鍋割山でふたご座流星群
- GPS
- 25:17
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,322m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
天候 | 14日: 晴れ のち 曇り 15日: 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.kanachu.co.jp/dia/diagram/timetable01/cs:0000800350-1/nid:00127899/rt:0/k:%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E9%A7%85%E5%8C%97%E5%8F%A3 (復路)寄バス停〜小田急新松田 バス 520円 http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosenbus.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:大倉のビジターセンター前/二俣にもあり ■後沢乗越〜寄のルートは人が少なく、道迷いに注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
14日はふたご座流星群の極大日。車で行けるところはそろそろ路面凍結が心配なので、山で撮影しようと泊ったことのない鍋割山を選ぶ。
前日に電話で予約すると、日曜日なので小屋の人は夕方全員下りてしまうとのこと。色んな意味で不安になったがともかく行くことにする。
【1日目】
寄(やどりき)に下山する計画なのでいつもと違いバスで大倉へ。素晴らしい快晴。夕方少し雲が出る予報だが、夜はまた晴れるだろう。
先ず西山林道を1時間余り歩き、本沢出合から山道に入る。20分ほどで後沢乗越で尾根に出る。晴れた日曜とあって歩いている人は多い。
乗越から急な登山道をゆっくり登って1時間ほどで鍋割山の山頂に着く。ちょうどお昼時で小屋の中は鍋焼きうどんを注文する人で溢れんばかり。
自分もうどんを注文して食べてから外に出て撮影のロケハンを兼ねて1時間ほど山頂をフラフラ。喧騒が収まって小屋のスタッフの手が空いた頃に泊りの受付をする。
ほんとうに全員下りてしまうらしく、オーナーの草野さんから小屋の使い方から戸締りの方法まで説明を受ける。お昼時に6人いたスタッフは4時前には全員小屋を発ち、初めて泊る小屋に一人ぼっちになってしまった。
仕方なく夕日の時間帯の撮影をしてから夕食を作り、ビールを飲むなどして空が暗くなるのを小屋の中で待つ。
日没後に上空を覆っていた雲が7時近くになって取れてきたので撮影を開始しようと機材を持ち、ヘッドライトを点けて小屋の外に出る。
と、大きな音がしてキラキラ光る無数の点が走り去って頂上広場の下方へ下って行く。頂上に集まっていたシカだ。三脚とカメラを設置している間も沢山の金色の目が暗闇の中からジッとこちらを睨んでいる。時折り「ケーンッ」と鳴いて威嚇してくる。
ドキドキしながらもテスト撮影を何回かした後、一定間隔でシャッターを切るように設定して自動撮影を開始。暫く傍に座って流れ星を探しながら様子をみる。シカたちは少し離れた所で行動しているようで特に近づいては来ないようだ。寒くなってきたので小屋に入り、時々カメラの様子を見に来るようにする。
流星群の放射点になるふたご座はまだ低く、町の灯りの影響もあって目で流れ星を認めることはほとんどできない。1時間ほど経ってからレンズを覗き込んでみると、何と真っ白に霜が着いている!結露したのが低温化でそのまま凍りついたようだ。
がっかりして一旦撮影中止。着霜したレンズを外し、別のレンズに付け替えてそのレンズの鏡筒にネックウォーマーを巻いて断熱する。
ヒーターで温める訳ではないので完全とは言えないが、幾らかの効果はあるだろう。
9時少し前から交換したレンズで自動撮影を再開。その途端に素晴らしく飛距離の長い流れ星が飛んだがタイミングが悪かったようで写っていなかった。
しかし放射点の高度が高くなってきたこともあり、この辺りから高い頻度で流星を確認できるようになってきた。こんなにちゃんと流星群を観察するのも撮影も初めてなので、山の上に一人だけでいるということも加えて強く新鮮な感動が湧いてくる。
とは言え、ずっと外にいると冷えるので撮影はカメラに任せて大半は小屋の中で過ごす。シカがカメラに体当たりしないか心配だったがだいじょうぶだったようだ。
月が昇って来たので0時に撮影を終了して、冷え切った布団で凍えながら寝る。余りの寒さに夜中に何度も目を覚ました。
【2日目】
5時過ぎに目を覚ましたが、外は少し風もあるようで寒さを思うとなかなか布団から抜け出せない。
日の出直前にやっと起きて簡単に朝食を済ませてから暫く朝の景色を撮影する。鍋割山の頂上は適度に樹木があって雰囲気の良い前景になってくれる。
撮影の後、荷物の整理をしてから戸締りをして小屋を出、7時半少し前に下山開始。
今回は後沢乗越を真っ直ぐ進んで栗ノ木洞を登り、寄に下りる。後沢乗越から先は未踏のルートなので少し緊張して歩を進める。
栗ノ木洞への登りはなかなか急で脹脛に堪える。栗ノ木洞を過ぎると緩やかな下り。何回か県民の森方面へ分ける分岐があるが、基本的には真っ直ぐ進んで行く。
平らな櫟山の頂上付近では小田原や相模湾への視界が開ける。後は1時間足らずの楽な下り、と思ったところで道迷いした。
櫟山から九十九折で下る途中でピンクのリボンに惑わされて沢方向に入ってしまった。「こんなところを通るのか?」と思わせる急な斜面で疑ったが、その先にさらにピンクリボンがあるので難儀しながらも数十メートル下りてしまう。
GPSで確認すると設定したルートから僅かに逸れているのだが、沢の下方にも別のリボンがあって混乱する。
しかしそこまで下りるには脆い岩場の急降下になっていてどう考えても一般登山道とは思えない。下りて来た坂を見上げるとかなり登り返さねばならず気が滅入るが、一度元へ戻った方がやはり安全と考えて戻ることにする。
沢筋の急登は危険なので近くの尾根に移って元の高さまで休み休み登り返すと明瞭な登山道が続いている。どうして道を外してしまったのか分からないくらいだが、ここで約1時間を費やしてしまった。
その後は特に問題もなく寄の集落に到着。30分ほど待ってバスで新松田駅へ出る。
今回は営業小屋に留守番のように泊り、初めての流星群撮影で色んな失敗を経験し、さらに道迷いに陥るなど混乱続きだったが、それぞれ勉強になることばかりで今後のためには有意義な山行だった。
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
HPはこちら ⇒ http://www.ifnet.or.jp/~asa.p/
山行ブログはこちら ⇒ http://sangakuasa.blog130.fc2.com/
今回撮影のタイムラプス動画 ==> (HD設定、全画面がお薦め)
Tadさん、こんにちわ
さすが・・
どの写真もホントに綺麗で、うっとりします。
近場の山でもただ歩くだけでなくテーマがあると、とても素晴らしい時間が過ごせるんですね。
今週末 展、楽しみにしています。
たぶん土曜日に伺わせていただこうかと思いますが、
またご連絡しますね。
pikachan さん、こんにちは。コメントありがとうございます
はい、今年はテーマ を決めて丹沢の山に登るようにしています。いつの日かものになれば、と期待していますが…
土曜日はお待ちしています。3時過ぎくらいからバタバタし始めるので、その前だとゆっくりご案内できますよ
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