恐羅漢山、旧羅漢山(牛小屋高原〜反時計回り〜二軒小屋)【西中国山地、広島県・島根県】
- GPS
- 03:51
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 618m
- 下り
- 635m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 3:42
牛小屋駐車場 958 ― 夏焼コース入口 1001 ― 夏焼峠 1020 ― 1131三角点 1028 ― 早手のキビレ 1034 ― 立山尾根コース合流点 1104 ― 台所原からの道合流点 1107 ― 恐羅漢山 1108/1119 ― 旧羅漢山 1141//1205 ― ロープ設置の急坂 1235 ― 水越峠登山口 1245 ― 獅子ヶ谷登山口 1247 ― 舗装路 1301 ― 二軒小屋駐車場 1311 ― 木陰で休憩 1312/1315 ― 二軒小屋分岐 1323 ― 牛小屋駐車場 1344
●行動時間 3:46
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●今回の移動 (広島家=牛小屋高原P) 牛小屋高原―夏焼峠―恐羅漢山―旧羅漢山―水越峠登山口―二軒小屋―牛小屋高原 (牛小屋高原=広島家) ●登山口へのアクセス ○牛小屋高原駐車場、二軒小屋駐車場 ・中国自動車道「戸河内IC」を降り、インターから直進の国道191号を進む。およそ5km先の「戸河内バイパス西口」交差点を左折し、出合橋を渡って右折、県道252号へと進む。道なりに約12kmで恐羅漢山登山口の麓に到着。左折し次の道分かれの先に二軒小屋駐車場、その道分かれを右折し登っていくと牛小屋高原駐車場がある ・県道252号は、恐羅漢へと行く人ならばよく知っている悪路。中間は改良されているが、その前後はすれ違いも困難な区間が数km単位で続く ・駐車場はどちらも広い。不詳だが、100台規模で駐車できそうだ。料金はいずれも無料 (2023.7現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○牛小屋高原〜夏焼峠(なつやきのきびれ) ・殆ど平坦な道。林の中を閑かに巡る道 ・一ヵ所の分岐状を除き、一本道。案内標記はあまり見かけないが、地点標示がある (いずれの記述も2023.7現在) ○夏焼峠〜恐羅漢山〜旧羅漢山 ・恐羅漢山へは緩やかな登り坂。早手のキビレから山頂へは刈り払いがなされていた。恐羅漢から旧羅漢にかけては鞍部に降りての登り返しではあるものの、山容緩やかな通りのなだらかな坂道。ぬかるみに注意 ・案内標記はある。道は一本道 ○旧羅漢山〜水越峠登山口〜獅子ヶ谷登山口 ・ずっと坂道。標高1,150mくらいから下部は急な坂道。急坂区間は粘土質の滑りやすい斜面でもあるので歩きにくい ・途中に県境尾根付近を行く道が分かれるはずだが、藪に覆われていた上に、分岐標示も見当たらなかった。それ以外には分岐らしい分岐は認められなかった。案内標示はある ・獅子ヶ谷登山口は十方山への登山口となっている。水越峠登山口は、峠からはずいぶん下だが、そう呼ばれているようだ ○獅子ヶ谷登山口〜二軒小屋駐車場〜牛小屋駐車場 ・林道歩きから舗装路歩きの区間。獅子ヶ谷登山口から暫くは、水流が重なり川の中を行くような歩き。その先は未舗装路、舗装路と続く ・二軒小屋から牛小屋にかけてでは、二軒小屋の上部にて2万5千分の一地形図とも整合しない舗装路区間があるので注意を要する (いずれの記述も2023.7現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○牛小屋高原、二軒小屋 ・牛小屋高原には恐羅漢レストハウスがある。飲食できるようだが、立ち寄っていないので不詳 ・コンビニエンスストアは、戸河内IC出てすぐと、その少々先にあるものが最後。IC出口には道の駅もあり、道の駅にもレストランがある。また戸河内の市街地には洋食レストランなどもあるようだ ●日帰り温泉 ・戸河内には「グリーンスパつつが」がある。日帰り入浴もできる。大人600円 (いずれの記述も2023.7現在) |
写真
感想
広島県の最高峰、恐羅漢山に向かうことにした。恐羅漢山は標高1,346m。西中国山地の最高峰であり、広島県、島根県にとっての県下最高峰でもある。
