低山の迷宮―九鬼山〜馬立山〜御前山(シモバシラの氷華も発見)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 970m
- 下り
- 1,034m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
高尾08:20(JR中央本線) 大月08:55/09:04(富士急行) 田野倉09:09 復路: 猿橋14:51(JR中央本線) 高尾15:33 |
写真
感想
最初は奥武蔵あたりを散策しようかと考えていたが、やはり富士山を間近に見たくなったので中央線沿線の本社ヶ丸にしようとしていた。
が、12月上旬としては珍しいくらいの寒気が南下してきたので、標高1000mまでに抑えておこうと思い、大月の九鬼山にすることにした。
ただ九鬼山だけだと物足りなさそうなので、田野倉から九鬼山へ登り、馬立山、御前山を経て猿橋に下りることにする。
こうすると、今まで歩いたところが、中央線の甲斐大和駅〜笹子雁ヶ原摺山〜笹子駅〜滝子山〜初狩駅〜高川山〜田野倉駅〜九鬼山〜御前山〜猿橋駅〜百蔵山と1本で繋がることにもなる。
ヤマレコで検索したところ猿橋駅から御前山に登り、馬立山を経て九鬼山へ至る方が道が分かりやすいようなのだが、始めに遠くまで行って近くまで戻ってくる方が好きなので、田野倉駅から登り猿橋駅に下りてくる道を取った。
低山ほど歩けそうな地形が多く道が分かりにくいものだが、そもそも田野倉駅から九鬼山への登山口の取り付きが分かりにくい。
これは地形図よりも住宅地図を見た方がいいかもしれない。
今日は寒気が強いので富士山は雲をかぶっているかと思っていたのだが、意外にもくっきりと雲なしの姿を見せている。
住宅の奥が登山口になっていて、そこから沢を横切り登山道が始まる。
尾根を上がっていく道で、途中平坦なところから既に富士山方面がきれいに見える。
富士山の前には7月に登った杓子山の特徴のあるトンガリも見えている。
山頂に至るまでに何度も飛行機のような騒音が聞こえ不快に思っていたら、その見晴らしの良いところから例のリニア実験線が見えていてリニアモーターカーが走っているのが見えた。
それが飛行機並みの騒音を立てているのである。
これが普通の新幹線であったらこの大月・都留地域にも駅ができたかもしれないのに、リニアだから駅もできず騒音だけ立てているのだから迷惑な話だ。
九鬼山山頂手前で天狗岩へ行く道が分岐していてそこまで行くと確かに見晴らしはいいのだが、先程の見晴らしのいい尾根から見えた景色と大差はなく、今日は寒気が強すぎるので思っていたとおり富士山は雲に覆われ始めていた。
九鬼山山頂へ上がっていく道で、シソ科の植物であるシモバシラにできる氷華を初めて見ることができた。
時間は遅かったが、今日の気温の低さのため残っていたのだろう。
大きくてふわっとしているのかと思っていたのだが、小さくそして固そうな感じだった。
九鬼山山頂は手前の富士見平からしか富士山方面の展望は開けないものの、北側の展望はよく小金沢連嶺がよく見える。
九鬼山山頂は寒かったので先を急ぐことにする。
ここで地図を一度見ておけばよかったのだが、寒かったので見なかった。
そして少し下ったところに標識があり、ここが札金峠かと思ってしまった。
「馬立山下山」という標識がありそこから道は下っていっているのだが、出発前に地図を見た時に札金峠からは尾根に上がるという記憶があったので、この下りは田野倉方面への下りなのではないかと思った。
なのでこの標識は「馬立山から下る道」を表すのだろうと勝手に解釈し、尾根の方に上がって行くことにした。
この尾根には林業の作業道なのか道が付いていてしばらくは進めたのだが、流石に途中から急な下りになり明らかに登山道ではなくなった。
コンパスもE〜ESEを指していて明らかに方向が違っている。
少しでもおかしいなと思ったときに引き返すのが登山の鉄則なので、ここで引き返すことにした。
そもそも「馬立山下山」と書いてある標識が付いている丸太がこちらの尾根道へ行く道を封鎖するように置いてありそれを乗り越えた時点で行動がおかしい。
ただこの尾根は日当たりが良く暖かったので、ここで昼食を摂ることにした。
先ほどの鞍部まで戻ると、「馬立山下山」と書いてあった標識の反対側に「札金峠に下る→」という標識があり、ここがまだ札金峠ではないことが判明。
そもそもここの時点で地図と方位を確認すべきだった。
この後馬立山へ至る道は日当たりの良い尾根道が続き気持ちがいい。
馬立山まで行くと目の前に百蔵山と扇山が形の良い姿で並んでいるのが見える。
この山々を見下ろすように見るのは初めてだったので面白い。
そして御前山が近づくと、今度は左手に小金沢連嶺がよく見えるようになる。
黒岳あたりには今日の寒気の吹き出しの雲がひっかかり雪が降っているようだ。
そういえば2年前の11月の終わりに小金沢連嶺を歩いた時は雪が降ってきたがこんな感じだったのだろう。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-247353.html
御前山は標高の割には南側が絶壁のためか高度感がありなかなか楽しい場所だ。
富士山は寒気のせいか時間のせいか雲に隠れてしまった。
登山地図では大月駅へ下る道しか書かれていなかったが、事前にヤマレコで調べた猿橋駅へ下る道を登山地図に書き加えてきたので予定どおりそちらへ下ることにした。
せっかくならできるだけ東側へ戻りたい。
猿橋駅と書かれた標識も適宜立っており整備はされている。
ただ、ここは「びゅう桂台」の入口あたりに下りる道なのでおそらくこの住宅地ができた後に新しく作った道なのだろう、尾根のあたりの道の付け方がちょっと強引かなぁという感じもした。
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