南八甲田縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 752m
コースタイム
3/7 テント8:20―地獄峠・ザックデポ9:15~25―乗鞍岳10:20~35―デポ地11:20~12:30―ニセ駒・癸隠坑12:00~10―石塚ポール13:15~25―笠松峠14:10―酸ヶ湯温泉15:10
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
3/6 酸ヶ湯温泉に回送車を置き、城ヶ倉大橋から入山。全山これまでにないガスで覆われている。単独行者が、不安そうに先発して行く。急坂を登るとすぐ彼を追い越した泉は先を急ぐようにトレースを延ばして行く。酸ヶ湯方面展望所付近からは、藤が横沼へ降る尾根にルートを導く。沼一帯だけはガスがなく白い太陽で明るくなっていた。ダケカンバ、トドマツには霧氷がギッシリ。辛うじて冬山の雰囲気だ。GPS、磁石、地図を駆使してまたガスの中を進む。横沼から、小沼、湿原を経て横岳沢に降りる。さらに南側のガヂャボッチから東へ伸びている広い尾根に湿原を横切って上がり、ツエルトの中で昼食を採る。雪面はクラストしうっすらと新雪が載っているだけとなる。相変わらずのガスの中を進み、櫛ヶ峰北東の尾根に取り付く。逆川側の急斜面を避けて西側のトドマツの間を縫って登り1350m鞍部に出る。これ以上は、ガスとクラストした斜面の登降は無理と判断し、トラバースして田堰沢に降る。クラストしたガスの中の滑降は、自分は酔った感じとなり転倒する。テント場を黄瀬萢と決め、115番を横に見て雪原を東へ進み、夏道の櫛ヶ峰登山口を確認し、テントを設営す。
3/7 夜半中吹き続けていた風も朝には収まり、飛ばされてきた雪が少し積もっているだけ。テントの4人分の呼気の霜も強力なガソリンコンロではすぐに乾いてしまう。テントを撤収し夏道を辿り黄瀬川を渡り地獄峠を少し進んだ所に、ザックをデポして乗鞍岳に向かう。朝に地獄峠までうっすらと遠望出来るほどに見えていたが更に晴れ上がり青空も広がってきた。昨日とは段違いの天候に、皆の気持ちも弾んでいる。乗鞍岳山頂の大岩も1mほども顔を出していた。十和田三山、十和田湖、白地山をバックに記念写真。滑降には新雪が3センチほどクラストの上に載っていて、原に歓声が出る。デポ地で昼食を採り、最後の登りをニセ駒へ。北八甲田は、大岳山頂部を除いて展望良し。シールを外し、最後の滑降は慎重にしかも楽しい滑りが出来て大満足。途中笠松峠への誘導箇所には、石塚さんのポールが樹氷を落としてくっきりと立っていた。最後に沢通しのパラダイスコースを気持ちよく滑降して、笠松峠に出る。除雪の始まった103号は、水道敷き付近まで進んでいて、ブルが鎮座していた。山側の樹林を縫って酸ヶ湯地獄沼を経て登山口でスキーを脱ぐ。自然におかげさま、ありがとうの言葉が口を出た。テント、ツエルト、コンロ、食料を背負ってくれたメンバーに改めて感謝申し上げます。
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