鳥海山(吹浦口)
- GPS
- 05:51
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,291m
- 下り
- 1,267m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:52
13:17-13:50 鳥海山(新山) -> スキー滑降(七五三掛の入口で数mだけ歩き)
14:20 扇子森コル -> シートラーゲン
14:36 扇子森 -> スキー滑降
15:05 吹浦口登山口
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳥海ブルーラインは夜間通行中。朝8時に解除 【駐車地】 吹浦口駐車場。朝9時の時点でいっぱいで、路肩に駐車。 100mほど下の大平駐車場は十分余裕があったので、無理せずここに駐車した方が良かったかも。その方が長く滑れるし。 入山口は5mほどの雪の壁ができているが、すでに階段状に雪が崩されているため問題なく登れる。GW前半はこの壁を登れずに鉾立口に移動した人もいたようだ。 |
その他周辺情報 | 【風呂】道の駅 象潟「ねむの丘」眺海の湯 \350 【朝食】海鮮どんや とびしま ズケ丼 \680 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] MADSHUS:EPOCH/22 Designs:TeleBulldog/Scarpa: T2 '13モデル
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感想
■感想
ともかく面白かったです。これまで200回を超える山スキーツアーの中でもベスト3に入るくらい。
コースも変化に富んで良いのですが、なにより雪質が最高でした。これはたまたまだったのかもしませんが、過去3回のGWの鳥海山ツアーはいずれも雪質に恵まれたので、この時期はある程度期待して良いのかもしれません。
緩斜面が多く豪快な滑りはできませんが、これだけ雄大な景色の中をこれだけ快適に滑れると、ちょっと格別なものがあります。
■記録
9:13 1071m 吹浦口出発。まずは見晴台に向け標高差250mほどをシール登行。上部は多少急勾配になり、ジグザグに登っていく。
登り切ると広大な緩斜面。多くの人が鳥海山山頂方面に向かっているが(山頂はまだ見えない)、西鳥海の笙ヶ岳などのピークに向かっている人もいる。
10:51 1701m 鳥海湖外輪。ここで初めて鳥海山山頂が姿を現す。しかしまだまだ遠い・・・。
御浜小屋で小休止後、外輪上をトラバース気味に歩いて扇子森に達すると、ここから標高差60mの下り。さほどの標高差ではないので、ここはシールのまま滑る。
11:43 1790m 七五三掛(しめかけ)。ここから千蛇谷へトラバースすることになるが、見ているとみんな板を担いでアイゼンで歩いている。はてスキーを脱ぐ必要はあるのだろうかとシールのままちょっと歩いてみるが、雪は硬いとはいえエッジは十分引っかかる。これなら問題なかろうと我々はシールのままトラバース。アイゼンの連中は苦労しているので、たぶんこのほうが楽だったろう。
11:56 1800m 千蛇谷。外輪山と中央火口丘(新山)の間の広々とした馬蹄状の谷で、なかなか雄大な風景だ。
あとはこの緩やかな斜面を淡々と登っていくだけだが、昨日の疲れもあってかペースが上がらず、こんな緩斜面でも休み休みになってしまう。
馬蹄型の谷をグルッと回り込んで最奥まで詰めたところで、七高山から下ってくるルートに合流。そちら(矢島口ルート)から降りてくる人も多い。
この先も山頂までシールのまま登ることができる。切り立った岩峰ゆえ最後は板を背負って登る必要があると思っていたので、これはけっこう意外だった。
13:18 2224m 鳥海山(新山)山頂。溶岩ドームであるこの山頂は瓦礫がデコボコと堆積しており、無雪期には大勢が休憩できるような場所などないのだが、この時期は全体的に雪で埋まっていて、ちょっとした広場ができている。ここにスキー板をデポし、一番高い尖塔(これが山頂か)を往復する。
休憩後、滑走開始。谷の中を登ってきたので気づかなかったのだが、南側をちょっと下ると広場になっていて、ここに大物忌神社が建っていた。帰りはこの神社横の急斜面を滑って谷まで下りる。
そして千蛇谷の滑降。傾斜はさほどないのだが、これが抜群に楽しい。ともかく圧倒的に滑りやすい雪質なのだ。ゲレンデでもなかなかこうはいかない。自分はテレマークターンをするとすぐ疲れて休み休みになるのだが、これだけ滑りやすいとロングピッチで滑っていける。
14:03 1809m 七五三掛へのトラバース入口。往路より10mほど上に夏道があり、そこから取り付く。
先行パーティーはシートラーゲンの準備をしているが、我々はスキーのまま。ただしトラバース斜面に出るまでちょっとだけ夏道が露出していたため、その数mだけ板を脱ぐ必要があった。
七五三掛の広場を抜けたら、扇子森の登り口まで小ピークをトラバース。ほとんど傾斜はないが、こんなところでもどんどん滑っていけるのでとても楽しい。
14:19 1694m 御田ヶ原分岐。ここから扇子森へ標高差50mほどの登り返し。15分ほどかかったが、階段状のトレースが付いていたのでさほど苦にはならない。
扇子森に出たら再びスキーを履き、傾斜のない鳥海湖外輪山上を半円を描くように滑る。
御浜小屋を越えたら第2ステージ。海に向かっての広大なスロープの滑降だ。
まずは見晴台に向け緩やかな大斜面の滑走。千蛇谷より傾斜は少ないのだが、やはり良く滑る雪質で、ロングピッチで快適に滑っていける。
見晴台に出たら、ここから海に向かって最後の滑走。吹浦口駐車スペースのすぐ下に大平山荘も見えるが、そちらまでのほうが快適に滑れそう。これなら大混雑の吹浦口駐車スペースではなく、大平駐車場に停めても良かったかもしれない。
最後の最後で雪は柔らかめとなり、斜面も荒れ気味になる。といってもここまでのコンディションが良すぎただけであり、最後まで楽しく滑り続けることができた。
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