駒形神社 奥宮登拝祭 (夏油下山コース 夏油泊)
- GPS
- 07:08
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 727m
- 下り
- 743m
コースタイム
天候 | 晴のち雲時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
19:40東京発 はやぶさ111号盛岡行で一ノ関下車21:45着 22:13一ノ関発 東北本線北上行で水沢下車22:37着 前泊地 ホテルルートイン 奥州 最終チェックイン24時 水沢駅周りにコンビニ無し。ホテル前に711あるので立地で選んだ。蛇足だが、その711のGoogleの口コミがボロカスだったがそんな事は無かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
うがい清水〜金ケ崎駒ケ岳は全く問題無し 金ケ崎駒ケ岳〜夏油温泉はコース荒れ気味 |
その他周辺情報 | 駒形神社 奥宮登拝祭 http://komagata.iwate.jp/member/okumiya.html 夏油温泉 元湯夏油 http://mizuki.sakura.ne.jp/~geto/ |
写真
感想
去年蔵王を歩き、大変気分が良くて勢いとノリで下山後当日泊まれる温泉宿を探して登山後に温泉に泊まった。勢いとノリで温泉宿に泊まったが、山なんかよりも温泉好きなのでコレが非常に良かった。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4663950.html
今年は下山場所が温泉地でゼロ移動で宿な計画を引こうとあれこれ練って…と思ったが、天気を選んでギリまで予約取らず、さらに土日で一人泊を受け入れてくれる宿なんて選択肢はなかなか厳しい。
うむーと思い悩んでいた所、駒形神社の奥宮登拝祭を思い出した。
数年前からこのお祭りは知っていたが、立地的にも遠く開催日も毎年8/1固定となかなか普段の勤め人には辛い。しかし開催日固定なら元より天気は選べないので視点を変えればこの日しかチャンスは無い。あとは仕事を休んで行くか行かないかの二択。
カレンダーで土日開催の年を待とうかとも思ったが、宿泊地が温泉宿なので平日なら泊り客も少ないだろう(風呂が空いてるだろう)との狙いもあり仕事を休む事に決定。
全ては温泉が最重要視されるのです。罰当たりもんです。
参加…と言うよりも今回は参列か?してみて。
団体行動ベースです。途中「先行っても良いよ、フリーウォークで!」と言われましたが…競争じゃないんだし辞退。せっかくの機会ですし皆で登りましょう。
ゆっくりゆっくりで皆様と山頂を目指した。
一番印象に残ったのは同じ班での地元からの参加者で、親父が毎年参加していたが、身体を悪くして登れなくなったので変わりに参加していると言う方でした。無くしたと思っていた心が打たれた気がした。
その方は登山は全くせず、年1でこの祭事でしか山には登らないそうです。
ご本人様自身は、親父に登らせると危なっかしいしそんな改まったモンじゃないよ…と言われてましたので「信仰」なんて小難しい言葉を使うとご本人様は確実に否定されると思うんですが、親の代わりに登る…こういう事が直ぐ側におられる…と言う事なんじゃないかなと。
上手く言葉に出来ませんが…レジャーとしての登山とは全く違う登山、これが本当の意味での登拝なのかも知れない。
自分ではそれにあたる山は立山だが、それほどの純粋な気持ちは無いなぁ…。
参加して知ったが、この奥宮登拝祭は今年で120回目の開催。物凄い歴史あるお祭り。きりの良い節目で参加できた事を嬉しく思う。
知ったような口を叩いてみたが、こんな登山は良いもんだな。大変良いお祭りでした。
地元の方とのふれあいは勿論だが、参加者の中にウルトラランナーが居て興味深いお話を聞けたり、元湯夏油でたまたま湯治客としてで止まっていた方に色々面白い話を聞けたりで楽しく嬉しい出会いが沢山あった。
ウルトラランナーの方にはどこかのウルトラマラソンの大会で会おう!と言われたけど…フルの距離を歩くのもかったるいのに…無理だ…
登山的な側面では、夏油からの路線バスは数年間に廃止されてしまった。
夏油温泉からの宿泊者専用の送迎バスは出ているが登山者は乗れず。ワンウェイで歩きたい場合は登拝祭参加が便利だとおもう。
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長い長い蛇足と言うか補足と言うか…
駒形神社でピンと来る人は一宮を巡礼している方だろう。陸中一宮の駒形神社は奥宮があり、毎年8/1に奥宮登拝祭がある。
