鶏冠山
- GPS
- 09:38
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,156m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 9:36
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年、今年4月と悪天で中止となった鶏冠山にようやくリベンジ。
豪雨後の増水で渡渉できるのか懸念しつつも、当日の天気はよさげなのでとにかく行ってみることに。
増水必至なので、下半身は沢装備で挑む!
今回の核心はなんといっても行き帰りの渡渉。
渡れなくはないが、なかなかの水量。
流されることはなさそうだが転んで全身ずぶ濡れは避けたいので、渡渉力低いチビはロープ確保でなんとか通過。
鶏冠谷の右岸から鶏冠山への登山道へ入る。
コース全体を通して踏み跡明瞭で案内板やテープも豊富でわかりやすい。
チンネノコルまでは息の切れる急登。
雨後のぬかるみもなく歩きやすいのが救いだが、緊張感がない分面白みも少ない。
チンネノコルを抜けて高度が上がると岩っぽくなり、ミツバツツジ、シャクナゲ、イワカガミとお花も増えてテンションアップ。
第一岩峰の鎖場以降は景色も良く気持ちがいい。
第一岩峰、第二岩峰の鎖場はガバが多いので鎖は補助程度でガバを利用して登る。
第三岩峰は鎖なし。念のためロープを出す。
終わってみればとくに問題なく登れはしたが、ビビリのわたしにはフリーソロは無理。
中間支点はとれるので自信のない人は無理せずロープ出すか、巻き道利用が賢明。
山頂に向かう道はシャクナゲに囲まれて狭く、ハーネスのガチャがひっかかり歩きにくい。第三岩峰で一度装備解除すればよかった。
山梨百名山の標識がどこにあるのかわからないうちに鶏冠山の山頂に到着。
見事な青空の元、リベンジ達成。
帰りは第三岩峰は巻き道から。
帰路の渡渉は迷うことなくロープを出す。
行きはATCを使用したが濡れるとすべりが悪いので帰りはマッシャーで通過したが、マッシャー巻きすぎて結局重かった。
沢はエイト環がいいねという結論。
行きの渡渉で費やしたタイムロスをなんとか取り戻して無事下山。
頼もしきryo50metalさん、Europaさん、ありがとうございました。
鶏冠山、そう言えば、会に入る前から行きたいと思っていた山じゃないか。最初は4/15に行く予定で、その時のメンバーは、山梨百名山制覇を目指している2人と、制覇は特に目指していないsnowkissさんと私(3人とも会員外)。しかしその日は雨で流れ、その後も延期話し無く立ち消え。それでsnowkissさんと私で行きましょうかとなりましたが、二人とも肘や肩を痛めていて心もとないので、同じ会のryo50metalさんに声かけたところ、二つ返事でOKが。強力助っ人になっていただいて(特に核心となった渡渉)、大変助かりました。ありがとうございました。
で、他のレポを見ると、渡渉は水量が少なければ、靴も濡れないみたいですが、2日前に台風で警報級の大雨、前日も午前中まで結構な降水量。濡れてもいい準備をして、その後水量が減ってくれていることを祈って、とりあえず行ってみることに。濡れ対策は3者3様。snowkissさんは沢登りの恰好でそのまま最後まで、ryo50metalさんはわらじに履き替え、私は日本野鳥の会のバードウォッチング用長靴(ポールさん愛用のやつ)を履き替え。私のは長靴なのでもしそれより水量が低ければ全く濡れずに済んだけど、水量はなんと股上でパンツまで濡れました(背の低い女子2人は)。グリップ目的なので、長靴に水が入るのは想定内でしたが。
渡渉ポイントに着くと、う〜ん、どこも深い。撤退も一瞬頭をよぎる。流木を杖代わりにして渡れそうな所をなんとか渡ろうと試みた2人も、断念して戻ってきた。転んでも下流にずっと流される危険はなさそうでしたが、全身ずぶぬれ状態でこの後登りたくはない。最初からロープ使おうって言ったじゃないですかー。ほんと全員渡渉講習を受けといてよかったですね(私は講習は受けてないのですが、開催側として県連救助隊の渡渉訓練に参加してたのが生きた)。装備も計画書には、最低限のものしか書いてませんでしたが、前もって「必要と思うものは、自分で考えて持ってきて」と言っておいた。追加のロープも含め、ちゃんと持ってきてくれて、やはり何事も過去の経験がものを言う。まさに今回も備えあれば憂いなしでした。台風一過のピーカン天気と高い気温予報も、渡渉を後押ししたと思います。
