初雪?冬支度の静かな上高地堪能 大正池〜横尾周遊歩き
- GPS
- 08:35
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 336m
- 下り
- 332m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:35
天候 | 雪あられ時々曇り時々晴れ 時折強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:【上高地〜新島々】上高地からの乗車時に整理券が必要。整理券は乗車券購入時に発行してもらえる。乗車時は整理券順に乗車案内される。 繁忙期は朝の到着時に購入してしまったほうがよいようだ。遅くなると希望の便の整理券が終了ということもあるらしい。 今回は朝いちの整理券取得にこだわる必要はなかった。がらがらだったので都合のいい時に窓口に行けば乗りたい便にのれた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されたほぼ平坦なみち。砂利敷・木道等。 猿がよく現れる。人なれしていて、すぐそばを歩いても逃げない。危害を加えることはなさそうだが、ちょっかいを出さないほうがいいでしょう。明神〜岳沢湿原のあたりで群れに遭遇。巣になっている?強い獣臭がした。 |
写真
感想
高山で仕事がはいった。これはチャンスとアルプスへ寄っていくことにした。
平湯に前泊できるな。どうせなら未踏の上高地をからめよう。日帰りなら焼岳か西穂独標かな。けど焼岳はちょうど11月2日から上高地へのルートが冬期閉鎖だ。必然的に、ターゲットは西穂独標となった。穂高と名のつく山をかじれるだけでも心躍る気持ちだ。
前日、仕事をとっとと終わらせ、ウキウキ気分で高山から平湯へ。ところが平湯についた途端冷たい雨・・・。ほとんど人いないし!!
前泊地で天気予報をチェック。西穂高岳の予報は雨、氷点下の気温、風速20m!。ロープウェイも強風で本日運転中止していたらしい。う〜ん・・・。まぁとりあえず朝一で上高地にいってみよう。ZZZ…。
翌朝5:00、少々の頭痛を伴って起床。風邪っぽくはないし低気圧の影響?。昨夜飲みすぎたかな?外をチェック。雨は上がっている。とりあえずいってみよう。
始発のバスを狙い平湯BTへ。誰もいない・・・。間違えたかな?タバコを一服していると係員の人も一服に来た。間違ってはいない。完全に時機を外しただけだ。
バスは自分含め5名の乗客という寂しい状況で出発。途中、大正池で自分以外の乗客全員降車。貸切状態で上高地BTへ。
バスをおりる。
寒い!雪あられが舞う。強風で体感温度も激下り。稜線からは風の唸りがゴーゴーと不気味にひびいてくる。今シーズン初の氷点下なのでことさらきつく感じる。あいかわらずほとんど人もいない。
とりあえず帰りのバス券を買っておく。暖房の効いた室内からアクリルで寒気を遮られたカウンター越しに係員曰く「おお〜初雪ですね〜」。震える手で受け取った整理券をみると9番だった。
なかなか火がつかないタバコに火をつけ、真っ白のガスにおおわれて見えない西穂を仰ぎながら考える。さあどうする。麓でこんなだと稜線は半端じゃないことになっているぞ。きっと凍死の遭難事故ってこんな天候の時に強行して発生するんだろうな・・・。
予定変更!本日は上高地散策だ!こうなったら上高地を堪能してやる。
まずド定番の河童橋へ。河川沿い樹木の紅葉もほぼ終わり、穂高も見えない河童橋はただの小さな吊り橋だった。梓川のものすごくきれいな水がせめてもの救いだ。
上高地エリアのはじっこである大正池へ移動する。
こんなことなら、はじめから大正池で降りておけばよかった。整理券なんかいらないくらいの閑散だし。
途中の田代湿原でお猿さんと遭遇。おおー。近くを通過しても逃げない。人なれしているんだな。熊の遭遇情報もあるようだ。
大正池。
ぼちぼち時期外れの観光客も出現しはじめた。きれいな池だ。焼岳も麓のみで我慢。雪景色とか絶景だろうな〜。
Uターンして北上。来た道の対岸を歩くべく、田代橋にて梓川を渡るとすぐに西穂高岳登山口。今日のような荒天ではなく好天だったらここから登るつもりだったのだ。要リベンジですな。
