金峰山(MTBで林道川上牧丘線を川上村より↑大弛峠・金峰山↓塩山へ)


- GPS
- 10:55
- 距離
- 68.3km
- 登り
- 1,885m
- 下り
- 2,677m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 10:56
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
ここからMTBでスタートして林道川上牧丘線をヒルクライム。 大弛峠にMTBをデポして金峰山を往復登山。 下山は林道を山梨県側に下り塩山駅まで走破。 塩山駅から輪行で信濃川上駅まで移動して下車、MTBを組み立ててスタート地点に戻る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・スタート〜大弛峠(林道川上牧丘線:長野側) 川上村をスタートしてしばらくは金峰山川右岸の舗装路を上がる。 右手にゴジラの背中のような屋根岩が異様。 金峰山荘との分岐には檻に閉じ込められたメカ狼がいます。近づくと威嚇されるので驚かないように。ここを過ぎると道幅が狭くなりいよいよ勾配が増してくる。 道はダートと舗装が混在して、かつ真っすぐ上がるので疲れます。 東股沢の橋を渡るとダート道になる(標高1680m)。 序盤は締まった路面で標高1800mの九十九折の区間はそれなりに苦労するが問題なし。北八ヶ岳のようなコケと高原の雰囲気が続く。 標高2020mの沢の橋を渡るといよいよゴツゴツとした岩が現れガレ場となる。 荒れていない所を選んで登っていく。 高い標高、急勾配、荒れたダートの路面は、この林道の特徴である。林道川上牧丘線の真骨頂がここにある。 走行時はバランスを取りながらトルクを後輪にかけ続けるので脈拍が上がり体力を奪われていく。MTBの走行は根気よく乗る必要があるが、休んで心拍と息を整える時間が増える。一度、スタックして立ちごけしてしまった。 MTBは何とか乗っていけるがグラベルロードでは絶えずトルクをかけ続ける必要があり砂利が深いと押しも入るだろう。 この荒れた路面は大弛峠(2360m)まで続く。空が近づき登山者の車の路駐が見えると峠である。 途中の眺めはしらびそなどの樹木があり良くない。水場は小さな沢が数か所あるので補給可能。 ・大弛峠〜金峰山 峠にMTBをデポして金峰山を往復登山。危険個所は無いが、ゴツゴツした岩が重なったところを数か所通過する。登山者が多くすれ違いや滑落に注意。 序盤、朝日峠まで登り基調で疲れた脚に堪える。尾根伝いに登り少し下ると大きなケルンのある峠に着く。朝日岳までさらに足を延ばす。金峰山が近くに見える。 岩が重なった急坂を降り、ガレ場を下って鞍部から登り返す。道中、たくさんのシャクナゲが咲いていて目を楽しませてくれる。 標高2580mを超えると広い尾根に飛び出し、さらに進み、大岩が重なったピークが金峰山。西にある五丈岩まで岩を伝って進む。ここは一見の価値あり。西側まで回って岩を眺めてみると良い。 帰途は、朝日岳の登り返しが最も体力を要する。 ・大弛峠〜塩山(林道川上牧丘線:長野側) 林道川上牧丘線の山梨県側は全面舗装である。自転車で下るときの注意点はグレーチングだろう。斜めに設置してあるところもあり、濡れて前輪が滑ると転倒する。 また、途中に施設や自販機が何もないので水や食料は必須。 大弛峠から塩山駅まで標高差2000mのダウンヒルは圧巻。オーバースピード、車両には注意。 甲府盆地に入ってくると気温が一気に急上昇(10℃→30℃)。暑い時間は走りたくないが、ソフトクリーム系が美味い。 |
写真
中津川林道の三国峠はまだ通行止めが続く。
関東方面から三国峠を越えてくるチャリダーが少ないので大弛峠の長野県側を上がってくる自転車が減っているらしい。
ずっと下り坂で助かりました。少しでも平地走行があれば地獄でした。日陰で輪行準備をして切符を買う。
着替えて汗を拭いて、ジュースとアイスを頬張る。
感想
大弛峠は、自動車で乗って下れる峠では日本で標高が最も高い。
学生時代に一度自転車で超えたことがあるが、いつか再訪しようと考えていた。
