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Yamareco

記録ID: 53377
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積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

竜ヶ岳〜雨ヶ岳〜毛無山

2009年12月20日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
07:28
距離
17.0km
登り
1,528m
下り
1,615m

コースタイム

07:40 本栖湖駐車場
09:25 竜ヶ岳山頂
10:00 端足峠
11:10 雨ヶ岳山頂
12:55 毛無山山頂
15:10 朝霧グリーンパーク入口バス停
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2009年12月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
昨日の12/19(土)は八ヶ岳や南アルプス方面は雪雲に覆われていましたが、富士山や御坂方面は快晴で、稜線がよく見えていました。今日12/20(日)も同じような気圧配置ということもあり快晴の富士山が見える事を期待して富士御坂山塊の最高峰、毛無山に出かけることにしました。

今日は下山口の朝霧高原からバスで戻る計画でしたので本栖湖畔の駐車場に車を停めさせてもらいましたが、登山口にある本栖湖キャンプ場には竜ヶ岳登山者向けの広い駐車場も用意されています。キャンプ場の中のバンガロー帯には頻繁に竜ヶ岳方面への指導票がありますので、従っていけば難なく登山道の取り付きまで辿りつけます。

登山道に取り付くと暫くは樹林帯の中の九十九折れの道を登っていきます。東屋と石仏のあるあたりまで登ると一気に富士山のパノラマが開けますので、思わず歓声をあげてしまいました。

竜ヶ岳の山頂までは急な笹の斜面を登っていきますが登山道は九十九折れに付けられているうえに、笹は良く刈り払われているので非常に歩きやすいです。途中では本栖湖を眼下に見下ろすことができます。

竜ヶ岳の山頂は笹原が刈り払われた広くて平らな山頂でした。この時期は富士山から日の出がみられるとのことで沢山の方で賑わっていました。

竜ヶ岳から端足峠まではもったいないくらい高度を下げてしまいますが、広くて明瞭な道が続きます。端足峠から雨ヶ岳までは急斜面をまっすぐに登っていく道で、このルートで最もきつい登りでした。雨ヶ岳山頂の少し手前から結局毛無山山頂付近までは登山道に積雪がありますので、アイゼンは必携です。特に陽の当らない樹林帯の中では踏まれた雪がアイスバーンになっています。雨ヶ岳山頂からは富士山を真正面に見る事ができます。竜ヶ岳から雨ヶ岳までは誰にも出会う事がありませんでしたが、雨ヶ岳山頂では2組ほどの方に会う事ができました。

雨ヶ岳山頂から少し下るとタカデッキまでは再び苦しい登りが続きます。タカデッキ付近からは南アルプス方面を望むことができましたが、残念ながら前衛の低山を除いて雪雲に覆われていました。

タカデッキから少し下ってから大見岳に登り返しますが、このあたりは樹氷が見られました。1959mの大見岳山頂付近は木々に囲まれて眺望もありませんし、これといった標柱もありませんでした。その代わりに毛無山に向かって少し進んだところにある天子山塊最高点の1964m付近に大見岳とかかれた簡素な標柱がありました。平坦な尾根を進んでいくと一等三角点のある毛無山山頂に到着します。

毛無山山頂から少し下ると地蔵峠方面と朝霧高原方面の分岐があります。ここから朝霧高原方面の登山口までは凄まじい急斜面を一気に下っていきます。下りといってもあまりに斜面が急ですのでペースは稼げません。下山途中には不動の滝と名前の付けられた立派な滝を見る事ができました。展望台付近は断崖の上ですので、あまり身を乗り出して滝を見ると危険です。

