川苔山 骨折の思い出を払拭しに
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,115m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
天候 | 晴れのち小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
現金:260円 IC:258円 |
写真
感想
今回は関東にも雪が降るかも?という天気予報の中、kenboさんの思い出の山−川苔山に登りました。
川乗橋バス停に降りた時は「そんなに寒くないかな?」と思っていました。
しかし登山道までの林道をてくてく歩いていくと、道端には立派なつららが!
道路の濡れた部分には氷が張り、色あせた落ち葉が凍り付いていました。
前回の天城山以来3週間ほど山に行かなかったのですが、季節はいつの間にか晩秋から冬になっていたのですね。
さらにしばらく舗装路を登っていくと、今度は道端の日陰の部分に白いものが見え始めました。
最初は霜かな?と思っていたのですが、よく見ると雪でした。
昨晩降ったものでしょうか。
川苔山の山頂の方は積もっているのかな?…ちょっとワクワクしなが登っていきます。
橋が落ちているため、本来の登山道ではなく迂回路の林道を歩くこと1時間半。
やっと本来の登山道へ合流する道へ到着しました。
ここまでかなり登ってきたと思っていたのですが、道は百尋の滝へ向けてぐんぐんと下って行きます。
せっかく登ってきたのにもったいないなと思いながら急で細い道を下っていくと、百尋の滝が見えてきました。
思っていたよりも立派な滝で、夏に来たらきっと涼しくてマイナスイオン全開で気持ち良いんだろうな〜。
でも今日は寒い!寒すぎる!
滝の飛沫を浴びないように遠くから写真を撮って、そそくさと川苔山へ向かいます。
しばらく落ち葉の積もった滑りやすい山道を上っていくと、足毛岩の分岐へ到着。
kenboさんは、前回と同じ足毛岩の肩を通って右ルートを行くとのこと。
でもこちらは急坂で、左ルートよりも距離が長い…
出来るなら楽な方へ行きたい私。でも今回はkenboさんの思い出を払拭するための登山なので、渋々右ルートを行くことにしました。
こちらの道は日陰になっているためか、道には雪が溶けずに残っている所が多くありました。
落ち葉も深く積もっていて滑りやすい道を注意しながら登って行きます。
段々と空も曇ってきて、足毛岩の肩に着く頃には小雪が舞い始めました。
でも山頂はもうすぐのはず。
「あそこに見えるのが山頂かな?」と予想を着けて、最後の急登を気合を入れて登って行きます。
お腹も空いてきたし、早く山頂であったかいカフェオレが飲みたい!と思いながら登っていると、先を歩いていたkenboさんから「残念!偽ピークだった。」と非情なお言葉が…
なんだよ〜!と憤っても仕方ないので、もう一登りがんばります。
今度こそ山頂に着くと、雪が舞い寒い中結構な人数の方が食事休憩をされていました。
山頂から雪雲に覆われた奥多摩の山々を眺めていると、雪がどんどんと激しくなっていきます。
私達も凍えないうちにさっさと食事を済ませ下山することに。
kenboさんはあれこれと下山ルートを考えているようでしたが、天気が不安なので普通に鳩ノ巣駅までのルートにして頂きました。
手袋をしていても指先が痛く感じる程の寒さの中、雪で滑りやすくなっている道を鳩ノ巣駅に向けて出発。
途中で水分を採ろうとナルゲンの蓋を開けると、中の水が少し凍ってシャリシャリしていました。
kenboさんはハイドレーションのチューブが凍っていると言っていました。
標高が下がり日も差し出した頃、ようやく民家が見え始めましたが、ここにきて急に膝が痛くなってしまいました。
3週間ぶりの登山ということと、この寒さのせいで冷えてしまったのでしょうか…
途中、鳩ノ巣駅と熊の神社への分岐がありましたが、ここは神社方面へ。
神社の裏から降りて鳩ノ巣駅へ向かいました。
そしてお待ちかねの温泉は、奥多摩駅近くの「もえぎの湯」へ。
冷えた身体をゆっくり暖めて帰路に着きました。
今回は雪の舞う中の山行となりましたが、初雪で楽しかった反面、寒さ対策をしっかりしないといけないなと感じました。(特に手袋)
あと、川苔山に登るルートは百尋の滝経由の方が景色に変化があって楽しいと思います。
この冬はホームの奥武蔵から少し足をのばし、奥多摩方面の山を色々歩いてみたいですね。
3/23の第5回山行で骨折した川苔山。滑落と踏み抜き地獄で、服の上からでも傷だらけとなり、フラフラになりながらかろうじて下山した苦い思い出しかありません。このため、骨折が治ったら再挑戦してみよう!…と思っていたのでした。
先月の天城山以来、体調不良や旅行等で延期が続き、ようやく再挑戦する日がやってきました。3週間ぶりの登山、しかも寒波の影響で降雪の予報が出ていたものの、ジョギングやスクワットで身体を動かしていたので、まぁ大丈夫でしょう。ここのところザックの重量が軽めのユルユル登山が続いているので、久しぶりに水分だけで6Lを積み、全体の重量で12〜13kg程度に調整しておきました。いつでも違和感なくお泊りに行けるように、日頃から最低でもこの程度の重量には慣れておかないと。