そして、時は来たれり。
ほとんどの登山者は山梨県側から舗装路で上がるが、林道川上牧丘線の長野県側の超一級のダート道をこなして登る所に価値がある。
自転車で標高2000mを超えるのは味がある。渋峠、美ヶ原、乗鞍岳、富士山五合目、コマクサ峠、大河原峠、麦草峠。
ビワイチに続いて大弛峠越えに挑戦、いつものことながら金峰山への登山を追加して楽しむことにした。
前日から家を出て松本から高速道に乗ると諏訪の辺りで本格的な雨。マジだろうか。
山梨県をかすめる頃には雨は止んだが路面は濡れている。
0時に現地入り。仮眠を少し取る。さすがに涼しくて蒸し暑さを感じない。
午前3時、川上村文化センターで仲間と合流してスタート。あまり時間が早いと路面が見えないので、核心部に着くときに明るくなればいいのである。
天候は曇りだが涼しくて走りやすい。
川上村は高原レタスだろうか、あちこちで明かりを点けて朝早くから収穫中だ。
まだ暗い内から行きかう車が多く、おそらく日本でも有数の早起き村であろう。
さて、今回は少しだけ自転車のメリットを活用するため、峠を長野県側から登り、標高が低く舗装100%の山梨県側に下って、輪行で川上駅に戻る予定。登山だけなら5時間だが、この日も長い行程になるだろう。
川上村から約1200mの標高差だ。秩父へ向かう道と分かれ大弛峠方面を上がっていく。
登山装備を背負って、太いタイヤなのでスピードは控えめだ。3時半過ぎのスタートなので、すぐに空は明るくなる。
金峰山荘との分岐点には噂のメカ狼がいる。センサーが感知するといきなり大声で威嚇されるのでビックラポンでした。そこからすぐに林道が始まり急坂が出迎え。
程なくしてダート道に突入。針葉樹とコケの森の中を上がっていく。標高1800mからの九十九折れを無難にこなす。
締まった走りやすいダート区間が終わり標高2000mを超えると急に路面がガレてくる。
急勾配、ガレ場の坂道を登っていく。背の低い車だと腹をこするだろう。
長野県側はやはり簡単には登れない。ただペダルを回して標高を稼ぐが、次第に足をついて休む時間が多くなる。歩いていても変わらないほどだ。
仲間と落ち合いながらゆっくりと確実に進む。やはり場数をこなしていないと力はつかないのであろう。
路上駐車の車が見えると峠である。いやはや、ダート走行でだいぶん体力を削がれたがメインディッシュ終了。峠は登山者で大賑わい。8時前に、こちらもシューズ交換して登山開始。エネルギー不足の重い足を前に出して金峰山に向かう。
朝日峠から朝日岳を超える頃、ようやく脚が動き出す。金峰山手前ではシャクナゲが見頃でシャクナゲロードであった。そこをすぎると森林限界を超え尾根に上がる。
風もなくガスが湧き出す。富士山は見えなかったが神秘的な山並みもまた良し。
やがてゴツゴツした岩の上が金峰山でした。写真をとって五丈岩まで進む。
皆さん、ここで休まれていたのでここで休憩タイム。
五丈岩は裏側に回り込むとさらにダイナミックになるのでおすすめ。裏側の方が正しい方角のようだ。ここで軽く食事をして大弛峠へ戻る。なかなか見ごたえのある景色を堪能できました。帰りは朝日岳の登り返しをこなせばあとは峠まで楽勝だった。
峠で大弛小屋によって峠カレーを食べて下りに備える。小屋の人の話だとグレーチング通過がやはり危険とのこと。ご馳走様でした。
ご褒美の甲府盆地までのダウンヒルは飽きるほどの下り坂で日本一かもしれない。
通る車も少なく、ただただ自転車に身を任せるだけ。
甲府盆地に入ってくるとさすがに30℃の世界で身体が追いつかない。
途中で恵林寺により荘厳な雰囲気を味わうが列車の時間があり先に進む。
塩山駅で自転車をばらして15時22分の普通列車に乗車、小渕沢で小海線に乗りかえて17時過ぎに信濃川上駅の到着。さらに車のデポ地点まで自走してゴールでした。
今回も登山、自転車の両方を目いっぱい楽しめました。
金峰山も大弛峠もいいところでした。機会があればまた訪れてみたい。
皆さん、お疲れ様でした。
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