毛無山登山口付近の神社を通過すれば国道139号線にあるバス停まで30分ほどの舗装路歩きとなります。バス停付近からは天子山塊全景を見渡せますが、この付近からは一等三角点のあった毛無山山頂よりも大見岳がずっと立派に見えました。
本栖湖湖畔の駐車場に車を停める。朝の最低気温はこの付近で氷点下11度。寒い!
2009年12月20日 07:22撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 7:22
本栖湖湖畔の駐車場に車を停める。朝の最低気温はこの付近で氷点下11度。寒い!
湖畔の車道を少し歩いてから本栖湖キャンプ場方面へ曲がる。
2009年12月20日 07:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 7:50
湖畔の車道を少し歩いてから本栖湖キャンプ場方面へ曲がる。
登山道の取り付いてから暫くは樹林帯の中のつづら折れの道を登る。
2009年12月20日 08:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 8:24
登山道の取り付いてから暫くは樹林帯の中のつづら折れの道を登る。
東屋と石仏のある平地からは竜ヶ岳が良く見える。石仏は小屋の中。
2009年12月20日 08:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 8:47
東屋と石仏のある平地からは竜ヶ岳が良く見える。石仏は小屋の中。
西湖周辺の山梨百名山たち。
2009年12月20日 08:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 8:54
西湖周辺の山梨百名山たち。
笹原の急斜面を登る。
2009年12月20日 08:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 8:58
笹原の急斜面を登る。
本栖湖を見下ろせるポイント。
2009年12月20日 09:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 9:15
本栖湖を見下ろせるポイント。
竜ヶ岳山頂は広々とした平地。
2009年12月20日 09:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 9:33
竜ヶ岳山頂は広々とした平地。
竜ヶ岳から雨ヶ岳方面に向かう。右のピークが雨ヶ岳。左のピークはタカデッキ。
2009年12月20日 09:35撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 9:35
竜ヶ岳から雨ヶ岳方面に向かう。右のピークが雨ヶ岳。左のピークはタカデッキ。
端足峠に向かって下る。正面に見える雨ヶ岳への登り返しはこのルートで最も厳しい登り。
2009年12月20日 09:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 9:48
端足峠に向かって下る。正面に見える雨ヶ岳への登り返しはこのルートで最も厳しい登り。
端足峠。1265m。
2009年12月20日 09:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 9:58
端足峠。1265m。
雨ヶ岳に向かって急な斜面を登る。
2009年12月20日 10:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 10:39
雨ヶ岳に向かって急な斜面を登る。
遠く駿河湾が金色に輝いていました。
2009年12月20日 10:52撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 10:52
遠く駿河湾が金色に輝いていました。
雨ヶ岳山頂手前付近から登山道に積雪が見られた。
2009年12月20日 11:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 11:04
雨ヶ岳山頂手前付近から登山道に積雪が見られた。
雨ヶ岳から見る富士山。
2009年12月20日 11:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 11:10
雨ヶ岳から見る富士山。
タカデッキに向かって積雪の登山道を登る。
2009年12月20日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 11:23
タカデッキに向かって積雪の登山道を登る。
左手には常に快晴の富士山を見る事ができました。
2009年12月20日 11:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 11:58
左手には常に快晴の富士山を見る事ができました。
タカデッキ山頂から大見岳、毛無山方面への縦走路。
2009年12月20日 12:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 12:09
タカデッキ山頂から大見岳、毛無山方面への縦走路。
1959mの大見岳山頂に眺望はありません。これといった標柱のようなものもありませんでした。
2009年12月20日 12:37撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 12:37
1959mの大見岳山頂に眺望はありません。これといった標柱のようなものもありませんでした。
1964mの天子山塊最高点にはこのような標柱が。この岩の上が最高点のようです。
2009年12月20日 12:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 12:43
1964mの天子山塊最高点にはこのような標柱が。この岩の上が最高点のようです。
樹氷がカラカラと音を立てていました。
2009年12月20日 12:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 12:50
樹氷がカラカラと音を立てていました。
毛無山の山頂。一等三角点がありますが、尾根の一角といった感じです。
2009年12月20日 13:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 13:01
毛無山の山頂。一等三角点がありますが、尾根の一角といった感じです。
毛無山山頂から少し下ると地蔵峠方面との分岐点。
2009年12月20日 13:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 13:08
毛無山山頂から少し下ると地蔵峠方面との分岐点。
長者ヶ岳、天子ヶ岳方面に続く尾根。
2009年12月20日 13:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 13:14
長者ヶ岳、天子ヶ岳方面に続く尾根。
朝霧高原に向かってものすごい勢いで高度を下げていく。
2009年12月20日 13:19撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 13:19
朝霧高原に向かってものすごい勢いで高度を下げていく。
不動の滝は2段の秀麗な滝でした。
2009年12月20日 14:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 14:13
不動の滝は2段の秀麗な滝でした。
沢沿いの林道を下っていきます。
2009年12月20日 14:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 14:33
沢沿いの林道を下っていきます。
バス停に向かって歩いていると、どこからか現れた犬に付きまとわれた。精いっぱいの怖い顔をしたら去って行った。(私は犬が苦手)
2009年12月20日 14:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 14:43
バス停に向かって歩いていると、どこからか現れた犬に付きまとわれた。精いっぱいの怖い顔をしたら去って行った。(私は犬が苦手)
振り返ると縦走してきた毛無山。右からタカデッキ、大見岳、毛無山。山頂はぱっとしなかったが、この付近からは中央に見える大見岳がとても立派に見える。
2009年12月20日 15:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 15:12
振り返ると縦走してきた毛無山。右からタカデッキ、大見岳、毛無山。山頂はぱっとしなかったが、この付近からは中央に見える大見岳がとても立派に見える。
国道139号線の朝霧グリーンパーク入口バス停。ここから本栖湖行きのバスに乗った。
2009年12月20日 15:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 70, Canon
12/20 15:13
国道139号線の朝霧グリーンパーク入口バス停。ここから本栖湖行きのバスに乗った。
撮影機器:

感想

冬型の気圧配置で八ヶ岳や南アルプス方面は雪雲に覆われていることが予想されるため、太平洋側の富士御坂方面の竜ヶ岳、毛無山に登ってきました。

寒気が流れ込んでいるため気温は低かったですが、予想通り快晴の青空に浮かぶ富士山の眺めを堪能することができました。

登山開始から間もなく沢山の人が下山してくるので、どういうルートを歩いてこられたのか不思議でしたが、話をきいたところこの時期は富士山山頂付近から登る日の出を見る事ができるそうで、みなさん夜明け前から竜ヶ岳に登られていたそうです。

冬の山梨の山を楽しむのであればこの山域が一番良いかもしれませんね。広葉樹は葉を落としていますので稜線からの眺めも良いですし、夏場では見られない澄んだ青空がとても気持ちよかったです。ただ、この冬一番の寒気が流れ込んでいるということもあってとても寒かったです。ザックにぶら下げていたペットボトルの水がいつの間にか凍っていました。

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