雪山の洗礼!赤城山(黒檜山ピストン)
- GPS
- 04:31
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 489m
- 下り
- 481m
コースタイム
天候 | 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
圏央道入間IC→関越道前橋IC 県道4号線 上毛三山パノラマ街道 【積雪状況】 県立赤城ふれあいの森付近から積雪あり。 上部は圧雪状態のため、速度を落として運転。 アクセルを踏み込みすぎると空回りする可能性があります。 要チェーンorスタッドレス。 【駐車場】 おのこ駐車場(冬季使用可能トイレあり) |
その他周辺情報 | 【温泉】 富士見温泉見晴らしの湯 510円(3時間) 前橋市富士見町石井1569-1 【山バッジ】 バンディ塩原(おのこ駐車場近く)にて購入可(4種類 各430円) |
写真
感想
◆計画どおりには・・・
ヤマの雑誌に雪山初心者のコースとして赤城山が紹介されています。
大沼をぐるりと周回するコースにしようと計画を立てました。
ところが、出発2日前に雪が降り、ルーファイが心配です。
ワカンを買ったものの使うのは今回が初になりそうで、もちろんラッセル未経験。
薬師岳から陣笠山は「トレースはほとんどなし。ラッセルが必要」と書いてあるので、即ルート変更しました。
結局最短の黒檜山登山口からスタートしピストンしました。
◆ワカンで登山
登山口から登りだすと赤テープも十分あるので道迷いの心配はなく進めます。
雪上には2人ほど先行者の足跡が残されています。
高度が上がるにつれて雪深くなり、ついにワカンの登場です。
慣れないワカンは枠同士が当たったり、踏んづけたり・・・
なかなか歩くのに気を遣います。
使用感としては・・・正直、あまり効果はないような印象でした。
ただ、いかにも雪山を歩いている心地よさというか、ある種の優越感というか・・・
◆眺望は得られず
登山開始から強風と冷たい雪が容赦なく吹きつけていました。
黒檜山と駒ヶ岳を結ぶ稜線に出るころには視界が最も悪い状態で、展望台に行っても何も見えないだろうと、行くことすら断念しました。
駒ヶ岳への稜線に向かうスノシュの踏み跡が一人分ありましたが、ワタシ達はもと来た道を下ります。
登りでは猫岩あたりで大沼を見下ろすことができましたが、下山時には真っ白のガスが立ち込めていて見えません。
車道に出ても状況は変わらず、見上げると山の中腹まで厚いガスで覆われていました。
◆主流はスノシュ?
ワタシ達が下山していると続々と登山者が登ってきます。
さすがは人気の赤城山。
この天候でも入山者はたくさんいます。
すれ違う方のスタイルを見ると、ザックにくくりつけられていたのはスノシュのほうが多く見受けられ、ワカンは少ない印象でした。
◆美しい山容
あっさりとピークに立ち、サクサクと下山したのと、眺望がなく白い雪とガスしか見られなかったので、精神的にも肉体的にも少し物足りなさを感じました。
少し寂しい気持ちを感じながら前橋市街に向かい、ふっと車内から振り返ると赤城山が遠ざかっていきます。
相変わらず山頂付近にはガスがかかっていますが、ゆるい傾斜で優雅にすそのを広げてワタシ達を見送ってくれました。
今回は山頂からの景色よりも、むしろ、帰宅時に見えた赤城山の美しい山容が一番印象に残りました。
今回も思い出に残るヤマ歩きを楽しむことができました。
【経緯】
例年、ほとんどオフと化していた冬。
今シーズンはウェアやアイゼン、ピッケルを購入し、雪山を楽しめる装備は整ったものの、単独行で行けるほどの度胸もなく…
入門的な雪山の候補として考えていた赤城山。
3シーズンに来るにはやや物足りないと思いつつ、雪が積もれば、絶好の入門者向けの雪山となる。
LArcさんに何の気なしに持ち掛けてみたところ、
「私の心が読めるのですか?」と。
赤城山に行こうと考えておられたようで、何だか、嗜好だけではなく思考まで似てきたようです。
【洗礼】
私の実質的な雪山デビューは、先月の大山。
見知らぬ土地で、レベルも低くはないとのころだったが、当日は天気に恵まれ、他の入山者も多くて道に迷うことなく、快晴の山頂を極めることができました。
思い返せば、本当に幸運だったのだと思います。
