【多摩100山】笹尾根縦走(槇寄山→丸山→土俵岳→浅間峠→熊倉山)
- GPS
- 05:42
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,085m
- 下り
- 1,363m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 5:51
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
↓ 西東京バス(数馬行き)「数馬」バス停 〜 富士急バス(上野原駅行き)「井戸\バス停 |
写真
感想
今日は最高気温30℃超えと真夏の天候だった。
まだ5月半ばだというのに。
つくづくここ数年の天候は乱れているように思う。
今日は槇寄山から三国山までの笹尾根コースを歩いていくことにした。
三頭山と、生藤山から裏高尾までの稜線は経験済みだが、このルートはまだ未踏であった。
スタートは西東京バス「数馬」バス停から槇寄山へ登り、そこから笹尾根を東へ歩き、三国山で下山して、軍刀利神社をゴール地点とするルートである。
やや長めのコースであるが、今までの経験から行けるだろうと踏んでいた。
しかし今日は真夏日の登山ということをもう少し考慮すべきだったと思う。
数馬までは武蔵五日市からバスに乗って来た。
早朝にも関わらず混雑していたが、終点の数馬に着いた頃には僕一人だけだった。
ちなみにバスの中に、アニメの派手なコスプレをした人がいた。「このすば」のアクアと言えばわかるだろうか。カメラを構えて撮影の体制を取っていた。
明らかに異彩を放っている。
しかし彼(彼女?)を見たのは初めてという気はしなかった。
登山口しか無さそうなバス停で降りていったが、あの姿で登山しに行ったのだろうか。
【数馬〜槇寄山】
バス停から程近くのところに登山口がある。
あまり使われてないようで、非常に細い道になっている。
そしていきなり急登から始まる。傾斜の角度が結構エグい。
登り始めから既にふくらはぎに負担がかかり少々痛い。
早朝ながら気温も高く、早々に汗が流れる。
仲ノ平からのルートと合流すると、傾斜はややゆるやかになり、やっと落ち着いた山行になる。
登山口からおよそ一時間で槇寄山山頂に着く。
槇寄山は標高1188.2mの山で、東京都西多摩郡檜原村と山梨県上野原市の境に位置する。
三頭山を除けば笹尾根の最高峰に位置する。
つまりここからゴールまでは標高は下り調子となる。
山頂はあまり広くはなく、周りは木々で覆われてる。しかし南側だけ開けている部分があり、ここから富士山がハッキリと望めた。
ベンチもあるのでゆっくり休んでいたかったが、蚊がうっとおしかったためすぐに出発する。
【槇寄山〜丸山】
槇寄山山頂からは、笹尾根を進んでいく。
ただひたすら笹尾根を進んでいく。
ここから標高を下げつつも小さな登り返しが幾つかあるので、じわじわと体力が奪われるのがわかる。
次のピークの丸山まで行くと、少し長めの登り返しがあり、ここで少し休憩することにした。
丸山は特に眺望はなく、ただのピークのようだった。
この尾根には分岐路が各所に点在されている。
例えば槇寄山山頂から順に、田和峠、数馬峠、笛吹(うずしき)峠、浅間峠などがある。
いずれも都道226号線に繋がっており、万が一体力切れや兵糧不足になっても、最寄りの分岐路から下山できる。いわばエスケープルートだ。
今回は真夏日のためエスケープも視野に入れていたが、いずれの分岐路にも行かずに済んだ。済んだが....。
【丸山〜浅間峠】
丸山からはまたしばらく標高を下げ続ける。
笛吹バス停に続く小棡(こゆずり)峠を通過し、さらに進むと土俵岳というピークに着く。
ここも特に何もない。
ここからまた標高をガクッと下げるが、浅間峠までのアップダウンがあり、今まで溜まっていた疲労も相まって、かなり辛かった。
数ヶ月前に登った戸倉三山を思わせる。
急な坂をよろよろと下っていき、浅間峠に着く。
ここは広場になっていて屋根付きベンチが置いてある、笹尾根の数少ない休憩スポットだ。
ちょうど正午に差し掛かっていたため、ここで昼休憩をとることにした。
足の痛みも感じてきたため、ここからエスケープすることも考えたが、体力にまだ余力があり、ドリンクの残量にも余裕はあったので、最後まで登ることにした。
しかし、後悔することになる。
【浅間峠〜熊倉山】
浅間峠での休憩を終えて出発し、少し経ったところで、顔が青ざめてくる。
次のピークである熊倉山まで急登が続くのだ。
今日が涼しい日であったなら、このまま難なく登れただろう。
しかし炎天下の中、身体が徐々にバテていることを実感し、ちょっとした坂でもかなりの疲労感を伴う。
基本的に笹尾根は植林帯が続くため直射日光が当たりづらくはなっているものの、熱気は確実に伝わっている。
気づけば水筒の中身も減っていき、焦りを感じ始める。
浅間峠でエスケープすべきだったとここで後悔する。
坂を登ってもなかなか熊倉山に辿り着けないことに苛立ちを感じ、何度もヤマレコをチラチラと確認してしまう。
ぜーぜーと息切れしつつ、ゆっくりと坂を登り、ようやく熊倉山に着く。
ベンチもあったので熊倉山で腰を据えて休憩しようと思ったが、異常な量の蚊が飛んでいた。
あまりにも大量に湧いていたため、蚊の鳴き声がハーモニーになってもはや騒音レベルになっていた。
ここに長くいてはダメだと思い、重い腰を上げて先へ進む。
【熊倉山〜軍刀利神社】
熊倉山から、最後のピークである三国山山頂まで1kmもない距離にあった。
しかし、そこまでアップダウンを乗り越えなければならない。
ものの十分程度でつける距離だが、些細なアップダウンですらもう限界だった。
このまま三国山には寄らずに軍刀利神社まで下山することにした。
この下山ルートであれば麓まで割とすぐに着ける。
しかし、下りはじめの道は非常に狭いトラバース道になっていて非常に危険だった。
少し時間はかかるが、桜のプロムナードを経由して鎌沢まで下るルートのほうが良かったのかもしれない。
軍刀利神社まで着くと、ここからは砂利道に変わり、さらに進んでいくと井戸集落が見えてくる。
山に囲まれていて非常に眺めの良い町だ。
舗装道路を少し歩くと、井戸バス停に着く。
本数は非常に少なく、バスが来るまで二時間ほどここで待たなければ行けない。
一時間歩けば上野原駅まで行けるが、そんな体力は微塵も残っていなかった。
幸い自動販売機があったので、ここで水分補給が出来た。
今回改めて思ったのは、炎天下の登山はとにかく頻繁な水分補給が必要になる。
合計2リットル分の飲み物を持って来ていたが、これでかなりギリギリだった。
今日みたいな真夏日は最低でも3リットルは用意したほうがいいと思った。
また、多少の余力はあっても途中で離脱することも考えなくてはならない。
(まぁそもそもこんな日に山の中を17km歩くってのもどうかと思うが...。)
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