なかなかかっこいい霞沢岳を眺めながら30分。ふたたび河童橋をわたる。朝よりはちょっとだけ穂高が見える範囲が広がった。この調子で好転しますように。五千尺ホテル前の水場で水をいただく。上高地ビジターセンター。中をのぞく。家族へのみやげに好適なアイテムが並ぶ。ビジターセンターのすぐ隣が小梨平野営場。本日は一張のみ。レンタルテントもあるらしい。いつか来てみたいな。
さあ次の目的地明神へ。徳澤、時間が許せば横尾へまで足を延ばすつもりだ。
梓川に近づいたり遠ざかったりしながら樹林帯をあるく。砂利敷きの広く整備された歩きやすい道だ。時折青空が見えるも、雪あられと風はあいかわらず。
河童橋から小一時間で明神。灰皿があるのがありがたい。タバコ一服。徳澤へ。かろうじて見える穂高のふもとを左手に眺めながら歩く。50分で徳澤へ。誰もいないテン場は寂しいばかり。牧場跡だという草原のテン場は快適だろうな。徳澤食堂というこぎれいな食堂に心ひかれたが本日はパス。時計をみる。行ける。横尾まで行ってみよう。右手に行くと蝶ヶ岳へつながる道標を左手横尾方面へ向かう。
徳澤からはぐっと人が少なくなった。観光客は皆無ですれ違うのはほぼ登山者のみだ。皆どこからか降りてきたのだろう。雨具フル装備・大荷物で降りてきている。自分は上衣こそ防水ハードシェルであるが下は普通の山ズボン。ある方と会話を交わす。涸沢あたりは昨日から5〜6センチの積雪だったとのこと。やはり山は荒れ模様だ。
歩くこと30分。右膝の内側の関節に違和感を感じる。かまわず歩き続けると痛みを伴い始めた。自分の限界はこの程度の距離(18辧砲覆里?休憩らしい休憩もせずに歩き通したのがいけなかったか。不安を抱えながら横尾到着。
寒風と雪あられが乱舞する、横尾はがらんとしていた。だれもいない。
膝も痛いしここで昼とする。いつもは1時間程度かけて山めしを堪能するのだが、今日は一人だし、時間制約が厳しいであろうことは想定していたのでランチパックとアンパン。一息ついたら戻らなくては。今、12:45。16時のバスには乗りたいな。コースタイムぴったりでギリギリか。
復路出発。膝が痛む。びっこをひく感じになってしまう。
動き出して膝が温まってくるとだいぶ楽になる。
鍛錬がたりないな・・・。
明神に近づいてくるとまたもや猿と遭遇。こんどは複数匹だ。よく見るなー今日は。
あとからきた、重装備の軍団に抜かれる。膝が痛くて調子があがらない。
明神の分岐を折れて明神橋を渡り、明神池へ向かう。池前の小屋は囲炉裏があり何ともいい雰囲気だ。ここも見るだけ。
明神池は確かに幻想的だったが、この時期この天気ではいまいちだったかな。
時間も押しているのでさっさと歩を進める。
次はゴールの河童橋。あいかわらず膝は痛いがあと少し。
岳沢湿原に近づいてくるとまたもや猿に遭遇。逃げるでもなく同じ方向に進んでいるし、歩くにつれ頭数が増えてくる。こりゃ群れの中に突っ込んじゃったかな?
意外と鋭いキバを持つ猿の画像が頭に浮かぶ。やや警戒しながらすすむと前方から急に獣臭が強烈に漂ってきた。猿の叫び声も聞こえる。。。。これってヤバくないかい?そういえば、熊の目撃情報もあったけな。進行方向に猿の大群か、大きな獣がいるのは間違いなさそうだ。・・・
即Uターン。膝の痛いのも忘れ早足でしばらく戻ってから、歩道に並行して敷かれる治山運搬路へ緊急避難。運搬路は猿はいないし獣臭もしなかった。ふー。
岳沢登山口で歩道へ戻り、少々歩くと本日のゴール河童橋が見えた。穂高もちょっとだけ裾をみせてくれていた。
土産買ったり、自宅用に水を汲んでたりしていて、結局16時のバスには間に合わなかった。次の16:45のバスの整理券をもらうと4番。上高地は間もなく店じまいです。
今回は天気に恵まれなかったが、閑散とした上高地という貴重な体験をできたこと。自分の体の限界を知れたこと。今後のアルプス山行の際の下見をできたことなど学びが多かった。
そして、獣のにおいと膝の痛みが印象に残ったハイキングでした。
今回は公共交通機関でのアクセスだったので、帰路の渋滞も気にせず、びっこひきながら帰りましたとさ。
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