赤城山は、先行者がいて道に迷うことこそなかったものの、天候は悪化の一途をたどり、時間の経過とともにコンディションは悪化しました。
曇ったゴーグルが凍り、吐息の水分を含んだバラクラバも凍結してカチカチ。
土地勘のない山の初見の道を進めるほどの確信も実力もないので、黒檜山には辿り着いたものの、駒ヶ岳への縦走を早々に断念して下山。
これが本当の雪山なのだと実感しました。
救いは、厳しい気候条件の雪山を、比較的安全な山域かつ状況で経験できたことです。
先月の大山で同じ天候条件だったら…と思うとぞっとします。
つくづく、雪山は天候が局面を大きく左右するということがわかりました。
【リベンジ】
大沼付近から見た黒檜山は雲の中であったものの、前橋市内に戻ると、榛名山や妙義山はくっきりと見えており、赤城山方面も地蔵岳はくっきり見えていました。
山の天気とはなかなかわからないものです。
次に訪れるのはいつになるかわかりませんが、大沼に幕営して、2日間で黒檜山、駒ヶ岳、鈴ヶ岳、地蔵ヶ岳等の山々を巡ったり、山に慣れたい友人知人を連れてくるのもいいいなぁ、と思いました。
LArcさんたちが下山時にお名刺を頂戴した6人グループの中の者です
当日は、とぉっても残念な天気でしたね!
山頂は素晴らしい眺めと聞いており、いつかまたリベンジしたいと思ってます。
LArcさんからはヤマレコLOVEなオーラが漂っており、最近のヤマレコの盛り上がりの雰囲気を感じました
お疲れ様でした!
山頂へお急ぎのところ、お引止めしてしまいました。
jimsonさん達は駒ヶ岳への周回コースだったんですね。
降りしきる雪と立ち込めるガスの中、経験の違いがワタシたちとコースを分けました。
おっしゃるとおりこの日の天候は残念でした。
これまで幸いにも好天に恵まれていたので、こういった天気の中、イイ経験ができました。
見ることができなかった山頂からの眺めは、またチャレンジする口実にもなりますし。
同じ日にまた赤城でお会いしたりして!!
今度は目を見張る絶景を期待したいですね。
jimsonさん、コメントありがとうございます。
私たちは山頂の真っ白な景色を見て、早々にピストンに変更してしまいましたが、jimsonさんたちは駒ヶ岳まで周回されたのですね…恐れ入ります。
私たちも今度来るときには、展望を楽しみながら周回してみたいと思います。
帰り道に立ち寄った道の駅からは榛名山も妙義山も綺麗に見えていたのですけどね
真っ白の中、それでも山頂まで歩ききれたようで、
おつかれさまでした。
まぁ、これも山なんですよね、なんて
お二人の経験値がアップしたことは間違いなしっ!!
LArcさん、ワカンデビューおめでとうございます☆
rgzさん、リベンジ宣言おめでとうございます☆
いつもコメントありがとうございます。
そうですね、どんな山行でも得られるものはあるのでしょうね。
それが経験値であればいうことありません。
この山行も何年か経てば「あの時は・・・」とイイ思い出話になっているでしょう。
ワカンの威力はあまり感じられず・・・
慣れるのはもう少し先になりそうです。
wildwindさん、コメントありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ありません。
天気はイマイチだったのですが、雪の赤城山を無事に歩くことができました。
荒れた天気の中、歩くことができたのは、いい経験になったと思います。
もっと過酷な状況の山もあると思いますので、気を引き締めて臨みたいと思います。
リベンジは…穏やかな季節になると思います(笑)
LArcさん、rgzさん、こんにちは。
赤城山はガスの中でしたか…南関東は青空だったんですけどねぇ。
(飲み会明けだったので山には行きませんでした)
このエリア、空模様で赤城にするか榛名にするか選べたりもしますので、百にこだわりがなければ思い切って登る山を変えてしまうというのも手でしたね
とはいえ、お二人の安定したコンビっぷりに、展望はなくとも安心して拝見できるレコだと思います
あ!
ゴーグルですが曇らせないという意味では恐らくスキーと一緒で、雪が入らない場所で装着、一度装着したら外さない、、、が鉄則かと思います
次回、天候が残念な時にお試しくださいませ
いつもコメントありがとうございます。
榛名山!確かに帰りに前橋市内から見上げるとスッキリ晴れていました。
「ここ!」と決めたら転進することなく突っ込んで行く猪突猛進コンビ!