広島市内から自動車道で戸河内へ。山陽道、広島道、中国道を伝っていったと書けばそれだけのことだし、ルート図で見てもさして難度の高いものではない。ところが地図上でルートを見ると、どうにもこれが最短ルートというのが理解できないほどにぐねぐねだ。Googleにルートマップを書かせてみると、文字の“W”のようになったルートが表示される。不思議にも思うが、地図に従いなぞってみる。
戸河内から先、県道252号は悪路だ。以前、恐羅漢に行くには対面不能な狭隘路を行くと聞いたことがあったが、まさか今以てそんな状態だとは思わなかった。一部は改修されているが、3分の2はすれ違い困難な道幅だ。慎重に走ってどうにか到着。
雨明けの抜けるような青空の下、山を目指す人も数人はいるようで、広い駐車場には先行車が数台駐まっている。
信州を思わせる緑豊かな高原を進み、キャンプ場の前から夏焼峠を目指す。登っているはずなのだが、殆ど水平の道だ。
夏焼峠は“なつやきのきびれ”と読む。峠をキビレと読むのは方言であろうか。クビレの訛ったものとのことだ。峠状の地形は確かに尾根筋のクビレのようなものだ。しかし、この夏焼峠は両側からの道があまりにも平坦なため、クビレとすら感じない。
峠からはしばらくは木段を登る。ようやく山歩きらしくなる。最初のマーク、三角点は見つけることができなかったが、樹間の心地よい道を進む。険しい歩きのないまま早手のキビレへ。西の台所原からの道を合わせると、ササの刈り払いが行われた道になる。道幅が広がったようにも見え、さらに歩き易く感じる。早手のキビレからは登りに転じているが、相変わらず緩やか尾根道だ。刈り払いで見通しが利きやすいことと相俟って厳しさを感じない歩きだ。
やがて立山尾根ルートを合流、さらに山頂直前では台所原からの直登ルートを合流して山頂に到着。
山頂は20m四方程度の広場になっており、周囲の樹木も薄いため明るい印象だ。東側は切り開かれて眺望がある。これから進む旧羅漢山を右端に、芸北の山々が重畳して連なっている。
少ない樹木をよく見るとブナやナナカマドだ。西中国山地の最高峰だけのことはある。
日差しも厳しくなってきており、木陰を求めて先へと進む。
旧羅漢山へは緩く下って登り返す。さして厳しくない道取りが続く。旧羅漢山への鞍部の辺りは湿地になっており、陽当たりのあるところでもまだぬかるんでいる。中には木道のごとく整備されているところもあるが避けて歩かなければいけないぬかるみもある。
旧羅漢山は先ほどのお空換算よりも狭い山頂部に人間の背丈をやや超える巨岩が屹立している。岩には危なっかしい木梯子が設けられており、恐る恐るそれを登る。西側が開けており谷を挟んだ広見山方面が見渡せる。
昼食を摂り、水越峠方面へと南下。これまでよりも、踏み後がやや弱くなる。樹間はまだいいが、視界が開けるとササ原となり、そこではササを掻き分けるように進む。前方が開けたところでは正面の十方山がよく見える。
標高1,150m程度まで緩やかに下降してきたが、そこからは急坂になる。今日一番の急斜面だ。ロープも設置されているが斜度自体はそれが居るほどではない。むしろ、滑りやすい粘土質の急斜面であるため、スリップ防止にロープもある、といった程度だ。当方も滑らないように気をつけて降りる。
ぐんぐん降りていくと沢沿いに出て下りも落ち着く。渓流沿いをしばらく進むと林道に合流した。ここは水越峠登山口とある。
林道を暫く進むとほかの山道を合わせる。ここには獅子ヶ谷登山口とある。十方山への道はここから分かれていくようだ。
その先も林道を進むが、本格的な水流が重なっており、今や川原歩きのようだ。それは暫くで解消され、あとは林道らしくなった道を下っていく。
途中からは舗装路となるが、災害箇所もあって入口付近には通行止めとの標示もある。
行きがけに車で横目に見た二軒小屋の駐車場に到着。あとは車道歩きで牛小屋だ。
分岐の先の木陰で一休み。ちょうど小沢の水流もあり、風は涼やかだ。少々元気も回復したところで最後の登りへ。
改めて200m近くを登り返す舗装道、14時を前にした炎天下。条件も揃いしんどい最終コーナーだ。
スキー場の野草にも励まされ、どうにかゴールへ。
山登りというよりは、ハイキング。
県下の最高峰は、たおやかなハイランドであった。
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