男鬼山〜イワス〜高取☆新緑と好展望と
- GPS
- 06:04
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 725m
- 下り
- 721m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
男鬼山までは一部に林道を歩くが、大部分の行程は一般登山道なし 高取から先も一般登山道なし、 尾根の北斜面は古道を下るが、途中から道は不明瞭 |
写真
感想
この日は随分と前からyamanekoさんよりユッキーさんがヤマシャクヤクを愉しみたいと言っておられるので一緒にどうですかと声を掛けていただいたのですが、日が近付いてきても連絡が来ない…ちょっと不安になりながらも連絡待ちしておりました。
流石に忘れられる訳もなくちゃんと連絡がありました♪
だけど肝心のユッキーさんが都合で不参加となってしまったのがとても残念なのです。
今回男鬼山がコースに組んであり男鬼山と聞くととても地味で残念な印象を受けてしまったのですが、とんでもありません!
男鬼山もアプローチを変えたらとっても素敵なお山なのです。まあ、山頂の残念な感じは変わらないのですが。
ヤマシャクヤクは私達を歓迎してくれました♪
新緑がとっても気持ちが良い♪
そして思いがけないプレゼントもザックが重くなるくらいたんまり♪
yamanekoさんご夫婦がご馳走して下さる山ごはんはうんま〜い♪
幸せを感じまくる充実の山歩きでした。
今回も大当たりの素敵なコース。来年も訪れたいのです。
今回もyamanekoさんには何から何までお世話になりありがとうございます。
凄く楽しく癒される山旅でした♪
この日は前々よりYさんをこの北鈴鹿にご案内すべく、予定を決めていたが、生憎、Yさんは町内会の大掃除の予定が土曜日から日曜日に変更になってしまったらしい。この日の予定を空けておいて下さったハナさんにお付き合い頂いて、男鬼からイワスを経て高取に周回す
風穴で有名な河内を過ぎて、芹川に沿った細い車道を上流に向かうとすぐに道路には路駐した車が続々と現れる。落合の登山口の駐車場に停めることが出来なかった車だ。車のナンバー・プレートを見ると大阪や名古屋、三重とかなり遠方から来られている車が多い。落合から男鬼の集落跡に向かう林道に入ると、植林の中に設けられた道路余地に車を停めて出発する。
桧の植林を登ってゆく。最初は急登であるが、ひとしきり登るとすぐにも斜度は緩くなり、尾根上には涼しい風が吹き渡るようになる。尾根を進むうちに自然林の疎林が広がる緩斜面となる。降り注ぐ新緑の透過光が広々とした樹間になんとも清々しい空間にしている。林間には苔むした石灰岩の集簇が現れる。岩影を覗き込んで見ると人目を憚るかのように山芍薬の花がひっそりと咲いていた。
尾根上に広がる緩斜面はどこでも自由気ままに歩くことが出来る。地図に記されている台地にはどのような光景が広がっているのだろうと気になっていたが、想像をはるかに上回る美しい場所であった。今回のような周回コースを計画しなければあまり人が訪れる場所ではないが、北部鈴鹿は時として思いがけずこのような美しい樹林に出会うことが出来るのが嬉しいところだ。
P593を過ぎて尾根が北向きに方向を変えると、広々とした尾根は急速に収束し雑木林の間は石灰岩の岩だらけの歩きにくい尾根となる。尾根をしばらく進むと林道に交叉する。林道沿いには蕨が生えているが、既に成長したものが多い。
しばらく林道を歩き、植林の小さな谷を経て再び尾根に乗る。植林の尾根を進むと忽然と斜面の南側に広々とした伐採斜面に出る。正面にはこれから辿る比婆山から高取にかけての新緑の尾根の展望が広がる。足元を見ると、一面に蕨が群生している。ここでしばし、蕨の収穫に勤しむことになる。
