな施工で、ないところのほうが多い。しかも分岐側を行止りとする分岐案内が複数出てくる。その分岐側には段付け整備があるので、これまたややこしい。
軽快に下降し続けると、登山口に到着した。登山口からは紀の川市街やその先の紀泉アルプスなどを望むことができる。
そこからは作業道を淡々と進んで駐車場へと戻る。途中で振り返ると山頂部も姿を現しつつあるようだ。これは今日の行程を誤ったのかもしれない。こちらを後にしていれば山頂からの眺めも得られたかもしれない。
雲雀山、白上山
クルマで移動し湯浅駅1252発の普通列車で紀伊宮原駅へ。駅から東へと進み、熊野古道ルートに合流して宮原橋を渡る。有田川は大きな川だ。2級河川とはいえ、川幅は裕に400mはある。
糸我の集落に入り、得生寺を過ぎ糸我稲荷も過ぎる。道が作業道のようになってすぐに「雲雀山登山口」と書かれた分岐点が現れる。左に折れるその道は、みかん搬出用のモノレールに沿った急坂の細道。しばらくは転げ落ちそうな斜面を登る。ちょうどロープ場のロープのように、モノレールのレールが沿っている。それも頼りによじ登る。レールが切れると、急斜面のジグザグ道となる。
途中には石垣跡も見られる。昔から人が入っていたのであろうが、今は踏み跡だけが頼りの細い山道のみだ。宝篋印塔が現れる。号は約700年前のものだが、残念ながら古くからここにあるものではなく、明治期に移設されたものらしい。その背後には「有田みちくさクラブ」の手製標示が頂上へと導いてくれる。
標示に従いさらに登ると、行場や「経の崫」などいかにも修験を思わせる痕跡が現れる。それらを見やってさらにひと登りすると白山権現の前に出た。雲雀山という標示はないが、ここが雲雀山の山頂ということのようだ。代わりに「伊藤ヶ嶽」との名前がある。
白山権現の裏手も山頂部のうちであり、同じくらいの高度が続く。少々進んだところで昼食にした。
昼を終え、先に進む。山頂部から下るとすぐに農業用作業道に出る。そのうち尾根筋を走る作業道を進む。おおむね尾根をなぞっているのでアップダウンがそれなりにある。
やがて糸我峠。かつて熊野古道歩きでも通った峠だ。今回は熊野古道を横切り、尾根を忠実に進む。次には鹿内坂峠が現れ、そこからは下り傾向になる。峠から少々行くと「和同開珎」発掘の地があるが、こんな山中に奈良・平安時代の通過があったことに驚く。
変化の乏しい作業道を行くうちに、ようやく海が姿を現す。栖原海岸だ。これから一山登るが、先ではあの海岸に降り立つことになるはずだ。
みかん畑の中を登っていくと、道が尽きるところで山へと登る細い道に誘導される。それを登りきると白上山の頂上。しかし残念ながら山名標などは見当たらない。
山頂を後にして道なりに下降していく。桜の木の下でT字路にぶつかる。左が下降路、右が明恵上人の東白上遺跡がある。いったん右へと進み、突き当たりの先にある遺跡へ。率塔婆がある小さなスペースが遺跡ということらしい。折り返して下降路へ。西白上遺跡はすぐに現れた。ひと登りすると、湯浅の海が目の前に広がる遺跡に到着。険しい海岸線のおかげで、海際の高地になっていることがわかる。
引き返して海岸を目指す。降り始めてしばらくで施無畏寺。ここも明恵上人ゆかりの寺とのこと。お詣りして先へ。坂道を降りきると、栖原海岸沿いの道に出た。浜ではキャンプの家族連れも見える。
ちょうどその頃から霧雨模様に。天気予報よりもずいぶん早い。
端崎周りで歩き、海の眺めを楽しみたかったのだが、雨が本降りになっても困る。やむなく短絡路である県道20号をまっすぐに進むことにした。
湯浅の古い街並みまでは20分ほどの距離だった。先週来仕事もあって何度も街を歩いているので今日はそれも省略。古い街並みには観光客らしい人の姿も見え、ようやく人の移動が戻ってきたことを実感する。
駅前に戻ると、旧湯浅駅舎のリノベーション工事も夕方を迎えて仕舞途中。先ほどは見えていた再現窓枠も再び工事フェンスに覆われている。完成すれば、開業当初の姿に近い駅舎になるようだ。
鉄道好きとしては、工事終了が待ち遠しい。
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