大和三山（耳成山、天香久山、畝傍山）と藤原京の史跡巡り

2023年05月10日(水) [日帰り]

• GPS: 07:28
• 距離: 19.8km
• 登り: 312m
• 下り: 299m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:51
• 休憩: 1:37
• 合計: 7:28

9:35 スタート地点
9:48 9:48 耳成山公園
10:03 10:06 耳成山
10:27 10:28 耳成山公園
10:50 11:43 八木札の辻
11:56 12:08 おふさ観音寺
12:32 12:32 藤原宮跡
13:18 13:22 天香久山
13:30 13:36 天香山神社
14:34 14:36 本薬師寺跡
15:18 15:19 畝傍御陵前駅
15:33 15:35 神武天皇陵
16:14 16:23 畝傍山
16:46 16:50 橿原神宮
17:03 橿原神宮前駅

三山ともに標高200m以下の山。
暗いところはやぶ蚊がいます。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

写真

5/10 9:51

まず、耳成山に向かいます。

5/10 9:53

耳成山は、万葉集では「耳梨山」の表現される。どの方向から見てもきれいな円錐形のため、余計な「耳」の部分のない「耳無山」に由来したものらしい。

5/10 9:54

「香具山は 畝火ををしと 耳梨と相あらそひき 神代よりかくにあるらし古昔（いにしへ）も 然（しか）にあれこそ うつせみも 嬬（つま）をあらそふらしき」（巻1、13） 『万葉集』では、三山を男女の三角関係に例えた中大兄皇子の歌にも詠まれるなどしている。ふむふむ。。。

5/10 9:55

この階段から。

5/10 9:57

灯ろうが立ち並ぶ。

5/10 10:05

耳成山口神社

5/10 10:10

山頂は、ほとんど木々に覆われているが、西方面の景色が望める。スタート地点の近鉄八木駅だ。

5/10 10:55

八木札の交流館。
古道の「横大路」と「下ツ道」が交差するポイントにある。

5/10 11:30

この建物は、旅籠や。
伊勢講などの人々が宿泊したようです。
ビデオを見たり、学芸員さんの詳しい説明を聞きました。

5/10 11:48

見栄えのする二階と屋根。
旅籠屋として、当時のランドマークだった。
尾根の隅に、「波乗り兎」。他に鶴や亀の瓦も。

5/10 12:03

おふさ観音。

5/10 12:04

提灯まつりの最中でした。
ばらもきれい。

5/10 12:07

いろとりどりの鮮やかな提灯。

5/10 12:07

庭もきれい。

5/10 12:30

次は、「藤原京資料室」。
JAの2階にあります。

5/10 12:28

大和三山に囲まれる位置に藤原京はあった。
藤原京は、平城京に遷都されるまでの日本の首都とされた。

5/10 12:26

藤原京資料室の展望台からは、藤原京が一望できる。
が、それといって遺構は残っていないようだ。

5/10 12:30

広大な空き地。
これまで開拓もされず、残っているのが不思議。

5/10 12:36

藤原京の大極殿院南門の跡。
（頭のなかには、平城京の復元建物が想像される）

5/10 12:37

5/10 12:38

この森は、大極殿の基壇の跡で「大宮土壇」と呼ばれる。
天武天皇、持統天皇の時代に藤原京は造営された。

5/10 12:45

ひばり。
ピーチクチクチィーピーチクチクチィー。。。
えんえんと鳴いている。

5/10 12:58

奈良文化財研究所の藤原京跡資料室で勉強。

5/10 13:15

そして、香久山へ。
名勝地としては、「香具山」の表記になるようだ。

5/10 13:21

「春過ぎて夏来にけらし白妙の　衣干すてふ天の香具山」（持統天皇）
「香久山は、多武峰（とおのみね）、音羽山につづく龍門山塊の一部で、一番山容は目立たず、面積も9ヘクタールと小さいが一番知られている山」

5/10 13:23

天香久山の山頂に鎮座する國常立（くにとこたち）神社。
山というよりは小高い丘の印象であるが、古代から「天」という尊称が付くほど三山のうち最も神聖視された。天から山が2つに分かれて落ち、1つが伊予国（愛媛県）「天山（あめやま）」となり1つが大和国「天加具山」になったと『伊予国風土記』逸文に記されているとのこと。

5/10 13:25

祭神として祀られている國常立神は日本神話の根源神で、『古事記』では神世七代の最初の神とされている。小さな祠の前に深さ1mほどの壺が埋められており、雨乞いの神事に使われるそうだ。

5/10 13:23

次に向かう畝傍（うねび）山が見えた。

5/10 13:36

ふもとに下って、天香山神社に。
ひっそりとした荘厳な雰囲気。祭神は櫛真智命神（くしまちのみことのかみ）で、古事記や日本書紀に登場する由緒ある神社。

5/10 13:38

柿本人麻呂　
ひさかたの 天の香具山 この夕(ゆふへ) 霞(かすみ)たなびく 春立つらしも

5/10 14:01

畝尾都多本神社（うねおつたもとじんじゃ）
この神社も万葉集に出てくる古い神社のようだ。

5/10 14:20

藤原京朱雀大路跡

5/10 14:40

本薬師寺跡。

5/10 14:41

「天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒祈願のために建立した寺。文武天皇2(698)年、藤原京に完成した。現在の場所へは平城京遷都に伴って移築された。現在では遺構として金堂跡と東西両塔跡に大きな礎石だけが残されている。」

5/10 15:37

次は、神武天皇陵。初代天皇。なんと紀元前600年頃の話。
実在の人物かどうかは不明。

5/10 15:39

天照大御神の五世孫であり、奈良盆地一帯の指導者長髄彦らを滅ぼして一帯を征服（神武東征）。遷都した畝傍橿原宮（現在の奈良県橿原市）にて即位して日本国を建国したと言われる。

5/10 15:59

橿原神宮の敷地に入り、畝傍山を目指す。

5/10 16:08

頂上まで、くねくねと迂回しながら、ずっとゆるやかな登りが続く。大和三山では一番標高が高いが、一番登りやすい。
登山道は歩きやすい。
田の畝のようにくねくねした尾根を多く持つことから、畝傍山(うねびやま)と名付けられたそうだ。

5/10 16:17

金剛山〜葛城山の山並み。

5/10 16:21

ネットで調べると、大阪の住吉さんの御神木だそうです。

5/10 16:25

畝傍山　山頂199m到着。

5/10 16:52

橿原神宮は、神武天皇を祭っている。
平成28年（2016年）は、当神宮の御祭神神武天皇様が崩御されてから2600年という式年の年だったようだ。

5/10 16:57

橿原神宮をあとに、神宮前駅に向かった。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

感想

kaitoron

大和三山とともに、橿原市の歴史ある寺社・史跡をめぐることができた。
大和三山のうち、特に天香久山は、百人一首「春過ぎて夏来にけらし白妙の　衣干すてふ天の香具山」（持統天皇）という和歌に、どんなところだろうと高校時代から思っていた場所だった。その場所に立てて念願がかなった。但し、そんな余韻は感じられなかった。1400年前は、もっとも神聖でかつ、人気のスポットだったのだろうか。。。

八木辻の交流館では、日本遺産に登録されている竹内街道・横大路（大道）、奈良とをつなぐ下ツ道のクロスポイントにあり、1400年以上前からの古い歴史に触れることができた。紹介ビデオを見るとともに、学芸員の方から、詳細な説明をいただいた。
今度は、堺から竹内街道・横大路を歩いて、今井町の古い町並みも見たい。