温泉と山歩き(稲子湯〜本沢温泉〜硫黄岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,467m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
天候 | 1日目 晴れ時々曇り 2日目 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありませんでした。 |
写真
感想
アルプスがそろそろ冠雪しそうな時期ということで、ラストチャンスで行くか迷っていた。
でも台風が来るとの予報もあり、無理しない方針で。
「温泉と紅葉」目的の山行もそそられるということで、奥様が前から行ってみたいと言っていた北八ヶ岳の本沢温泉を目的地に出発。
稲子の湯から本沢温泉までの道は終始ゆるやかで優しい。
苔むす森の木道などはいかにも北八ヶ岳という感じで、安らぎながら歩いた。
といってもテント担ぎなのでやはり重いは重い。
ザックの重さというのは気分的に慣れても、肉体はあまり順応してくれていないような。
本沢温泉は風光明媚な雰囲気の山小屋で一目で好きになった。
手ぬぐいのデザインも素敵。
日本一高い標高の野天風呂(日本一高い温泉は立山のみくりが池ですが)に入ってみた。
硫黄岳が眼前に見える。爆裂火口の湯川に湧く温泉。
「最高〜!」と一人貸切状態に浸っていたのも束の間、次から次へとお客さんが入ってきて
御夫婦や家族連れですぐ混みこみに。奥様方が湯船にははいられず、足湯のみなので一方的に見られる形で出て着替えなければならず、少々恥ずかしい思いをした。
なかなか思いきりのいる温泉である。貴重な面白い体験だった。
(女性は水着等で入られる人たちも多いようです)
翌日、天気予報を見ると台風が遅れていてこの日は持ちそうとの事。
7月にも登った硫黄岳の山頂は素晴らしかったので、急遽足を伸ばして登る事にする。
(奥様はのんびりしたいとの事なのでここからソロ)
硫黄岳山頂までは本沢温泉から2時間弱の道。
噴煙を上げる御獄山がよく見える。
あんな事があっても、遠くから眺めると御獄は御獄で変わらず美しい。
あの噴火被害の当事者や遺族ならそんな感傷に浸れる事なども
無いのだろうな・・とも思いながら。
人間の存在の儚さ。大自然の雄大で圧倒的すぎる力。
畏怖しながらも登らざるを得ない魅力とは何か。
色々な事を考えながら歩いた。
色々沸き起こる思考が整理されないまま硫黄岳山頂に着いた。
泣きたくなるくらい美しかった。いや、一人だったので少し泣いた。
言葉で言い表せられない感情。
感動と言ってしまうと途端につまらない形にはめられてしまうような。
本沢温泉に戻り、テントを撤収して下山。
下山後は「稲子の湯」に入った。
ここは飲泉もできる100%源泉のお風呂。良いお湯だった。
北八ヶ岳の紅葉と温泉、硫黄岳の絶景。
今回もまた忘れられない山行になった。
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