自分も一宮を巡礼しているので、随分前から参加はしてみたかったがネットでなかなか情報が出てこなかった。検索方法が悪いのかヤマレコではゼロ。YAMAPでは数件。ネットでの個人ブログでも数件…遠隔地からの参加なので前情報が知りたいが圧倒的に足りない。
ニーズは少ないと思うが、刺さる人には刺さると思うので参加方法から下山までなるべく記録しておく。当日の流れも知りたいと思うので写真も多く上げた。参考になれば。多分このレコが世界一詳しい登拝祭の記録だろう(笑)
僕のような老人が参加するのも良いが、受け継いでいかなければ行けない神事だと思う。若い次世代の方々が参加される事を願う。
◯参加方法
地元民は直接神社に行けば良いんでしょうけど、遠隔地に住んでるとエントリー方法が全く分からない。
なので駒形神社HPの「メールでのお問い合わせ」からメールを送ってみた。
※自分は6月頭にメールを送信。
宮司さん直々にご返信頂きました。
今年は募集期限は7/25までとの事。
今年より居住地域の制限を解除。他府県からの参加も可。
◯参加費用
夏油温泉宿泊 10000円
日帰り 2000円
参加費は当日現地で現金払い
僕はアルコール一切飲みませんが、呑み代込です。むちゃくちゃ安いと思う。
宿泊費等諸経費込でこの値段は破格。予約サイトからの元湯夏油一泊の宿泊費は大人一人11000円。
〇登拝祭中の足
主催者手配のバスが出る。宿泊組・日帰り組共にバスに乗れるので、駒形神社まで当日朝まで来れれば、日帰り・宿泊どちらも解散まで足の心配は無い。
◯参加者層
参加者層はほぼ100%地元民。年齢層は高め。と言っても今年は平日開催だったのでやむ無しか。
中には埼玉や神奈川からの参加者も居ましたがリピート組。縁も所縁もないのは僕だけ。初参加と言う事もあり、何処から来たの?と聞かれ「東京から」と言うと確実に驚かれ、どこでこれを知ったの?と聞かれる…まぁ当然だよな、逆の立場でも同じ事を聞くわ(笑)
コロナ前までは他県からの参加もポツポツあった模様。たまたま解禁と同時での初参加だった。
地域密着アットホーム。何かしらの縁あって同じお祭りに参加し山頂を目指すのです。普通の登山には無い暖かみがあると思う。コミュ障で陰キャな自分でも参加できたんだから普通の人は大丈夫。
参加者最高齢は85歳。
参加者最年少はなんと7歳!次が8歳!!8歳の子は夏油泊で夏油下山だった。聞けば岩手山も登ったとか。そこいらのハイカーよりもよっぽど歩ける将来有望な子でした。
〇開催日の天候
どんなに悪天候でも開催される…らしい?流石に落雷の危険があるような天気だと登拝は中止(その場合でもうがい清水までは行く)らしい。
悪天候の場合は夏油下山は無しで、金ヶ崎下山になったりする場合もあるようだった。
〇記念撮影した写真
リピーターの人から聞いた話だと、記念撮影した写真は後日郵送で送られて来るらしい。今回は120回目という節目でもあったので、プロの写真屋さんも同行していた。ドローンも使っての撮影もあった。当日の全記録はどこかで公開されたりするのかしら?ちょっと気になります。
◯気になる荷物
宿泊用の荷物(登山で使用しない荷物)はバスの中に置いて登れる。夏油白馬の場合は、バスが夏油まで来て荷物回送してくれます。日帰りでもバスに荷物は置きっぱなしに出来たと思う。この登拝祭は夏油温泉泊してこそかなとも思うので、事情が許せば是非夏油温泉泊をお勧めしたい。温泉好きで夏油温泉が未湯なら良い機会なんだから泊まるべき。自分は夏油元湯泊が魅力的だったのもあり宿泊で参加。
〇下山後
バスに置いて行った宿泊用荷物よりも、夏油下山組の方が先着する。
例年だとバスの夏油着が16:00頃、夏油下山組が15:30頃らしいが、今年は夕立の様子見で停滞したのもあって16:00頃夏油下山。
下山の方がバスより早着するが、人によっては先に風呂に入る方もいるらしい。
元湯夏油にはタオルや浴衣はあるので下着の替えを担げば、一足先に風呂に入りスッキリ出来る。
バスの到着に盛大なアナウンスは無い。バス内に宿泊用荷物を積み残してしまいご迷惑をおかけしました…
◯夏油温泉ってなに?
今回の宿泊地は夏油温泉元湯夏油。
ここは全国でも珍しい足元湧出の温泉。源泉掛け流して喜んでいるようならまだ赤ちゃん。温泉は源泉から近ければ近い程良い。その究極は湯船の底から温泉が湧いてる風呂。まさにその風呂があるのがここ夏油温泉元湯夏油。エライのです。
〇宿泊部屋割り
部屋割りは当日ご連絡〜とあったので、まさかなぁ?とは思っていたが、まさかの相部屋。破格で参加させて頂いているので文句は言えんが、湯治棟で良いので別部屋が良かった。温泉に来て気は使いたくないよね。
◯御朱印は何が貰えるの?