骨折の思い出を払拭するために、少なくとも川苔山山頂までは前回と同じ道を歩く必要があります。奥多摩駅からバスで15分ほど揺られ、川乗橋に到着。5週間生活を共にした3本の針金とともに出発です。
バス停から細谷橋までは、しばらく林道歩きとなります。途中で蕎麦粒山に登ることができる分岐があり、いつかこちらにも進んでみたいと思いつつ、今回は寄り道せずに川苔山を目指します。
6月に両神山に登った時に、「川苔山は橋が落ちているけれど、橋の横を無理矢理通過している」との情報を得ていました。その後、全く情報収集をしておらず、細谷橋に到着すると、登山道が通行止めになっていてガッカリ。前回と同じ道を歩く予定が早くも崩れ去り、迂回路の林道を歩くことになりました。
この林道歩きが想像以上に長かったです。太陽の日差しの下、「本当に寒波は来るのかですかね?」なんてお話しながら、結局スタートから1時間30分程度林道を歩き、全然登山をしている感覚がないまま百尋の滝の上あたり着くと、ここから急坂を下り、本線に合流して百尋の滝に到着です。
前回は、ここではまだ負傷していませんでしたが、梯子を下りる勇気がなくてスルーしてしまったので、滝つぼの間近まで行ってみました。なかなか迫力のある滝ですね。周辺は涼しいというより寒かったです。これが夏場なら、ヒンヤリと感じて気持ち良いのだろうなぁ。
足毛岩分岐まで、登山道っぽい道を歩きます。過去に事故があったとはいえ、そんなに険しい道ではなくても、たくさんの落ち葉のせいで若干歩きにくく感じます。
足毛岩分岐では、山頂までに左右に分かれる道を選択しなければなりません。kazuruさんは距離が短い左方向に進みたがっているようでしたが、骨折の思い出を払拭するためには右方向を選択する必要がありました。「それならば、ここで別方向に進んで山頂でお会いしましょう」と提案すると、怒られてしまいました。
渋々右方向に進んでいただきます。こちらは、北側にあたるため、うっすらと雪が積もっていることもあり、落ち葉と相俟って滑らないように慎重に歩きます。分岐から一度下って、急坂を右方向に巻きながら登って行きます。
前回はここを直登したトレースがあり、私もそれに倣って登り、途中でトレースがなくなっても下るのが怖くて登り続け、鹿の侵入防止柵で行き止まりとなったため、やむを得ず下るときに…本当に苦い思い出です。
足毛岩の肩あたりから、小雪が舞い始めました。下山に影響するほど降らなければいいなと思いつつ、足毛岩がどこにあるのかわからぬまま、山頂目指して進みます。結構な急坂があり、その先が何も見えなかったので「これを登れば山頂ですかね」と登ると偽ピークでした。もうひと踏ん張りして、山頂に到着。
山頂では、数名の方が食事をされていました。前回、突き指だと思って雪に指を突っ込みながら食事したベンチを狙っていましたが、そこは先客がおられたので、別のベンチへ。風が吹き始めたので、グローブをしながら食事をしましたが、それでも指先が寒さで悴んできます。次回の山行までには、先延ばしにしていた雪山対策用のグローブを準備しておこうと心に誓いました。
食事を済ませ、早々に下山です。本当は日向沢ノ峰まで行きたかったのですが、雲取山方面は真っ白で結構雪が降っていそうな雰囲気でした。あの雲がこちらに来たら厄介なので、日向沢ノ峰はまたの機会に。また、食事中にお隣の女性から「瘤高山に行かれますか?」と尋ねられたので、「おっ!その下山ルートもいいね!」なんて思いましたが、kazuruさんに悪いので、おとなしく下山することにしました。本仁田山とかにも行きたかったな…。
下山は、落ち葉に気を付けること以外、特に問題ありません。道の形状から「ここに雪が積もれば踏み抜き地獄になるよな」と思い、鳩ノ巣駅までの無事を願いながら歩きました。
だいぶ下山して、うっすらと日が差してきても、小雪は舞っています。途中でハイドレーションで水分を補給しようとしたところ、チューブが凍っていて水が飲めず、少し驚きました。標高が1,400m程度の川苔山でも凍ってしまうのですね。チューブを手で温めて溶かして飲みました。
雪山ならバリバリに凍ってしまうのだろうな…。山専ボトルがもう一本必要かな…。雪山デビューをしたい、でも、今シーズンは予算の関係上難しい…。そんなことをずっと考えていました。
民家が見え始め、最後の分岐では、歩きにくいとわかっていても前回と同様に熊野神社方面に進み、ゴールの鳩ノ巣駅に到着となりました。
雪がある、なしの関係はあるとしても、今回は全く疲れることもなく、転倒することもなく、9ヶ月弱の成長を確かめることができるとともに、骨折の苦い思い出を払拭することができました。
一方で、骨折したから山に行けずに走り込みをするしかなく、その結果体力がついて今があるのは事実です。おそらく骨折していなかったら、今年のお泊りデビューはなかったかもしれません。骨折を苦い思い出ではなく良い経験として受け止め、これからも精進したいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する