Ca600mにかけては楓の高木からなる実に清々しい新緑の疎林が広がっている。その新緑の美しさに歓声を上げながら緩やかな斜面を登ってゆく。Ca600mの山頂部にもカレンフェルトの岩影に山芍薬がひっそりと美しい花を咲かせていた。
ca600mのピークを越えて斜面の西側に入ると急に樹々の樹高が低くなり、また樹間も狭くなる。二次林がまだ若いのだろう。このような樹林の変化を見ると、北鈴鹿の林相の美しい自然林は長い間の人々の手入れの結果であることが伺われる。果たして若木の密集した二次林は綺麗な樹林に成長しうるのだろうか。
林道を越えて男鬼山の東側斜面を登る。斜面からは霊仙山の大展望が広がる。嬉しいのは霊仙山の手前にここまで歩いてきた美しい新緑の尾根を俯瞰することが出来ることだ。ここでも足元には蕨が数多く生えているが、既に大量に収穫したところなので、さすがに食指が動かない。
男鬼山の東側斜面を歩く人は少ないが、この山は遠目にも西側は植林、東側は自然林と山頂を境に二色に分かれており、山の印象が歩き方によってはまるで異なるものになる。
男鬼山の山頂を訪れるのは数年ぶりであるが、以前は伐採された杉の樹が散乱して、山名標のある一角にたどり着くまでジャングルジムのような状態だったのだが、かなりスッキリとしている。しかし、肝心の山名標が掛けられた樹が見当たらない。記憶を頼りに山名標があったあたりを探してみると、山名標を掛けられた樹も悉く地面に倒れていた。
男鬼山の山頂からは西側の植林の中を下降してゆく。山の南側で林道に出ると、移動式のトイレが二つ、設置されていた。工事でもしているのだろう。再び植林の中に入り、送電線鉄塔に出る。鉄塔の南側の伐採された斜面からは送電線が続くイワス方面の展望が広がるが、送電線巡視路をわずかに降ると、左手の林道の法面の上から目の前に大きく霊仙の展望が広がる。
男鬼峠には多くの車が停められており、バイクも訪れている。男鬼峠からイワスに向かって新緑の清々しい尾根を歩いてゆくと、突如として前方からけたたましいエンジン音が聞こえてくる。前方からオフロード・バイクの集団が降りてくる。男鬼峠からも別のバイクが登ってくる。我々が向かうイワスに登られるのだろうかと危惧したが、同じ集団の仲間だったようだ。
バイクが降っていった後は静寂が戻る。バイクが走行した後は地面が抉れ、登山道とは別にタイヤの痕が刻まれている。すぐにイワスの山頂に到着する。山頂からは住友鉱業による採石場の岩壁の西側に好展望が広がり、紺碧の琵琶湖の彼方には比良の山並みも綺麗に見えている。下の方からは再びバイクの音が聞こえてくる。新緑の樹林の中を走り回っているのだろう。
静かな山頂を我々のみで独占する時間は長くは続かなかった。ランチの調理の準備を始めると30人ほどの大パーティーが到着する。丁度、ランチのタイミングを見計らって山頂に辿り着くように計画されていたのだろう。確かにこの山頂はランチに格好なので、考えることは同じである。途端に山頂は行楽地のように賑やかな雰囲気となる。
この日はガーリックをオリーブオイルで炒めたところにバターを加え、蕨と筍をソテーする。そこにライスとハナビラタケを投入して山菜リゾットを作る。食後はコーヒーを淹れると、ハナさんお手製のパンケーキをご馳走になる。デザートが多くなったが、昨日の神戸の出張でお土産に購入した窯焼きシュークリームも持参したので、すっかり満腹になる。
賑わう山頂を後に高取を目指す。まずは比婆山の山頂に登るとこのピークの北東からも新緑の谷ごしに霊仙の展望が大きく広がる。ピークからわずかに東に進むと三国岳、御池岳の展望も広がる。
