男体山
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,196m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
二荒山神社中宮6:45〜七合目9:05〜男体山10:33/11:40〜二荒山神社中宮14:45
永年憧れていた菖蒲ヶ浜キャンプ場での前泊とセットで計画した。清々しい朝の湖畔を走って神社に到着、受付でお守りを頂戴し、鳥居をくぐっての出発だ。階段を登り終えると立派な森に入る。神域なので伐採されていないのであろう。大斜面の笹の下生えの上に太い広葉樹、針葉樹がちょうど良い間隔で聳え立ち、何か品がある。静かな森の中を、左右を眺めながら登っていくだけでも気持ち良い。やがて林道に出て、しばらく脚休めのような緩い登りとなるが、距離を歩かされる割に高度が上がらないのでじれったくなる頃に四合目の標石を見て山道に入る。
ここからはツツジロードだ。シロヤシオツツジの白花の丸い塊りが右に左にと密生して目移りしてしまうほどだ。中禅寺湖の青い湖面を背景にすると際立って美しい。あまり下調べをしてこなかったので、想定外の拾い物がかえって嬉しい。五合目半ばからは細い針葉樹の薄暗い森に変わり、地味な登りが続く。六合目の標石は登りでは見落としてしまったが、その先で青空の下に岳樺が現れてくると、道には急に露岩が目立ち始め、石の階段を直上していく。きついところだ。結構長く登り、もう八合目あたりかと思う頃に七合目の小屋に出たのでがっかりした。休む間もなく石の階段は続く。時おり眼下に広がる青い湖と湖畔の建物群の眺めだけが慰めだ。八合目と半分でようやく傾斜が緩み、亜高山の雰囲気が漂う渋い針葉樹林になり、ホッとする。九合目の先で赤茶けたザレとなり、風が吹き付ける。白根山から錫ヶ岳、皇海山へと連なる稜線が一望だ。最後の頑張りで、銅像の脇に登り着いた。
頂上からはここまで見えなかった北の方の太郎山、帝釈山塊が目を引く。日光白根の右には山容からそれと分かる燧ヶ岳や雪の残っている会津駒ヶ岳が青く霞み、さらに遠く奥利根であろうか一層白い山肌が覗いている。周囲の日光の山々はいずれも傾斜が強く、尾根の側斜面が急に切れ落ちているのが印象的だ。あまり見慣れていない関東北縁の景観は飽きることがない。太刀の立っている本当の頂上を踏み、志津方面への火口の縁でカップ麺とコーヒータイムとする。
1時間もゆっくりして下山にかかる。湖はがっかりするほど遥かに下だが、覚悟を決めるしかない。知った道は気楽で、植生の変化など観察しながら歩く面白さもあった。平日にもかかわらず登ってくる人、特に若い人の多いのに驚く。石の階段、ツツジロードを経て林道に降り立った時にはいい加減脚が疲れていたが、最後の森歩きのお楽しみがある。登りでは気付かなかったが、珍しくブナと思われる大木も点在している。もう一度コーヒーを淹れて山の気を味わう。車のエンジン音が聞こえてくると、ほどなく境内が見えてくる。無事下山のお参りをして終了した。
見た目は単調のようだが変化があり、さすがに標高2400メートルだけあって、登りでのある山だった。
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