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Yamareco

記録ID: 5368995
全員に公開
山滑走
十和田湖・八甲田

南八甲田BC 櫛ヶ峯2本(横岳経由)

2023年04月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:49
距離
13.7km
登り
1,213m
下り
1,198m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:00
休憩
0:48
合計
7:48
5:14
122
7:16
7:33
105
9:18
9:28
57
10:25
10:41
105
12:26
12:31
31
13:02
13:02
0
13:02
ゴール地点
天候 薄日が差していた。風が当たるところは寒かった
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
スノーシェッド周辺に3.4台停めれそう
コース状況/
危険箇所等
・雪はまだしっかりありました(全体的には例年より10日〜2週間くらい雪解けが早い印象)
ただしこれから1日単位で藪が広がってくると思われる。
・横岳直下クラックあり、尾根はまだかろうじて繋がってました
・櫛の東斜面は大きな雪庇がほとんどなく、尾根から斜面がよく見えました。見た感じクラックも無さそうでした
その他周辺情報 城ヶ倉トイレは利用不可
スノーシェッド脇から入山
スノーシェッド脇から入山
朝日が登る
このルートはもう少し大丈夫そうだね
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このルートはもう少し大丈夫そうだね
でもウネリが多く、早朝のカチカチ雪ではちょっとした段差がスキーでは大変だった。
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でもウネリが多く、早朝のカチカチ雪ではちょっとした段差がスキーでは大変だった。
これ見たさにいつも左寄りに行ってしまう
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これ見たさにいつも左寄りに行ってしまう
酸ヶ湯沢、鬼面沢、地獄湯ノ沢
皆さんのお好みは?
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酸ヶ湯沢、鬼面沢、地獄湯ノ沢
皆さんのお好みは?
私はこの沢も最近気になっている
私はこの沢も最近気になっている
上から突然単独スキーヤーが降りてきてびっくり。泊まったのかな。
上から突然単独スキーヤーが降りてきてびっくり。泊まったのかな。
ひたすら山頂に向かって直進。ヒールリフターは左足だけ一段上げた♪
ひたすら山頂に向かって直進。ヒールリフターは左足だけ一段上げた♪
雲海が素敵😍
横岳山頂に到着!と振り返ると単独男性も同時に到着。
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横岳山頂に到着!と振り返ると単独男性も同時に到着。
赤倉まで往復すると聞き、真っ先に思い浮かんで尋ねたらやっぱりOTSさんでした!
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赤倉まで往復すると聞き、真っ先に思い浮かんで尋ねたらやっぱりOTSさんでした!
撮っていただきました!
ちょんまげみたいな360°カメラが変なので、もう一羽止まらせてみた♪
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撮っていただきました!
ちょんまげみたいな360°カメラが変なので、もう一羽止まらせてみた♪
当初シールで降りる予定でしたがガリガリだったのでどうしようかと悩んでいたら、OTSさんは滑走準備をしだしたので、私も便乗して下までご一緒させていただくことに♪
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当初シールで降りる予定でしたがガリガリだったのでどうしようかと悩んでいたら、OTSさんは滑走準備をしだしたので、私も便乗して下までご一緒させていただくことに♪
嬉しい楽しいセッション!
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嬉しい楽しいセッション!
ガリガリのおかげで遠くまで滑ってこれた。シールのままで降りずよかった!
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ガリガリのおかげで遠くまで滑ってこれた。シールのままで降りずよかった!
逆川方面
シールを貼ったらOTSさんとはお別れです。それぞれのペースでそれぞれの目的に向かってGO!
シールを貼ったらOTSさんとはお別れです。それぞれのペースでそれぞれの目的に向かってGO!
本日の滑走会場。斜面は向こう側。
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本日の滑走会場。斜面は向こう側。
隣の下岳の北側斜面を滑ってみたい。戻すのがとても難しそうだ。
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隣の下岳の北側斜面を滑ってみたい。戻すのがとても難しそうだ。
雲が二層になっていて、その隙間から青空と岩木山の山頂がちょうど覗いていた〜😍
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雲が二層になっていて、その隙間から青空と岩木山の山頂がちょうど覗いていた〜😍
近づいてきた
肩に乗るところでクトー装着
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肩に乗るところでクトー装着
こんなに小さい癖に300kcal!
半分食べて残りはポケットに。
こんなに小さい癖に300kcal!
半分食べて残りはポケットに。
