ピパイロ川ピパイロ岳北面直登沢
- GPS
- 19:56
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,041m
- 下り
- 2,068m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:38
- 山行
- 11:58
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 13:18
二日目、伏見岳からの行動記録は、体調不良者が休み休み歩いたもの。一般的な登山スピードであれば、全体で1.5~2時間は短縮できると思う。たぶん。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | 足回りは、ゴム底シューズ(29cm)にネオプレーンソックスと五本指ソックスを重ね履き。足が遊ぶので、紐をきつく縛る必要があった。左足の親指側の左側面ににぶい痛みあり。下山時に足裏が靴連れを起こした。 |
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感想
この沢の特色は、c1000mからc1450m付近まで断続的に続く、スラブ滝。ほとんどが快適に登ることができる滝で、高度を稼いでくれる。スラブ滝が断続的に続く沢は、そんなに多くはないと思う。この区間だけを切り出せば、良渓なのだが、いかせん、c1000mまでのアプローチが長く、ピパイロ岳から伏見岳を経由して、伏見小屋への林道ゲートまでが長い、というか長すぎる。この二日間、沢を登ったというよりは、初日の炎天下での林道と河原歩き、二日目の夏尾根と林道歩きが、沢の記憶を消し去ってしまった。
二度と遡行することはないが、こういう思い出に残る山行そのものは、悪くない。しっかり歩き通した充実感というものを感じる。疲労感の背後に感じる、何とも言えない充実感。悪くない。今山行に付き合ってくださった、仲間たちに感謝。
以下、今山行で感じたことを備忘的に綴ります。
〇沢靴について
スラブ滝情報を得ていたので、ラバーソール靴を使用。c1000mまでは、フリクションバチ効きで有効だった。c1000mからのスラブ滝は、滑って滑るところが少なくなく、フリクションが効くところを探しての登りとなった。
〇登攀等道具
8mm×30mを2本、フローティングロープ1本、ハーケン5枚を装備したが、ロープを出したのは1か所、お助け1回のみだった。北面の沢だったので、軽アイゼンも用意したが、現地でメンバーと相談して装備しないことにした。雪渓は皆無だった。
〇幕営地について
c1000mに幕営した記録があったので、我らもそこを幕営予定地としたが、c950mを越えた当たりに幕営。ツェルト2張分の幕営地を探したが、ここには3か所に点在させて、4張り張れた。また、焚き木用の流木もたくさん集積していた。
前の晩、4時間程度しか寝られなかったこともあり、夜中に降った雨に気が付かないくらいに爆睡した。
〇炎天下での行動について
初日の気温は、30度を超えていたのだろうか。沢の中を歩いていても、汗がジャブジャブ流れた。水は豊富に流れているので、汗を流した分、十二分に水分補給できたが、行動食に持った塩分チャージタブレット(塩レモン味)が良かったように思う。このタブレットには、汗で失われる塩分の外カリウムも入っているとのこと。袋に記載されている説明曰く「暑い日は汗で多くの塩分・水分が失われます。そんな時、重要なのはこまめな塩分補給と水分補給です。」
二日目も炎天下の尾根歩きが危惧されたが、空は雲で覆われ、直射日光に当たることはなかった。伏見岳ピークの気温は30度だったらしいが。稜線上で、時折、吹き付ける風が心地よかった。
〇強烈な獣臭
c780付近でハエが沸いている真っ黒な熊の糞があった。そして、そこから歩くこと数数先で強烈な獣臭を感じた。あんな強烈で生々しい獣臭は、下界では動物園、山の中では鹿の死骸くらい。熊の気配を感じ、しばらくホイッスルを吹きながらの遡行となった。熊は、食べきれない獲物を土の中に埋めるというが、あの付近の藪の中に埋めていたのだろうか。
〇源頭のヤブ漕ぎ
山谷記載のとおりうるさくなかった。鹿道がほぼピーク近くまで続いていた。最後のハイマツはご愛敬。
〇ピパイロ岳−伏見岳
夏に1回、GW時期に複数回歩いているが、自分がイメージしているよりずっと長く感じられた。経年劣化と疲労のせいかな。
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