決断のろくて時間くいましたが、渡渉を無事に終え、チンネノコルまで急登り。ですが、4/23に行ったしれいた/落沢のような這う程の急登ではない。踏み跡の分岐もあってそれだけ見てると間違いますが、ピンテを辿れば迷わないです。チンネノコルを過ぎると、第一岩峰(鎖あり)の登場。トップからは青空もあって気分最高の眺望を楽しめました。第ニ岩峰(鎖あり)のトップは、落ち着いて眺めを楽しめる感じの所はないので、サクッと通過。第三岩峰は巻道もありますが、ロープを出して登りました。ryo50metalさん、リードありがとうございました。
チンネノコル以下はオレンジのヤマツツジが綺麗で、チンネノコル以上では石楠花トンネルでした。前に石楠花ロードって聞いたことがあって、まさにそれを体験できて良かったなと。
行きの渡渉は、川のそばに大きな石があったので、ロープ1本で振り子。帰りの渡渉は、支点として利用したい木が、川から少し離れていたので、ロープ2本連結で。下山後ははやぶさ温泉で、お風呂と食事して帰路に。ryo50metalさん、車出し、運転もありがとうございました。また宜しくお願いします。
奥秩父の西南に広がる岩峰群、すなわち瑞牆山、小川山、金峰山などと同じ様に上部に切り立つ岩稜を持つ一群のひとつ。
しかし、二子山や両神山などの海からプレートにくっついて上がってきたチャートや石灰岩ではなく、地下深くで固まった花崗岩が隆起して、風化、侵食による奇岩となった結果、形が鶏のトサカみたいになった鶏冠山。名前の通りの形だった。
渡渉ポイントの鶏冠谷出合に行くと、前日昼まで降っていた雨でなかなかの水量。フリーでトライしてみるが無理そうなのでロープ出して、振り子でなんとか渡渉。深い所は腰までありました。あと2人は体重軽いので対岸からも保持して渡渉。ここが今回の核心。(帰りもやるのか〜)
鶏冠谷をちょっとだけ歩く。前にも計画して中止したけど、花崗岩で白い沢床が美しい渓相。今度やりたい沢だと思った。
尾根に上がると、まあまあの急登が続く。地面はやはり花崗岩が風化した真砂土。地すべりしやすい地質。
イワカガミが登山道付近に点々と。これも酸性深成岩に多い植物らしいです。
チンネノコル(第1岩峰コル)で稜線に上がり、段々と岩要素が増える。最初の鎖場が出てきてお楽しみ区間スタート!トサカの上を快適なクライミング、クライムダウンで進みます。
岩が脆いという評判もありましたが、そんな感じは無くしっかりと安心して登れました。
第3岩峰の壁ではロープ出してリード。リングボルト2個の支点で引き上げ。(残置の新しいスリング有難う)
山頂まではシャクナゲの藪漕ぎ。道はあるのでそれ程でもないですが、山頂で眺望があるのか心配になる。
到着した山頂は、狭いけど眺望は良し。甲武信ヶ岳、木賊山、大菩薩嶺方面など。
帰りは第3岩峰で懸垂してもいいけど巻いた。ちょうど、多人数パーティがクライミングしていたので巻いて正解。
下山は滑る真砂土を踏ん張りながらで膝にくる。再度の渡渉はさっさと済ませる事が出来た。
プチバリルートとしては面白い良い山でした。
ルートはピンクテープありありで、迷わないでしょう。リンダさんすみこさん、有難うございました。
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4日は台風一過の好天でしたが、沢が平水に戻るには未だ時間が必要でしたね。
増水した鶏冠谷の渡渉、ご無事で何より。
鶏冠尾根や鶏冠谷遡行で私も何度か入ってますが、平水時は足首程度。こんなに増水したのは始めて見ました。
鶏冠山から木賊山への稜線も、ずっとシャクナゲの藪漕ぎが続きます。今回は時期的にピンクのトンネルになっていて、渡渉の苦労も吹き飛んだことでしょう。
mizuki
鶏冠山までの道もシャクナゲたくさん咲いててきれいでした。
自分も、弘田氏と鶏冠谷左俣三ノ沢を遡行した時、通過したのですが、時間が押していたので、山頂を踏みたいと言えませんでした(;´Д`)
その時、弘田氏が自分の倍ぐらいのスピードで下っているのを見て、驚愕したことを覚えています。
そろそろ、行ってみたいなあ(;・∀・)
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