新緑の尾根を進むと尾根上に忽然と平坦地が現れる。男鬼入谷城址の曲輪の一つにたどり着いたようだ。主郭から深い堀切に降りて、尾根をさらに先に進む、高取のピークが近づくと再び山芍薬の花々が現れる。斜面に一面に咲く山芍薬を満喫したところで、九十九折りの古道を辿って急峻な斜面を下降し、林道に着地する。バイクの集団には閉口したが、新緑に山芍薬、そして春の山の幸にも恵まれた山行であった。
下山後、久しぶりに河内の風緑を訪れる。ここの天然水と天然素材のみを使用したかき氷が楽しみで、以前はこの山域を訪れる度に立ち寄ったものだが、コロナ禍と最近では店主の手の怪我により長いこと休業しておられたのだった。かき氷のメニューが以前に比べてかなり少なくなったのが残念ではあるが、新緑を眺めながらいただく、採れたてのいちごと甘酒のかき氷はいずれも贅沢な味わいだった。
風緑から出て、店の前に一面に広がる射干(シャガ)の花の写真を撮っていると、河内の風穴の駐車場の管理をしておられる地元の方が「これは鹿の仕業なんや」と仰る。少し前まではイタドリなどが生える草地だったのが、最近は鹿が増え過ぎて草を全て食べてしまったらしい。そこに鹿が食べない射干が一面に繁茂したということらしい。そういえば山芍薬も毒があり、鹿が食べない花の一つだ。そのうち山で見かける花は鹿が食べないものに限られるようになるのかもしれない。
コメント
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えりゃ〜コースで男鬼山に登られたんだね。
寅は最短距離で登れるコースばっかり探すもんな。
倒木だらけの男鬼山山頂、山頂プレートが付けられた木も倒木となったんだね。
ん?謎の東西石碑の写真がないね。
はなちゃん、比婆之山で呼んでくれてありがとう。
高取山西峰でも呼んでくれたんだね。
ヤマシャクが咲き出しで、皆さん喜んだことでしょう。
お疲れ様でした。
謎の東西石碑は気付かずスルーしてました💦
足元の蕨に気を取られてたからかなぁ?
今回の周回コースは超オススメ。
来年も蕨狩りがてら訪れたいのです😚
もちろんヤマシャクを愛でるのも忘れませんよー😉
私、4/22にbiwa爺と一緒に、高取→比婆山→比婆神社と周回しましたよ。天気はよかったものの、冷たい風が吹いてちょっと寒かったですね。お目当ての白玉ちゃんは、まだあまり開花していませんでした。多分、今頃は最盛期になっていると思います。今年は花の開花時期が早いと思い、少し早めに行ったのですが、例年どおりだったようです。このあたりのピークでは、猿ヶ山、イワス、イブキ、男鬼山、向山などに登ったことがあります。
昨年はニアミスでしたが、今年は一日違いとなりましたね。
前日との比較は出来ないのですが、この日は終始暖かく、かなりの花が蕾から開花したのではないかと思われます。このあたりは新緑も山の地形も魅力的なところが多いですね。
レコが上がってくるのを心待ちにしていました♪
あー、ほんとにこの日、ご一緒させていただきたかったです。
とってもとっても残念です😂
毎年この時期に自治会の大掃除があって幾度となくお山のチャンスを逃してきています涙。
真っ白で上品な山芍薬、ほんとに素敵ですね。
その姿は知っていてもいまだに群生を見たことがありません。
来年もしもまたチャンスあれば、ぜひお願いしたいです。
あ、それから下山後のカキ氷もすごく気になっています。
ぜひカキ氷もセットでリベンジしたいところです笑
ヤマシャクとても良かったですよ。
そして新緑が美しい事!!
そして食い意地がはった欲張りオバサンは蕨にウハウハでした😅
とても素敵な山歩きでした。
来年是非ご一緒したいですね♡
昨日から泊まりがけの山行に出かけていたのでレスが遅くなり失礼しました。
かき氷はゆっきーさんも気に入られるだろうと思います。
来年は大掃除の日程が変更にならないことを願いましょう。
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