Dent du Geant(ダン・デ・ジュアン)
- GPS
- 11:41
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,852m
- 下り
- 4,157m
コースタイム
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 4:48
- 合計
- 11:42
山行のみはTorino小屋往復は10時間ほどでした。(3:39分出発、13:30戻り)
写真撮影時間はデジカメは時間設定を忘れたため現地時間になっていません。修正時間をコメント欄に( )で入れました。iPhoneはガイドさん(Naga)撮影。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
−(Telecabine le Panoramic Mont-Blanc ) − Helbronner駅:往復 |
写真
感想
ノーマルルートの南西壁ルートです。取付きまでのアプローチが長いです。行き3時間30分、帰り2時間かかっています。氷河、岩稜と変化に富んでいますがなかなか大変です。
登攀は登りは3時間ほどかかりました。複数のパーティーが混在するので前パーティが登るまでの待ち時間が結構ありました。1ピッチ目のスタートで待機時間がかなり長く(30分程あったかもしれない)これが特に辛かった。日が当たらず風が少しあってめちゃくちゃ寒かったです。じっと待つのは辛かったです。登攀はなかなかうまくいきませんでした。寒さが多少影響したかもしれませんが、スラブ状の岩壁はなかなかホールドがみつからず、つま先はホールドが小さく登山靴でうまく乗ることができませんでした。登攀者によって岩の表面が削られ滑らかにもなっていて滑りやすくもありました。固定ロープがあるので頼って腕力で登攀したところコースの半分くらいで握力が低下し一番の難所はガイドさんにほとんど引き上げてもらう始末でした。展望は素晴らしかったです。山頂のマリア像も拝むことができました。下山も時間を要するということで山頂には10分ほどいただけで下山に入りました。下山は岩塔の南側を懸垂下降で降ります。50mロープを使って3ピッチ。途中支点がある場所はテラス状になっていて立つことはできますが非常に狭く、また傾斜していて、辿り着いたらすぐにセルフビレイをとらないと危険です。100数十メートルの降下はさすがに緊張しますが安全に降りることに集中していてビビッている暇はありませんでした。雪稜にたどり着いてもホッとしていられません。急斜面のため気を抜くと滑り落ちます。慎重にロープを外しゆっくりと雪稜に降り立ちます。下降したところから少し離れた平らな場所に移動してやっと休憩です。アイゼンとピッケルを回収、水と食べ物を補給、トイレも。ちなみにトイレは小屋を出てからこれが初めてで行動中はこの一回だけでした。アイゼンを装着してピッケルを持って早々に下山します。ガレ場は急峻で浮石、落石、ルート不明瞭で登りより下山が大変でした。とにかくゆっくりと安全優先で歩くことに心掛けました。最後の急斜面の雪稜を終えるとやっとホッとします。後は小屋まで氷河のなだらかな雪原を行くだけです。クレバスが潜んでいる危険があるのでまだ気は緩めることができませんが、過ぎた行程と比べればかなり楽々です。
13時30分頃Torino小屋に到着。帰り支度をしてPanoramicに乗ってChamonixへ帰ります。Panoramic終電の4時に間に合うことが目標の一つとしてあったので十分に間に合って良かったです。体力だけは合格点だったと思います。ホテルに戻ってのビールを思い浮かべながら帰路に就きました。
追)登攀、下降時の合図の掛け合い、他パーティの声が煩かったりしてパートナーの声が聞こえづらく返事は声を目一杯張り上げました。おかげで喉がガラガラになってしまい下山後一週間くらい不調でした。
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