誰も止められません(>_<)
joeさん、コメントありがとうございます。
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
前橋市内は結構なお洗濯日和だったようなのですが、赤城山付近にだけ怪しい雲が滞留しておりまして、実際雲の中は強風が吹いておりました。
今回は未踏の赤城山で雪山を楽しむというコンセプトでしたので…ただ、下山後に眺めた榛名山もかなり意欲をそそるお姿だったので、是非ともチャレンジしたいです。
ゴーグルは、バラクラバと組み合わせて使うと、うまく排出されない吐息があがって曇ってしまうようで…
とりあえず曇り止めを早急に買おうと思います。
一度装着したら外さないも実行してみます!
LArcさん、お疲れ様でした。
ワカンはお勧めでなく、スノーシューの方が良いということで良いでしょうか?
雪庇を切っている図、意味が分かりません(笑)。
コメントありがとうございます!
ワカンの長所は軽量コンパクト、スノシュは粉雪でも維持できる浮力がイイところですね。
反対にワカンは粉雪が苦手で、スノシュは大きくかさ張る・・・
路面の状態で使い分けるのがイイのかもしれません。
今回の雪の状態だとスノシュに軍配が上がります。
雪庇は林道に出ると屋根のようになっていて、しかもすごくさらさら!
ピッケルで表面をさらぁ〜っと線を描いたり、写真のように斬ったりして遊んでいました。
まるで雪国を登下校している小学生のようですね。
いい年をしてオハズカシ・・・
hakkutuさん、コメントありがとうございます。
昨年7月に雁坂小屋では大変お世話になりました。
赤城山で見かけた中では、スノーシューを背負っている方が多いようでした。
わかんを背負っている方もいらっしゃいましたが、使用してるのはLArcさんだけでした(笑)
やはりスノーシューのほうが人気なのでしょうか。
ただ、雪が緩くなって滑りやすい箇所が多かったので、アイゼンを装着して登っている方々が圧倒的に多かったです。
我々ももっと早く装着すべきでした…
雪庇を切っているのは…体力を持て余して雪遊びに興じてしまったということで…
LArcさん
rgz91さん
ご無沙汰しています。
昨年は楽しい雁坂をありがとうございました!
雪山、すてきです。
奥秩父で、またお会いできる日を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
雪山・・・ですが、ガスが立ち込めていてご覧のとおり真っ白けでした。
雁坂も雪の中。。。また訪れて、あったかいもつ鍋食べたいですね。
こちらこそ雁坂小屋では大変楽しい時間を過ごすことができました。
春の雁坂でまたお会いできる日を楽しみにしております。
赤城山はすっかり雪山です。
悪天候の雪山を経験する好機ではありましたが、今度は眺望が得られるときに再挑戦したいと思います。
こんにちは、おふたりさま。
レコタイトルから何となく想像はしていましたが、ずいぶんどっさり洗礼を受けた感じだったんですね〜
おつかれさまでした。
でも、ワカン投入とか、様々な経験のできた旅だったようで
それが、ただでは起きないLRコンビのいいところ って思いました〜
>吐息の水分を含んだバラクラバも凍結してカチカチ。
バラクラバ。
自分の中では結構最終兵器的な思いでいたのですが
やっぱり、吐息の水分は凍っちゃいますか・・・
行く山、コンディションにもよりますが、もうしばらくバラクラバなしで試行錯誤してみようかなぁ・・・
気になる部分だったので、詳細レポありがたいです
muniさん、こんにちは。
赤城山は雪の時期に行ってみたいなぁと漠然と考えていて、muscatさんとmuniさんのレコを拝見してからなお思いは募り、LArcさんがワカン実戦投入を考えているとお聞きして、満を持して挑んだところ…
見事に真っ白でした。
容赦なく吹き付ける風。
強風に混ざり始める雪。
下がり続ける体感温度。
全てが初めての経験でした。
そんなときに独りじゃないって本当にありがたいことです
バラクラバは、装着の仕方が悪かったかなぁとも思います
ウェアのフードをしっかり被り、口元まで覆えていれば、凍るまではいかなかったのではないかと。
割と暑がりなので、付けたり外したりするのもよくないのかもしれません。
もっと過酷な状況では外すこと自体想定しないのかもしれませんが。
口元に空気穴がついているタイプはしっかり湿気も排出されて凍りにくいのかなぁとも思います。
ゴーグルも曇りにくくなりますしね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する