この雪庇の下をいつも滑って戻すので、今日もそのつもりでいたのだけど、あとで大変な思いをすることに。
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この雪庇の下をいつも滑って戻すので、今日もそのつもりでいたのだけど、あとで大変な思いをすることに。
風が突然強くなりめちゃくちゃ寒くなったので、ハードシェルとネックウォーマーをプラス。薄手のグローブもテムレスにチェンジ。
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風が突然強くなりめちゃくちゃ寒くなったので、ハードシェルとネックウォーマーをプラス。薄手のグローブもテムレスにチェンジ。
OTSさんが滑り降りて行ったのが見えたのですかさず撮ったけど、どこにいるかわからない。笑
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OTSさんが滑り降りて行ったのが見えたのですかさず撮ったけど、どこにいるかわからない。笑
雪庇がなくて斜面と尾根の境が曖昧な感じ。
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雪庇がなくて斜面と尾根の境が曖昧な感じ。
見通し良く斜面チェックしやすい
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見通し良く斜面チェックしやすい
去年の今頃に1人で大冒険した、南沢〜横岳の稜線
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去年の今頃に1人で大冒険した、南沢〜横岳の稜線
貸切の櫛ヶ峯に到着!
正直なところかなり心細い!笑
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貸切の櫛ヶ峯に到着!
正直なところかなり心細い!笑
十和田湖は霞んでほとんど見えず
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十和田湖は霞んでほとんど見えず
さあ目的の南東尾根を滑るよ〜!
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さあ目的の南東尾根を滑るよ〜!
ひゃほー♪
C1353付近まで落とした。とても良い雰囲気でかなり気に入った😍
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C1353付近まで落とした。とても良い雰囲気でかなり気に入った😍
こっちからも斜面チェック。尾根よりさらに良さそう!
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こっちからも斜面チェック。尾根よりさらに良さそう!
二度目の山頂。まだ貸切。
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二度目の山頂。まだ貸切。
2本目はど真ん中へ!OTSさんのシュプールもあった。
2本目はど真ん中へ!OTSさんのシュプールもあった。
それでは、行ってまいる!
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それでは、行ってまいる!
滑走中の動画より
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滑走中の動画より
最高の1本だった!
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最高の1本だった!
のんびりシールを貼っていると東から不穏な雲が流れてきているのに気付きすぐ移動開始。この後例の雪庇下トラバースゾーンへ…(シールだとこんなに大変だとは思いもよらず)
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のんびりシールを貼っていると東から不穏な雲が流れてきているのに気付きすぐ移動開始。この後例の雪庇下トラバースゾーンへ…(シールだとこんなに大変だとは思いもよらず)
核心のトラバースが終わりひと安心。雲はだいぶ流れてきているけど、せめて横岳の近くに行くまでは待って〜。
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核心のトラバースが終わりひと安心。雲はだいぶ流れてきているけど、せめて横岳の近くに行くまでは待って〜。
横岳が遠い〜
休憩は立ち食い程度に黙々と歩き続けて横岳直下へ。尾根ではなく正面をやや右寄りに登った。ここでまたクトーを使う。
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休憩は立ち食い程度に黙々と歩き続けて横岳直下へ。尾根ではなく正面をやや右寄りに登った。ここでまたクトーを使う。
登り返した横岳山頂から横沼
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登り返した横岳山頂から横沼
絵になっている方がいたので、勝手に激写!
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絵になっている方がいたので、勝手に激写!
本当の山頂に初めて立ち寄ってみた♪
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本当の山頂に初めて立ち寄ってみた♪
本当の山頂でシールオフして一気に下山!トラバースより真下に落としたい人♪
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本当の山頂でシールオフして一気に下山!トラバースより真下に落としたい人♪
最後まで板が走り15分で下山完了♪
今日も大冒険で楽しかった!
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最後まで板が走り15分で下山完了♪
今日も大冒険で楽しかった!

