乳房山（小笠原諸島・母島）

2023年08月01日(火) [日帰り]

• GPS: 02:37
• 距離: 5.0km
• 登り: 491m
• 下り: 471m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:36
• 休憩: 0:21
• 合計: 2:57

9:49 スタート地点
11:28 11:49 乳房山
12:46 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

船

父島・二見港から「ははじま丸」で母島・沖港へ。片道4,960円、往復割引なし。

コース状況／危険箇所等

■ 小笠原諸島の最高峰が母島の乳房山（標高462.6m）。日本離島センター選定の「しま山100選」の中でも、東京から父島へ船で1泊、さらに船で2時間かかる、アクセスしずらい山です。

■ 標高は500m弱の低山ですが、父島からの船が着く沖港から上り始めるので標高0mからの登山になります。

■ 父島からの日帰りの場合、朝7時半に父島・二見港から「ははじま丸」に乗り、9時半に母島・沖港に到着。帰りは14時に沖港発。4時間半の滞在で山行を終える必要あり。私は行きが台風の影響で波が高く、母島到着は定刻より15分遅れました。登山だけでなく、他の見どころも訪ねるなら母島で宿泊を。

■ 登山路はとてもよく整備されていますが、南国の植物は成長が早く、両脇からさまざまな植物が触手を伸ばし、ところどころ塞いでいました。

■ 乳房山山頂の小さな見晴台からの眺めは本当に素晴らしく、登頂の価値大です。

■ ははじま丸の船室のエアコンは異常に効いており、まるで冷凍庫のような寒さ。私は登山用の雨具を取り出して羽織りました。

■ ははじま丸は小さな旅客船のため、結構揺れます。船酔いすると登山どころではなくなるので、あらかじめ酔い止め薬を。

その他周辺情報

■ 母島・沖港近くには、漁協・農協の小さなスーパーがあり、飲料・食料を調達可能。ただし、休業日の可能性もあるので、あらかじめ父島で調達して出かけることをおすすめします。

写真

8/1 9:48

朝7時30分に父島・二見港から「ははじま丸」で母島へ。台風の影響で波が高く、沖港には定刻より15分遅れの9時45分に着岸。

8/1 9:51

沖港から乳房山の登山口に向かう。右の尖った山は剣先山。中央奥が乳房山。

8/1 9:53

沖港には農協と漁協が経営している2軒の小さなスーパーマーケットあり。食料・飲料が調達可能。

8/1 9:59

沖港から10分ほどで乳房山の登山口に到着。入山前にしっかり靴の土とホコリを落とす。

8/1 10:02

登山開始。道に両脇に、観葉植物のサンセベリアのような植物が繁茂していた。チトセラン？

8/1 10:10

小笠原諸島名物・タコノキ。

8/1 10:15

シュロの林の中を抜けるのは南の島ならでは。奥秩父・奥武蔵だと杉林になる。

8/1 10:22

登山口から20分ほどで眺望のよい場所に到着。小さな東屋あり。10分休憩。先客の女性はこの日唯一出会ったハイカー。

8/1 10:26

山頂まで道標はところどころに設置されていた。

8/1 10:35

乳房山山頂方面が見えた。

8/1 10:40

井戸の跡が。旧日本軍の痕跡だろうか。

8/1 10:41

ガジュマルの巨木を抜ける。

8/1 10:54

しっかりとした石段。最近のものではなく、造られてから相当の年月が経過したものと思われる。

8/1 10:56

小笠原諸島には固有種のマイマイ（陸産貝類）多数。大型のマイマイが樹木にの幹に貼り付いていた。

8/1 11:02

山頂までに鉄製のハシゴが2つあった。ここは1つ目。傾斜は緩やか。

8/1 11:06

登山開始からちょうど1時間。汗まみれ。スポーツドリンクで十分に水分補給。

8/1 11:27

鉄製のハシゴ、こちらは2つ目。傾斜は緩やか。

8/1 11:29

登山開始から1時間半で乳房山の山頂に到着。標高462.6m。東京都自然保護指導員（都レンジャー）の若い男性が、昆虫の撮影の仕事をされていた。

8/1 11:29

乳房山の山頂から南方の眺め。左下の集落が沖港。奥は向島、平島等、母島列島の島々。

8/1 11:32

山頂の東側には、崖に張り出した小さな木製の見晴台あり。東崎の眺望。浜に近い海の色はエメラルドグリーンで、ひと際美しかった。

8/1 11:32

木製見晴台から北の眺め。父島が見える。

8/1 11:47

小笠原諸島の固有種、ハイビスカスの仲間「テリハハマボウ」が山頂に咲いていた。黄色い花が下を向いて咲いているが、時間が経つとオレンジ色に。

8/1 11:49

計画では山頂で昼食予定だったが、14時の父島行きの船に乗る必要があるので、昼食は下山してからにした。青い海を見ながらの下りは島登山の魅力。

8/1 11:52

青い海に向かって快速で下山。

8/1 12:02

東屋のある休憩場所。こまめに水分補給。

8/1 12:05

小笠原固有のシダの大木「マルハチ」。幹に漢数字の「八」の字を逆さまにしたような模様が。

8/1 12:19

200mほど下山。林を抜けると南国の日差しが肌を刺す。

8/1 12:25

第二次大戦中、米軍機が本土爆撃の帰路、不要爆弾（500kg級）を落とした跡とされる。直径19m、深さ4.5mあり。

8/1 12:26

「爆弾の跡」を示す案内板。

8/1 12:46

乳房山登山口に下山。この後、沖港の船客待合所でようやく昼食を取った。14時の船で父島へ渡った。

撮影機器：

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

感想

編集者Asanao

父島で乗船券を購入時、台風の影響で波が高く、船が母島の沖港に接岸できない可能性があることを告げられましたが、ラッキーにも上陸できました。

あらかじめ酔い薬を飲んでおいたので、母島までの2時間、ぐっすり寝入ってしまいました。船酔いしてしまうと、登山どころではないのでよかったです。

父島から母島日帰りだと、弾丸登山のようになってしまいました。のどかな母島で1泊宿泊したいところ。固有種のハハジマメグロを見ることができなかったのが、少々心残り。