駒形神社(水沢)
駒形神社奥宮
駒形神社(金ヶ崎)
この3つ頂けます。
奥宮は登拝祭に参加した人のみが貰える印を押して頂けます。拘りがあるようなら登拝祭に参加する以外は無い。
駒形神社(金ヶ崎)は登拝祭後の参拝時、宮司さんの都合がつけば恐らく毎年社務所に待機して頂いているようでした。普段は書き置き対応のみと思われる。こちらも拘る方は登拝祭に参加した方が手っ取り早いと思う。
宿泊地の元湯夏油について知りたい人も居るだろうから感じた事を正直に。
◯温泉
露天×5 内湯×2
女性専用露天「滝の湯」以外露天は全て混浴。女性専用時間もあるが時間は短い。
目の湯(女の湯)は現在使用不可。
※目の湯(女の湯)だけど混浴。今は入れないけど。
足元湧出のエライ風呂は露天。一番湯が良いとされるのが大湯。客室に置いてある案内にも書かれてますが「激熱」は伊達じゃない。
当日は50度…は言い過ぎかな、47度か48度辺り。
熱湯に多少は馴れてる自信はあったか、自分は1分が限界。
温湯の露天は疝気の湯のみ。
一応書いておくが、露天に水道なんて無いので水で埋める事も出来ない。ただ気温や天候よって湯温は左右される。雨だと大湯でも44度位だった…なんてブログも読んだ記憶がある。しかし雨だと登山は台無しなので難しい所。
真湯にあっさり浸かれないと大湯は絶対無理。ちなみに客室に置いてある案内には新湯は「適温」とあるが当日は入るのに苦労している人や、入るのを諦めてているがいた。露天間は着替えての移動。裸での移動はダメ。
基本ベースとして熱いので、裸になる前に湯温を確かめた方が面倒無くて良いかも。
内湯は普通の温度で掛け流し。しかし足元湧出では無い。
この時期アブが出る。全ては温泉が優先されるので虫刺され上等!で露天に入ったが…ボコボコに刺された。多分蚊かな?痒い…次回あれば蚊取り線香持参で露天風呂に望みたい。
風呂はタイミングもあると思うが、全てほぼ貸切で入れた。当日は登拝祭参加者と湯治客1人だけだったのでは?
◯食事
夏油温泉元湯の食事には期待しちゃダメ。
湯にステ全振りな所です。
晩飯は写真の通り。固形燃料で温める物と味噌汁・白白飯と味噌汁以外は全て常温、もしくはぬるい。
朝食の写真は無いが弁当みたいな感じ。
普通に温泉旅行で宿泊した記録だと朝食はバイキングだった的なブログも読んだが、それはコロナ前だったので変わったのかも。何にせよ飯には一切期待するな。
〇部屋
部屋にはエアコン・冷蔵庫・TV無し。扇風機はある。
トイレ・洗面共同。
日の当たる部屋だったのもあり、扇風機だけではちと辛い。昼間は部屋内に居るならドア開けて廊下の風を入れないと熱が逃げない。室内よりも外にいた方が涼しい。
夜は何だかんだで寝れた。
〇建物
山奥にあるのもあり全般的に年季が入っているかな。
昭和な温泉宿に泊まり慣れてないと厳しいかも知れない。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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駒形神社登拝祭のご参加、お疲れ様でした。
平日参加は全く問題なしです!
ご利益倍増です😃
お宮さんが山に登るお祭りをされるのは初めて知りました。
日本には信仰の山がいつくもありますが、似たようなものはあるのか調べたくなりました。
越中一宮は近くにありますが、ここには無さそうな雰囲気です?
コメントありがとうございます。
結果的に仕事を休んで参加して大正解でした。
実は越中は一宮の数が多いんです。
高瀬神社や射水神社は平野にあるのであまり山とは関係無いのかも?知れません。
雄山神社はまさに山と関係ありますが、登拝祭はやってないですね。立山は登拝よりも修験の色合いが強かったんですかね?
僕も良く分かりません(笑)
越中一宮はうちの近くのところのことと思っていました😓
(ひとつしかないのだと勘違いしていました)
今回、久しぶりに雄山山頂のお宮さんに参拝しました。
神主さんのお話が終わり、お祓いの後、最後に全員で万歳したのですが、由来はよくわかりません。
山頂のお宮さんで大きな声で万歳したのはいい気分でしたが😃
本来的には一宮は一つだけの筈なんですけどね。まぁ色々あるんでしょう(笑)
雄山神社の峰本社での万歳は良いですね。
混雑してる時にしか行った事が無いので、ご祈祷が終わったら万歳する余裕もなく、神職の方からの早く降りてね〜感がヒシヒシと…
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