装備

個人装備
通常の登山装備一式 スキーバンドやリピートタイやダクトテープとナイフ等一式 雪崩対策道具一式 簡易ハーネスとロープ代わりのスリング各種とカラビナ モバイルバッテリーと予備GPS用の古いiPhone11Pro スキーアイゼンとウィペット1本 スクレーパーと春用ワックスと板の水を拭き取る為の布 ココヘリ ゴーグル予備 360°カメラ 熊避けの電子ホイッスル

感想






午後から天気が崩れる予報だったため、思い切って日の出スタートの横岳経由で櫛へ。
遥々行く櫛ヶ峯なのに、その大斜面を登りルートに戻すための消極的な滑走で終わらせたくなかったので、あくまでも目的は滑走。
そんなわけで、1番興味があった南東尾根と、東斜面のど真ん中ラインの2本を、登り返し覚悟で計画に練り込んでみた。

初めて滑った長い長い尾根は、前半は足元を探るようにやや慎重に、後半は思い切って縦に落として一気に滑った。
滑り終えたC1,353付近は山深い感じがして、また晴れて暖かだったこともあり、とても気に入った。

ところが私は緊張していたようで、シールを前後逆に3回も立て続けに間違えて貼ってしまった。
なんだったのかよくわからないけれど、とにかくそんな調子だったので、その3回失敗したシールの方が登り返しの途中で剥がれてしまった。
剥がれ出すとまず音でわかる。
思い出したくない間の抜けた嫌な音がする。
おまけに右足裏も痛みだした。

2度目の山頂も、まだ誰もいなかった。
強風で心細かったけれど、心を落ち着かせてやるべきことをひとつずつこなしていった。
まずシールをスクレーパーで丁寧に水切りして、さらに化繊のミニタオルで接着面の水分を拭き取ってからザックにしまった。
板の滑走面には簡易ワックスを塗った。
食欲はあまりなかったけれど、少し食べてたっぷり水分を補給した。
次に雪のない山頂広場まで再び歩いて行って、岩に腰掛けて痛む足のブーツを脱いでマッサージとストレッチをした。
一つ一つの作業が面倒で仕方なかったけれど、これらを省くと絶対に痛い目に遭うことがわかっていたので、黙々とやるべきことをやった。

そして2本目の滑走。
ど真ん中以外に候補はなかった。
幸い上から下までよく見えて、先行者のシュプールもある。
今度は最初から全力で行った。
素晴らしいザラメの斜面を、風になって滑降した。
いつもは見られたくない私だけれど、はじめてこの姿を誰かに見てほしい、と思った。

滑り終えて再びシールを貼る。
雪がつかないよう充分注意を払って、今度はしっかり接着できたことを確認した。
右足の痛みも無くなっていて安堵した。

ところがそのあたりで、東からやってくる雲がどんどん山を呑み込んでいることに気がついた。
雲は低く、自分と同じ高さにあった。
急に不安と焦りが襲ってきた。
行きで目星をつけてあった、雪庇下のほんの数メートルの急傾斜トラバースが恐ろしく長く感じ、谷足がずるっとするたびに(こんなところ、滑走モードなら一瞬で通過できるのに…!)と無性に苛立った。
今季体で覚えた、ザラメ急斜面でエッジをしっかり噛ませるためのコツを総動員し、とにかく丁寧に慎重に通過した。
この滑落が許されないほんの少しのトラバースが、この日1番の核心だった。

その後は来た道を戻るだけ。
登り返した横岳では多くの人に出会い、その中にはよく知ったガイドさんなどもいて嬉しかった。
横岳からの最後の滑走は、ひと言で表せば解放感。
15分で車まで戻ってこれた。

蓋を開ければ様々なアクシデントや困難があったけれど、一応計画は成功に終わり、大きな安堵と達成感に浸ることができた。
ソロは危ないと言われることが多いけれど、私はソロで多くのことを学んでいる。
なぜならひとつひとつの判断が、大袈裟に言えば命懸けだからだ。
そのくらい真剣な気持ちで、山と自分に対して向き合っているということを、単独行を愛する人(例えばこの日出会ったOさんもそんな1人だ)なら、きっと共感してくれることだろう。

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訪問者数:399人

コメント

ふくろうさん
真摯に山に向き合っているふくろうさんと一緒に滑れて楽しかったです。出来ればもう少し緩んだザラメの斜面が良かったですね(笑)
2023/4/16 23:38
OTS2015さん
当初のシール滑走からの迷走の背負い計画(笑)で随分時間をロスするところでしたので、あのタイミングでお会いできたことは私には二重の幸運でした♪
あのガリガリでも綺麗に滑っていたので相当滑りは上手なのだろうなと思いました♪
櫛のザラメを滑降する姿を撮りたかったですが、OTSさん速すぎでウォーリーを探せみたいな写真しか撮れんかった…😁
私ですら誰かに見てほしいと思ったほどにあの櫛の斜面は良かったから、それが唯一の残念です!(もっと足速くなりたい…笑)
2023/4/17 8:15
櫛ヶ峯の斜面も登り返すとは!
あっぱれ!!お疲れ様でしたーー😊
2023/4/17 13:14
chohoさん
とにかく滑りたくて滑りたくて!
もうそれだけが原動力😄
最近検定落ちちゃったおかげで、自分の悪いところがわかってねえ。
それを矯正しながら滑るのが楽しくて仕方ないのさ❣️
2023/4/17 15:05
楽しいが一番😆
それに目標もあれば疲れ知らず☺️👍
俺はなんだかんだで、鳥海山で早々にBC終了しちゃったみたいで💦少し物足りない...

来シーズンもまた是非お願いしますー
夏山誘われると何処にでも行きますー😆

残雪期BCがっつり楽しんでください♪
2023/4/17 21:52
chohoさん
あの大岳は数年に一度の大当たりだったなあ。こちらこそぜひまた「これがバックカントリー」をしましょ!😁
2023/4/17 23:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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